「NISAは怖いから、定期預金に1000万円預けたい」という妻…たしかに“元本割れリスク”はありますが、定期は「金利1%未満」ですよね? 10年で“NISAとの差”はいくらになりますか?
しかし、NISAには元本割れを起こすリスクもあることから、金利が低い代わりにリスクが少ない定期預金へ預ける検討をしている人もいるのではないでしょうか。本記事では、定期預金のメリット・デメリット、1000万円を10年運用した場合の定期預金と投資の収益などを解説します。
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定期預金で貯蓄する人の割合は減少傾向
総務省の2025年の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」によると、貯蓄現在高に占める有価証券の割合は、2020年が13.4%なのに対し、2025年は21.4%へ増加しました。また、有価証券の中でも投資信託は2020年から2025年で2倍以上現在高が増加しています。
前記したように、NISAの新制度が2024年からスタートしたため、これが普及したことが投資信託の割合が増加した一因だと考えられます。また、定期性預貯金の割合は33.9%から24.8%に減少したのに対し、普通預金などの流動性貯金の割合は31.0%から34.5%へ増加傾向です。
このことから、定期預金よりもいつでも動かせる普通預金等の割合が増えていることが分かります。
定期預金のメリット・デメリット
定期預金には、投資信託よりもリスクが少ない以外にも以下のようなメリットがあります。
1. 普通預金よりも金利が高い
2. 預金保険制度の対象となっていて、元本1000万円とその利息まで保護される(ペイオフ)
3. 預入期間が選べる
一方、定期預金のデメリットは以下の通りです。
1. 金利が普通預金よりも高めに設定されているとはいえ、現在の水準ではリターンは低い
2. 原則として途中解約できない
3. インフレになると資産価値が実質的に低下する恐れがある
定期預金に1000万円を10年間預けるとどうなる?
一般的に定期金利の利息は「元金×金利×期間」で求められます。某大手銀行の定期預金金利(単利:10年)を例にすると、1000万円×0.9%×10年=90万円の利息が発生します。
なお、満期時の取り扱い次第で利息が元本に合算され、再度同じ周期の定期預金が開始されるため、実質的な複利運用となりさらに増えるかもしれません。ただし、定期預金の利息には20.315%の税金が課されることに注意しましょう。
一方のNISAですが、拠出は年間360万円が限度のため、1000万円をNISAに拠出するためには最短でも約3年かかります。次にこちらのケースを、仮に3%で運用できたとして考えてみましょう。
月々27万7777円の拠出で3年後に元本が約1000万円となり、その時点で資産は1044万円となります。その後1044万円を年利3%で7年間運用を継続すると、最終的に1283万9883円となり、元本の1000万円を差し引いた約284万円が10年後の利益となります。
以上から、定期預金が無駄とは言い切れないものの、定期預金(利率0.9%)と利回り3%の運用では194万円程度の運用益の差が付くと考えられます。リスクリターンを考慮して自分に合った貯蓄・運用法を実行することが、資金を増やすのに重要なポイントです。
まとめ
定期預金は元本割れのリスクがなく、預金保険制度の対象になっていることから安全に資産を増やせる手段です。
しかし、インフレによって資産価値が実質的に減少するリスクや、現在の金利水準ではリターンが少ないなど、定期預金にはいくつかのデメリットもあります。資産を増やすためには、リスクリターンを考慮して自分に合った貯蓄・運用法を実施することが重要です。
出典
総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)2025年(令和7年)平均結果の概要(二人以上の世帯)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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