「NISA」と「iDeCo」どっちを選ぶ? 年間投資枠や資金の引き出し方などはどう違うの?
配信日: 2025.01.27

この記事では、NISAとiDeCoの違いを「積立期間」「非課税保有限度額」「資金の引き出し」の3つのポイントで比較し、それぞれのメリットと活用方法について詳しく解説します。資産運用や老後の資金準備を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表。
ファイナンシャル・プランナーの上位資格であるCFP(日本FP協会認定)を最速で取得。証券外務員第一種(日本証券業協会認定)。
FPとしてのアドバイスの範囲は、住宅購入、子供の教育費などのライフプラン全般、定年後の働き方や年金・資産運用・相続などの老後対策等、幅広い分野をカバーし、これから人生の礎を築いていく若い人とともに、同年代の高齢者層から絶大な信頼を集めている。
2023年7月PHP研究所より「70歳の現役FPが教える60歳からの「働き方」と「お金」の正解」を出版し、好評販売中。
現在、出版を記念して、サマーアロー・コンサルティングHPで無料FP相談を受け付け中。
早稲田大学卒業後、大手重工業メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超え、海外の話題にも明るい。
サマーアロー・コンサルティングHPアドレス:https://briansummer.wixsite.com/summerarrow
NISAとiDeCoの比較
NISAとiDeCoを比較していきます。どちらが自分に合いそうか検討していきましょう。
積立期間
NISA、iDeCoともに長期で積み立てができます。ただし、具体的な加入年齢=掛金払込年齢を比較すると、両者で相違点が見られます。
大きな相違点は、NISAは何歳まででも加入することができ、積み立ても可能であるのに対し、iDeCoは65歳未満までしか積み立てができないという点です。
iDeCoの積立期間は原則として20~65歳の45年間に限られるのに対し、NISAの場合は年齢の上限がないため、いくつになっても積み立てをして資産を増やすことが可能です。
非課税保有限度額
*1 つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円
*2 枠の再利用が可能。非課税保有限度額は生涯にわたって利用可能。NISA全体の非課税保有限度額は1800万円、そのうち成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円。
*3 政府はiDeCoの実質的な非課税保有限度額の拡大を検討中。
新NISAになって非課税保有限度額は大きく拡大されました。旧NISAのつみたてNISAでは最大800万円だった非課税保有限度額が、新NISAでは総額で1800万円になっています。
さらに、旧NISAでは売却することで非課税枠が消滅しましたが、新NISAでは売却後も非課税枠が復活し、生涯1800万円の非課税枠を保持することが可能になっています。これにより、生涯にわたる投資計画を立てられるようになりました。
一方、iDeCoでは契約者の職業によって実質的な非課税保有限度額が異なります。
自営業者・フリーランスでは3672万円、会社員や公務員、専業主婦など厚生年金加入者の配偶者では648万円~1242万円と、1階建ての国民年金にしか加入できない自営業者・フリーランスに対しては大きく、2階建ての厚生年金に加入できる会社員や公務員、およびそれに準じる専業主婦などの厚生年金加入者の配偶者に対しては低く抑えられています。
資金の引き出し
NISAは資金の引き出し時期に制限がなく、いつでも引き出すことが可能です。それに対し、iDeCoは公的年金を補完する個人年金という位置づけのため、60歳以上でなければ資金の引き出しができません。
ですから、iDeCoで積み立てるお金は主に老後資金として使うためのものになります。一方、NISAはいつでも資金の引き出しが可能なため、60歳以前に使う可能性のある住宅購入資金や子どもの教育資金など、どんなものでも対象にできるということになります。
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まとめ
NISAとiDeCoは、それぞれ異なる強みを持つ資産運用制度です。NISAは非課税枠の広さや柔軟な引き出しが特徴で、幅広い資金計画に活用できます。
一方、iDeCoは老後資金作りに特化し、節税効果が大きいのが魅力です。両者の違いを理解し、目的に応じて賢く活用することで、効率的な資産形成が可能になります。
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー