将来のお金が不安だから、投資を始めるというのは間違いですか?

配信日: 2025.04.01 更新日: 2025.04.02

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将来のお金が不安だから、投資を始めるというのは間違いですか?
昨年からNISA制度が新しくなり、「投資を始めましょう」という風潮が強くなっています。このことを悪いとはいいませんが、誰もが投資をするべきかといえば、そうではありません。
 
今回は、将来のお金が不安だから投資を始めますという人に向けて、投資を始める前に確認してほしいことをお話します。
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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投資とは?

投資とは、将来に向けてお金を増やす手段です。一方、預貯金は、将来に向けてお金を蓄える手段です。どちらも、将来のためのお金の準備という点では同じなので、どちらの手段を選択するのか、という判断になります。
 
ところがここ数年、「預貯金をやめて投資を始めましょう」という報道をよく見かけます。そのため、誰もが投資を始めなければいけないと思い、「今まで定期積立をしていたけど、つみたて投資を始める」というような人が増えたように思われます。
 
昨年2024年は、NISA制度が新しくなり、今まで以上に投資を始めた人は多かったようです。さらには、昨年の日経平均株価の動きは、8月に大暴落はあったものの、最終的には右肩上がりだったこともあり、投資の成績としても好調だった人が多かったように思われます。
 
では、2025年以降もこの好調が続くのか、それとも下落するのか、ということは正確には誰にも分かりません。そのため、投資はこのような危険を含んでいることも再度確認しておきましょう。
 

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投資を始める前に確認しておくこと

投資と預貯金は、お金を増やすのか蓄えるのかという目的は違うけれど、同じ手段です。人は、「お金を○○(時期)までに貯めたい」と口にすることが多いです。この「貯めたい」の手段が「投資」と「預貯金」なのです。
 
この「○○までに」の期間には、日常生活が当たり前に存在します。その当たり前の日常生活を送りつつ、お金を貯めるための手段を考える必要があります。
 
日常生活において、収支のバランスを考えたときに、常に収入と支出の差がプラスであり、十分に預貯金(生活費の1年分程度)もあるのであれば、預貯金の割合をキープしつつ投資でお金を増やしていく、ということは問題ありません。
 
一方、日常生活において、収支のバランスが安定的にプラスではない、またはプラスマイナスゼロという状況、もしくは常にマイナス傾向にあるのであれば、投資を考える前に預貯金の安定を優先すべきです。預貯金は投資と比べると、現金を簡単に引き出すことができます。そのため、とっさの大きめの出費に対応がしやすいです。

(例)

・電化製品が壊れた
・子どもがけがをして手術することになった
・親が病気になった
など

こういった出費がいつ起こるか予測できないため、預貯金の一定額の確保は必要です。この確保がないにもかかわらず、投資にお金を回してしまうと、手元に現金がなく、いざというときにとっさの行動がとれません。
 
預貯金の一定額は、生活費の1年分を目安に考えてほしいですが、その人の普段の生活スタイルによっては、目安も変わるので、自分に合った目安を考えることが、大切です。
 

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投資と預貯金を掛け合わせ、将来に必要なお金を準備しましょう

自分が亡くなるまで今と同じ生活が送れるかということは、世代を問わず気になるところでしょう。この心配は、お金のことだけではなく健康との兼ね合いもありますが、やはり一番は、「お金が足りるかどうか」ということにつきます。
 
将来にお金が足りるかどうかは、今の生活をどのように送っているかという家計を理解しないと始まりません。
 
家計も理解せず、「将来のお金が足りるかどうかが不安だから投資を始めます」という人は、まず一呼吸おいてみてください。そのうえで、家計の収支のバランスを把握し、現状の預貯金額で予告なく起こる大きな出費にも対応できるのかを考えます。
 
これらを考えたうえで収支バランスに問題ないと判断できてから、投資を始めましょう。
 
ただ、投資を始めても預貯金額に目を配ることを忘れないでください。預貯金額が減ってくれば、預貯金額を優先する、という方向転換も考え、投資と預貯金のバランスを考え、将来を楽しく過ごすために、お金を残していきましょう。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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