毎月オルカンに「3万円」積み立て中。S&P500連動の投資信託に“1万円を追加”したら、友人に「それ意味ないよ」と言われた!「分散投資で安心」と思ったのですが“投資先は増やすべき”じゃないんですか?

配信日: 2026.05.27
この記事は約 3 分で読めます。
毎月オルカンに「3万円」積み立て中。S&P500連動の投資信託に“1万円を追加”したら、友人に「それ意味ないよ」と言われた!「分散投資で安心」と思ったのですが“投資先は増やすべき”じゃないんですか?
オルカンは、1本で世界の幅広い地域に分散投資できる商品として、人気の高い投資信託です。
 
しかし、「さらに分散したほうが安心」と考え、別の投資信託の追加を検討する人もいるかもしれません。ただ、追加する商品の中身によっては、特定の地域へのかたよりが強まり、想定していたような分散につながらない可能性があります。
 
本記事では、追加投資が分散につながらないパターンを例に、投資信託商品選びで確認すべきポイントを解説します。
東雲悠太

FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

オルカンの投資先はどこ?

「オルカン」とは、三菱UFJアセットマネジメントが提供する、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託を指す略称で、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する運用成果を目指しています。
 
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、先進国と新興国の大型・中型株を対象としており、世界の投資可能な株式市場の大部分をカバーしています。
 
オルカンは1本で幅広い国や地域に投資できる商品と言えますが、各国に均等に投資しているわけではありません。時価総額が大きい企業ほど投資比率が高くなる仕組みであるため、現在は米国株の割合が大きくなっています。
 
2026年4月末時点、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの国別構成では、米国が約63%を占めています。つまり、世界に幅広く分散されてはいるものの、実際の構成では米国株の比率が高いということです。
 

オルカン以外に投資すると分散効果は高まる?

投資信託を複数持てば分散投資ができると考えがちですが、本数を増やすこと自体が必ずしも分散につながるわけではありません。例えば、タイトルの事例のように、毎月3万円をオルカン、さらに1万円をS&P500連動の投資信託「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に追加投資するケースを考えてみましょう。
 
S&P500とは、米国を代表する株価指数であり、これに連動する商品の主な投資先は米国株です。先述のとおり、オルカンに投資している段階ですでに米国株の比率が約6割強あるため、米国株中心の投資信託を追加すると、積み立てる資金の投資先が米国にかたよります。
 
今回のケースで考えると、毎月積み立てる4万円のうち、米国株への割合は7割以上になる可能性があります。
 
もちろん、株価の変動によってオルカンの投資先の比率は変わる可能性がありますが、商品選びによっては、長期的に資産全体のかたよりにつながるケースがあるため注意が必要です。
 
また、今回の例では地域のかたよりに注目していますが、投資先の産業など、さまざまな観点から分散を考えることも重要です。商品を追加するときは、現在の資産配分がどう変わるのかを意識しましょう。
 

投資する商品の中身を確認して分散投資を考えよう

オルカンは世界の幅広い地域に分散投資できる商品ですが、実際には米国株の比率が高い構成になっています。追加投資として、S&P500連動の投資信託のように、米国株を中心とする投資商品を選択すると、米国株への投資割合を高める結果になり、思ったような分散効果を得られない場合があります。
 
そのまま積み立てを続けると、新規投資分のかたよりが積み重なり、将来的に資産全体の投資先がかたよっていく可能性もあるため注意が必要です。投資信託を追加するときは、投資商品の数ではなく、「何にどれだけ投資しているか」を意識して、資産全体のバランスを見て商品を選ぶことが大切です。
 
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にまつわる悩み・疑問