ずっと「日本円だけ」で貯金していますが、友人に「私は外貨も少しあるよ」と言われて驚きました…。 “外貨や株”で資産を持つ人って、どれくらいいるのでしょうか?

配信日: 2025.07.11
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ずっと「日本円だけ」で貯金していますが、友人に「私は外貨も少しあるよ」と言われて驚きました…。 “外貨や株”で資産を持つ人って、どれくらいいるのでしょうか?
資産を増やすためにさまざまな金融資産を保有している人もいるでしょう。中には、日本円だけの資産を保有することにリスクを感じ、外貨預金を保有していたり、資産分散したりしている人もいるかもしれません。
 
本記事では、外貨預金や資産分散している人の割合や、保有している金融資産の種類をご紹介します。
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外貨預金や資産分散している人の割合は?

ソニー銀行株式会社が同行の口座保有者を対象にして2020年に実施した「外貨預金の利用動向調査」によると、外貨預金を保有している人の割合は40~49歳が最も多く、35.5%を占めています。そのほかの年代の保有率は、表1のようになっています。
 
表1

年齢層 外貨預金保有率
20歳未満 0.2%
20~29歳 4.6%
30~39歳 12.9%
40~49歳 35.5%
50~59歳 26.8%
60~69歳 13.0%
70歳以上 7.0%

※ソニー銀行株式会社「外貨預金の利用動向調査」を基に筆者作成
 
40代を中心に、資産の一部を外貨で保有する人が多いことが分かります。日本円だけでなく外貨も組み合わせるという「分散」の意識が、この年代では特に高まっているようです。
 

どのような金融資産を保有している人が多い?

資産分散について、どのような金融資産を保有している人が多いか確認してみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、令和5年における二人以上世帯の種類別金融商品保有額は表2の通りです。
 
表2

金融商品 全国平均保有額
預貯金 563万円
金銭信託 16万円
生命保険 153万円
損害保険 25万円
個人年金保険 79万円
債券 55万円
株式 253万円
投資信託 119万円
財形貯蓄 26万円
その他金融商品 17万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」を基に筆者作成
 
預貯金に次いで保有額が多いのは株式の253万円で、生命保険、投資信託と続いています。
 

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日本円のみの資産保有が危険だと言われる理由

日本に住んでいて日本円しか使わない生活を送っていると、資産を日本円だけで保有することに不安を感じることはないと考える人もいるでしょう。
 
しかし、円の価値は為替ルートによって変動します。例えば、円安になると日本円の購買力が下がるため、物価の上昇につながります。つまり、日本円の資産としての価値が下がるということです。
 
このような、為替変動リスクを直接受けるため、資産を日本円のみで保有することは注意が必要です。
 
資産価値の下落を軽減するためには、日本円のみでなく外貨預金も保有しておくとよいでしょう。外貨預金も保有しておけば、円安で日本円建て資産の価値が目減りした場合でも、相対的に価値が上昇した外貨建て資産がその損失を相殺する(リスクヘッジする)効果が期待できます。
 

日本円だけの保有だと円安の影響を受ける可能性がある|外貨預金や資産分散する考えも重要

日本円だけで資産を保有していると、円安の影響で資産価値が下落するリスクがあります。そのため、リスクヘッジとして外貨預金を保有したり、株式や投資信託へ資産を分散させたりする考え方が重要になるでしょう。
 
調査データを見ると、特定の銀行利用者の中では年代によって3割以上が外貨預金を保有しているという結果もあり、資産分散への関心の高さがうかがえます。また日本全体でも、預貯金以外に株式や生命保険などを保有している世帯は多く、ご自身の資産状況に合わせて検討してみるとよいでしょう。
 

出典

ソニー銀行株式会社 外貨預金の利用動向調査(PR TIMES)
知るぽると 金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査 二人以上世帯調査 各種分類別データ(令和5年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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