学生時代の友人から「月1万円でいいから、このファンドに入ってみなよ」と勧められました。少額ですし断りにくいのですが、無登録の人が個別の商品を勧誘するのは問題にならないのでしょうか?

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学生時代の友人から「月1万円でいいから、このファンドに入ってみなよ」と勧められました。少額ですし断りにくいのですが、無登録の人が個別の商品を勧誘するのは問題にならないのでしょうか?
学生時代の友人から投資を勧められると、昔の関係もあり、強く断りにくいと感じる人は多いでしょう。しかも「月1万円でいい」と言われると、大きな損にはならないように思えるかもしれません。
 
しかし、少額であっても投資にはリスクがあります。また、友人が資格や登録のない立場で、特定のファンドを強く勧めている場合は、注意が必要です。この記事では、無登録の人が個別の商品を勧誘することの問題点や、誘われた側が確認すべきことを分かりやすく解説します。
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少額でもファンドへの投資は慎重に判断したほうがよい

「月1万円だけ」と言われると、気軽に始められるように感じるかもしれません。しかし、投資である以上、少額でも損をする可能性はあります。ファンドとは、多くの人から集めたお金をまとめて運用する仕組みです。投資信託のように証券会社などで販売されるものもあれば、事業への出資に近い形のものもあります。
 
問題は、「ファンド」という名前だけでは中身が分からないことです。何に投資しているのか、誰が運用しているのか、いつ解約できるのか、手数料はいくらかによって、リスクは大きく変わります。
 
たとえば、毎月1万円でも、1年続ければ12万円です。途中で「今なら追加したほうがよい」「まとまった金額を入れれば利益が増える」と言われると、最初より大きなお金を出してしまうこともあります。少額から始まる話でも、後から負担が大きくなる可能性があるため、その場で決めないことが大切です。
 
また、友人が「自分も入っている」「利益が出ている」と話していても、自分も同じように利益を得られるとは限りません。投資の結果は、始める時期や金額、相場の状況によって変わります。友人の成功談は参考程度にとどめ、自分で中身を確認しましょう。
 

無登録の人が個別商品を勧める場合は注意が必要

金融商品を販売したり、ファンドへの出資を勧誘したりするには、原則として金融商品取引業の登録が関係します。金融庁の説明でも、自己の運用するファンドの持分を含め、有価証券の勧誘や販売を行うには、第一種金融商品取引業や第二種金融商品取引業の登録が必要とされています。
 
つまり、友人が単に「自分はこの商品を買った」と話すだけなら、日常会話の範囲にとどまることもあります。しかし、「このファンドに入ったほうがいい」「申し込みはここからして」「紹介すると報酬が入る」といった形で具体的に勧めている場合は、単なる感想とは言いにくくなります。
 
特に注意したいのは、友人が金融機関に所属していないのに、継続的に複数の人へ同じ商品を勧めているケースです。報酬や紹介料を受け取っている場合、実態として勧誘や仲介に近い行為になっている可能性があります。
 
ただし、法律上問題になるかどうかは、報酬の有無、勧誘の方法、商品の内容、友人の立場などによって変わります。そのため、誘われた側がその場で判断するのは難しいでしょう。少しでも不安がある場合は、友人の説明だけで決めず、金融庁の登録業者一覧や販売会社の公式情報を確認することが大切です。
 

申し込む前に登録状況とお金の流れを確認しよう

友人から具体的なファンドを勧められたら、まず「誰が販売している商品なのか」を確認しましょう。証券会社や銀行など、登録された金融機関を通じて購入する商品なのか、個人や聞いたことのない会社に直接お金を払う商品なのかで、安全性は大きく変わります。
 
金融庁は、無登録で金融商品取引業を行う者について注意喚起をしており、警告書を出した業者名も公表しています。ただし、そこに名前が載っていないから安全というわけではありません。金融庁も、掲載されていない者でも無登録営業に該当する行為を行っている場合があると注意を促しています。
 
次に、お金の振込先を確認しましょう。個人名義の口座への振込や、現金手渡しを求められる場合は慎重になるべきです。正規の金融商品であれば、契約書、目論見書、重要事項説明書などが用意されているのが一般的です。目論見書とは、商品の内容やリスク、手数料などが書かれた説明書のことです。
 
また、「元本保証」「毎月必ず利益が出る」「紹介すれば報酬がもらえる」といった説明がある場合も注意しましょう。投資である以上、元本割れの可能性があります。元本割れとは、投資した金額より戻ってくる金額が少なくなることです。リスクを説明せず、利益だけを強調する話は、信頼できる投資とはいえません。
 
断るときは、「登録状況を確認できないものには参加しない」「自分で理解できる商品だけにしている」「家計の方針で新しい投資はしない」と伝えるとよいでしょう。友人を否定するのではなく、自分のルールとして伝えると、関係を悪くしにくくなります。
 

まとめ

学生時代の友人から「月1万円でいい」とファンドを勧められても、その場で申し込むのは避けたほうがよいでしょう。少額でも投資にはリスクがあり、途中で追加投資を求められる可能性もあります。
 
また、無登録の人が特定のファンドを具体的に勧めたり、申し込みを仲介したり、紹介料を受け取ったりしている場合は、問題になる可能性があります。単なる友人の体験談なのか、実質的な勧誘なのかを分けて考えることが大切です。
 
投資を検討するなら、販売会社や運用会社の登録状況、商品の中身、手数料、解約方法、損失のリスクを確認しましょう。説明を聞いても理解できない場合や、相手が返事を急がせる場合は、参加しない判断も必要です。友人関係を大切にするためにも、お金の判断は冷静に行い、自分で納得できる情報がそろってから決めましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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