FXを始めた友人に、口座に「10万円」入れれば「250万円分」の通貨を買えると言われた! 仕組みがまったく分からないけど、本当にそんなに利益が出るものなの? 高レバレッジのリスクも解説
配信日: 2025.04.14

本記事では、FXの特徴である「レバレッジ」という仕組みについて解説します。また、FXにはどのようなリスクがあるかについても紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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FX取引の「レバレッジ」とは?
FXが少ない資金で取引できるのは、「レバレッジ(leverage)」という仕組みがあるためです。レバレッジとは「てこの原理」を意味する言葉で、てこを使えば小さな力で重たいものを持ち上げられるように、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを指します。
FXでは口座に担保となる「証拠金」を入金して取引を行いますが、レバレッジの仕組みによって証拠金の何倍もの金額を取引することが可能になります。
例として、米国ドルと日本円の取引を考えてみましょう。1万ドルを購入するのに必要な日本円は、仮に1ドル=150円とすると「150万円」です。これを10倍のレバレッジで取引する場合、本来必要な金額の10分の1である「15万円」の証拠金さえあれば、1万ドルを売買できるようになります。
このように、少ない資金で大きな金額の取引ができることがFXの特徴です。
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日本のFX取引は「レバレッジ25倍」まで
日本国内のFX会社では、レバレッジ25倍までが限度とされています。つまり、10万円の証拠金を口座に入れれば250万円までの取引ができるようになります。
レバレッジが25倍までとなったのは、2011年8月以降です。顧客保護や業者のリスク管理、投機的な取引の過熱化といった問題への対応策としてこのような規制が設けられました。
相場が変動してレバレッジ25倍を超えると、持っていた通貨が強制的に決済される「ロスカット」という措置が取られたり、追加証拠金を口座に入金する「追証」の必要が発生したりします。
レバレッジ25倍で取引できるのはFXの強みですが、実際に証拠金の25倍の金額を取引するとすぐにロスカットされる可能性があります。10万円を口座に入れれば250万円分の取引ができるのは確かですが、実際に250万円分の取引をすることは現実的ではないでしょう。
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高レバレッジのリスク
高レバレッジでの取引は大きな利益を生む可能性がありますが、リスクもまた大きいものです。例えば、次のようなリスクが考えられます。
●損失が大きくなる
●強制ロスカットされやすい
高レバレッジでの取引は、大きな利益を狙える分、損失も大きくなります。例えば、10万円の証拠金で1ドル=150円のときに1万ドル(150万円分)を購入した場合、たった1円為替相場が下がっただけでも1万ドルが149万円となり、1万円の損失です。
もちろん強制的にロスカットされやすくもなります。上記の例の場合、1ドル=146円になると証拠金が6万円に減るため、それ以上相場が下がるとレバレッジが25倍を超えてしまいます。4円の値動きだけで強制ロスカットされる可能性が出てくるのです。
ロスカットは利益を得るチャンスを強制的に奪う仕組みのようにも思えるかもしれませんが、そもそもは投資家の損失を抑えるために設けられたものです。すぐにロスカットとならないようレバレッジをあえて抑えて取引することが大切です。
FX取引ではレバレッジをかけすぎないよう気をつけよう
FXはレバレッジという仕組みによって、口座に入金した証拠金の何倍もの金額を取引することができます。10万円の証拠金を口座に入れれば最大で250万円分の取引ができる仕組みとなっており、資金効率がよく大きな利益を狙えるのが魅力です。
ただし、高レバレッジの取引は利益だけでなく損失も大きくなる可能性があります。FXを行う際は、リターンだけでなくリスクにも目を向けて取引をしましょう。
出典
金融庁 いわゆる外国為替証拠金取引について
金融庁 「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(案)」等の公表について
一般社団法人金融先物取引業協会 FX取引の規制について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー