ゆうちょの「10年定期貯金」に“300万円”預けたいですが、夫は「NISAなら年利5%で480万円になる」と言います。ゆうちょは“年利0.9%”とはいえ、リスクが低く確実ですよね?

配信日: 2026.05.28
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ゆうちょの「10年定期貯金」に“300万円”預けたいですが、夫は「NISAなら年利5%で480万円になる」と言います。ゆうちょは“年利0.9%”とはいえ、リスクが低く確実ですよね?
直近では金利も上昇傾向にありますが、ゆうちょ銀行が「10年定期貯金」のサービスを5月に開始しました。従来の定期貯金にはなかった10年という選択肢が加わり、金利も年0.9%とされているため、この定期貯金を利用したいと考える人もいるでしょう。
 
一方で、NISAを活用して投資をしたほうが資産は増えやすいと聞けば、どちらが良いか、迷うかもしれません。本記事では、定期貯金とNISAでの運用を具体的な数字で比較しながら、それぞれの特徴と注意点を解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

10年定期貯金(年0.9%)はどれくらい増える?

まずは、定期貯金の増え方を確認してみましょう。
 

【前提】

・元本:300万円
・金利:年0.9%(ゆうちょ銀行の10年定期貯金金利を参照)
・期間:10年
・複利で計算

 
この条件で試算すると、10年後の金額は約328万円となります。つまり、増える金額は約28万円です。
 
ただし、実際には利息に対して約20%の税金がかかるため、手取りではさらに少なくなります。それでも投資商品とは異なり、元本が確保される点は大きな安心材料といえるでしょう。
 

NISAで年利5%運用した場合は?

次に、同じ300万円をNISAで運用したケースを見てみます。NISAの成長投資枠は年間240万円までのため、今回は以下のように分けて投資する前提とします。
 

【前提】

・初年度:240万円を10年間運用
・2年目:残り60万円を9年間運用
・利回り:年5%

 
この場合、初年度から見て10年後の資産は次の通りです。


・240万円→約391万円
・60万円→約93万円

つまり、合計で約484万円となります。元本300万円に対し、増える金額は約184万円です。さらに、NISAであればこの利益は非課税となるため、より多く手元に残せる可能性がある点はメリットといえるでしょう。
 

投資の注意点

ここまでを整理すると、同じ300万円を運用した場合の10年後の資産額は次の通りです。


・定期貯金:約328万円(税引き前)
・NISAで運用:約484万円(運用益は非課税)

ただし、この差はあくまでも年利5%で安定して運用できた場合の話です。実際の投資では価格が上下するため、必ずしもこの通りの結果になるとは限りません。
 
場合によっては、途中で大きく値下がりし、元本割れの状態が続く可能性もあります。一方で、定期貯金は利回りこそ低いものの、元本割れしにくい商品であるため、将来の金額が基本的には確定している点が特徴です。
 

どちらを選ぶべき?現実的な考え方

では、定期貯金とNISA、どちらを選ぶべきなのでしょうか。 結論としては、「どちらか一方が絶対に正解」というわけではなく、目的とリスク許容度によって選ぶべきです。


・確実性を重視したい→定期貯金
・長期で増やしたい→NISA(投資)

といった考えが現実的でしょう。また、実際には片方だけではなく、両方を組み合わせる方法も有効です。例えば、生活防衛資金は定期貯金で確保し、余裕資金の一部をNISAで運用するといった形です。こうすることで、安心とリターンのバランスを取ることができるでしょう。
 

まずは少額から始めるのも1つの方法

いきなり300万円全てを投資に回すのが不安な場合は、まずは少額から始めるのも1つの方法です。例えば、月1万円などの積立からスタートし、値動きに慣れていくことで、徐々に投資額を増やしていくこともできます。
 
投資は続けることが重要です。無理をすると途中でやめてしまう可能性もあるため、少しずつ投資に慣れていくのも良いでしょう。
 

まとめ

300万円を年利0.9%の定期貯金で運用した場合、10年後は約328万円となります。一方で、NISAで年利5%の運用ができた場合は、約484万円まで増える可能性があります。
 
ただし、投資には元本割れのリスクがあり、必ず増えるわけではありません。一方、定期貯金は確実性が高い反面、大きく増やすことは難しいという特徴があります。
 
重要なのは、どちらが得かだけで判断するのではなく、自分の資金の目的やリスク許容度に合わせて選ぶことです。必要に応じて両方を組み合わせながら、無理のない資産形成を目指すことが大切といえるでしょう。
 

出典

ゆうちょ銀行 お知らせ
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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