「月利3%で元本保証」という投資案件を発見! 友人には「怪しすぎる」と言われましたが、3%なら「堅実な投資案件」じゃないの? 判断ポイントを解説
配信日: 2025.04.11

本記事では、「月利3%で元本保証」という投資案件のどこが怪しいのかについて解説します。また、怪しい投資案件かどうかを判断する方法を紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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月利3%は年利に直すと「36%」
「月利3%」というと、一見堅実な投資案件に見えるかもしれません。しかし、月利3%は年利に直すと「36%」です。年利36%という数字は、投資案件としてはかなりの高利率といえます。
例えば、年金積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」の実質的な運用利回りは、2001年度からの平均で「年利4.24%」です。最も年利が高かった20年度でさえ「年利24.62%」となっており、36%には及びません。
また、NISAのつみたて投資枠で人気の投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の、2018年からの年間収益率は平均でおよそ「16.17%」です。2021年には年間収益率「32.7%」を達成しましたが、この実績を毎年出しているわけではありません。
このように、「年利36%」という数字は、GPIFや人気の投資信託のリターンと比較してもかなりの高利率だと考えられます。
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「元本保証」をうたう投資案件は詐欺の可能性あり
高い年利を提示しているにもかかわらず、この投資案件では「元本保証」をうたっています。つまり、ほぼリスクゼロで年利36%もの利益を得られるというのです。
「元本保証」や「必ずもうかる」といった言葉で勧誘する投資案件は、詐欺の可能性があると政府広報で注意喚起されています。実際には、もうけは得られず元本も返ってこないまま業者と連絡がつかなくなった、という被害が高齢者を中心に後を絶ちません。
また、SNS型投資詐欺では、「必ずもうかる投資方法を教えます」などと勧誘して、「投資金」や「手数料」という名目でお金を振り込ませる手口が増加しています。一度だまされるとお金を何度も振り込んでしまうため被害額が増加しやすい、と警察庁が注意喚起しています。
「月利3%で元本保証」という投資案件も、高利率で元本保証などとうたっていることから、詐欺の可能性があります。十分気をつけるべきでしょう。
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怪しい投資案件かどうかを判断するには?
怪しい投資案件かどうかを判断するために、その業者が免許や許可、登録を受けているかを金融庁のホームページで確認しましょう。金融商品取引業者として金融庁に登録していない業者は、詐欺の可能性があります。
また、怪しい投資勧誘を受けたときは、金融庁の「金融サービス利用者相談室」や「消費者ホットライン」に相談するとよいでしょう。電話などで勧誘を受けた場合は、その場で判断せず、いったん電話を切ってから誰かに相談しましょう。
高利率や元本保証をうたう投資案件には気をつけよう
月利3%で元本保証という投資案件は、詐欺の可能性があり十分気をつける必要があります。年利換算で36%という高利率に加え、元本保証をうたっている点が政府広報で注意喚起されている投資詐欺の特徴にあたります。
怪しい投資案件を見かけたときは、まず金融庁に登録している業者かどうかを確認しましょう。電話勧誘を受けたときは決してその場で判断せずに、誰かに相談することが大切です。
出典
警察庁 SOS47特殊詐欺対策ページ SNS型投資詐欺 最新の詐欺
年金積立金管理運用独立行政法人 年金積立金の運用目標
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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