資産のほとんどを銀行預金にしていますが、息子に「銀行に預けたままだとお金の価値は下がる」と言われました。運用するならどこに預ければいいのでしょうか?

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資産のほとんどを銀行預金にしていますが、息子に「銀行に預けたままだとお金の価値は下がる」と言われました。運用するならどこに預ければいいのでしょうか?
銀行預金は元本割れのリスクが低く安心感がありますが、近年は物価上昇により「預金だけでは資産価値が実質的に下がる」と指摘されています。
 
例えば、以前100円で買えた商品が120円に値上がりすると、預金残高が同じでも購入できる商品やサービスは減ってしまいます。一方で、資産運用には価格変動や損失への不安を感じる人も少なくありません。
 
とはいえ、「運用」と聞くと、株価の上下や損失が気になり、なかなか一歩を踏み出せない人も多いでしょう。そこで本記事では、預金だけでは不安とされる理由や、初心者でも始めやすい資産運用の選択肢についてわかりやすく解説します。
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なぜ銀行預金だけだと「お金の価値が下がる」と言われるのか?

銀行預金そのものが減るわけではありません。しかし、問題になるのは「物価上昇」です。近年は食品や電気代、日用品など、多くのものが値上がりしています。
 
例えば、1000万円を銀行に預けていても、物価が毎年2%ずつ上がると、以前1000万円で買えた商品やサービスを、将来は同じ金額では買えなくなる可能性があります。つまり、預金額そのものは変わらなくても、「買えるものの量」が減るため、お金の実質的な価値は下がっている状態です。
 
一方で、銀行預金の金利は低い状況が続いています。普通預金の金利はわずかで、100万円を1年間預けても、受け取れる利息は数百円程度というケースも珍しくありません。
 
このように、物価の上昇スピードに対して預金の増え方が追いつかないため、「預金だけでは資産を守りにくい」と考えられています。
 
特に老後は、年金だけでは生活費が不足する可能性も指摘されているため、資産を「減らさない工夫」が重要になります。その方法の一つとして、資産運用が注目されています。
 

初心者が資産運用を始めるなら、まず検討したい選択肢

資産運用にはさまざまな方法がありますが、初心者の場合は、いきなり大きな利益を狙うよりも、「長く安定して続けやすい方法」を選ぶことが大切です。
 
その代表例が「投資信託」です。投資信託とは、多くの人から集めたお金を、運用の専門家が株や債券などに分散して投資する商品です。
 
自分で個別の企業を選ぶ必要がないため、投資経験が少ない人でも始めやすい特徴があります。また、少額から始められる商品も多く、一度に大きなお金を動かさなくて済む点も安心材料です。
 
さらに、近年は「NISA(少額投資非課税制度)」を利用する人も増えています。通常、投資で得た利益には税金がかかりますが、NISA口座を使うと一定額まで非課税で運用できます。
 
長期間積み立てながら運用する方法は、価格変動の影響を平準化しやすいと考えられています。例えば、毎月一定額を積み立てることで、価格が高い時には少なく、安い時には多く購入する形になり、購入単価が平均化されやすくなります。
 
また、「債券」を中心に運用する商品を選べば、比較的値動きが穏やかな場合もあります。株式だけに集中するよりも、リスクを抑えながら運用しやすいでしょう。
 

運用するなら「全部を投資」にしないことが大切

資産運用を始める際に注意したいのが、「預金をすべて投資に回さないこと」です。
 
投資商品は、預金とは異なり、元本保証ではありません。市場の状況によっては、一時的に資産が減ることもあります。そのため、生活費や急な出費に必要なお金まで運用に回してしまうと、不安が大きくなる可能性があります。
 
まずは、生活費の半年〜1年分程度は預金として残し、それ以外の余裕資金で運用を考える方法が一般的です。例えば、資産が1000万円ある場合、全額を投資するのではなく、700万円は預金として確保し、300万円を少しずつ運用するといった方法もあります。
 
また、一度にまとめて投資するよりも、時期を分けて購入する方が、価格変動の影響を抑えやすくなります。特に、相場が大きく動く時期は、焦って売買しないことも大切です。
 
「増やすこと」だけを目的にすると、値動きが気になって落ち着かなくなることもあります。老後資金の場合は、「資産を長く守る」という視点で考えると、自分に合った方法を選びやすくなるでしょう。
 

無理のない範囲で、預金と運用を組み合わせることが重要

銀行預金は、安全性が高く、すぐに引き出せる安心感があります。そのため、預金を持つこと自体が悪いわけではありません。
 
ただし、物価上昇が続く環境では、預金だけに偏ると、お金の価値が実質的に目減りする可能性があります。そのため、預金と運用をバランスよく組み合わせる考え方が重要です。
 
特に初心者は、いきなり大きく運用する必要はありません。まずは少額から始め、値動きや仕組みに慣れていくことが大切です。
 
最近は、銀行や証券会社でも、初心者向けの相談サービスを用意しています。わからないことがある場合は、一人で判断せず、制度や商品の特徴を確認しながら進めると安心です。
 
資産運用は、「短期間で大きく増やす」ためだけのものではありません。将来の生活に備えながら、物価上昇に負けにくい資産づくりの手段として、自分に合った方法を少しずつ検討してみるとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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