毎日「缶コーヒー」を持参する同僚。うらやましく思っていたら「ダイドーの株主だから優待価格で買える」と返答が! 必要な保有額はいくら?“利回り”もあわせ解説

配信日: 2025.09.03
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毎日「缶コーヒー」を持参する同僚。うらやましく思っていたら「ダイドーの株主だから優待価格で買える」と返答が! 必要な保有額はいくら?“利回り”もあわせ解説
仕事やプライベートで「缶コーヒー」を愛飲している人にとって、「ダイドー」という企業はとても身近に感じる存在ではないでしょうか。
 
そのダイドーの缶コーヒーを毎日持参している同僚に「株主だから缶コーヒーは何本かもらえるし、優待価格で買える」と言われたら、自分でも株主優待を得られるのか気になる人もいるかもしれません。
 
本記事では資産運用における「株主優待」の基本と、缶コーヒーなどの飲料で知られるダイドーの株主優待を得るための条件や得られる利回りなどを解説します。
高柳政道

FP1級、CFP、DCプランナー2級

株主優待とは何か

株主優待とは、自社の株式を一定数以上保有している「株主」に対し、自社商品や商品券・割引券、サービスなどの「優待品」を進呈する制度のことです。
 
アメリカをはじめ海外の株式を購入しても株主優待はほぼないため、日本株独自の制度になっています。投資した企業からプレゼントされるのは、自社商品の詰め合わせや商品券が多く、今回紹介する「ダイドー」についても自社商品の詰め合わせを優待品として受け取れます。
 
株式をいくつ保有すると優待が発生するかは、企業によって異なります。1株で優待が発生する企業もありますが、100株以上保有していると優待品の受け取り対象になることが一般的です。
 
1株あたりの価格(株価)も企業ごとに異なるため、株数だけでなく「優待を得るために必要な投資額」も把握したうえで、投資を始めるか検討しましょう。
 

ダイドーの株主優待の詳細

ここからは、「ダイドーグループホールディングス(2590)」の株主優待を獲得するための条件を解説します。
 
ダイドーグループホールディングスでは、毎年1月20日時点で、「200株以上」の株式を保有している株主に対して、自社商品の詰め合わせを進呈しています。
 
ただ200株を購入しただけではなく、「半年以上の保有」も条件に含まれます。毎年1月20日と前年7月20日の株主名簿に200株以上保有が、同一株主番号で連続記載されている株主が優待品の進呈対象です。
 
優待品にはコーヒーやジュース、ゼリーなどダイドーグループの人気商品約6000円分が詰め合わせられています。
 

必要な投資額

ダイドーグループホールディングス(2590)の株価(2025年8月20日終値)は「2694円」です。
 
優待を得るには200株以上を7月20日から半年以上保有する必要があり、優待品の権利を得るには「2694円×200=53万8000円」が必要ということになります。
 

投資することで得られる利回りは?

ダイドーの優待を得るには約53万円の投資が必要で、毎年1回約6000円分の商品が進呈されます。
 
優待品利回りは、6000円÷53万8000円×100=「1.11%」となります。メガバンクの普通預金の金利が0.2%と考えると、缶コーヒーなどのダイドーの飲料が好きな人にとってはうれしい利回りではないでしょうか。
 
また、ダイドーグループホールディングスの株式を持っていると、1株あたり40円(2025年1月期)の配当金も受け取れます。配当金利回りは40÷2694×100=「1.48%」です。
 
つまり、配当金と優待品の利回りを合計すると2.59%の利回りを得ることができます。
 
なお、ダイドーは今回紹介している優待品の詰め合わせだけでなく、ダイドードリンコ(飲料・健康食品)、たらみ(ゼリー)の商品を優待価格で購入できる優待もあります。優待価格での購入をした場合、利回りはさらに上昇するでしょう。
 

まとめ

ダイドーの株主優待では缶コーヒーをはじめ、ダイドーグループの人気商品約6000円が詰め合わせになっています。約53万円の初期投資をしたうえで半年の保有が必要ではあるものの、優待品と配当金を合わせて年2%以上の利回りがあるのが魅力的です。
 
株主優待に興味があって缶コーヒーが好きであれば、ダイドーグループホールディングスへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

ダイドーグループホールディングス株式会社 DyDoの株主のメリットは?
 
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級

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