貯金「300万円」の会社員です。友人に「NISAで“オルカン”を買えば老後は安心」と言われましたが、初心者がいきなり貯金の半分を投資に回すのは危険でしょうか? 確認したいリスクを解説

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貯金「300万円」の会社員です。友人に「NISAで“オルカン”を買えば老後は安心」と言われましたが、初心者がいきなり貯金の半分を投資に回すのは危険でしょうか? 確認したいリスクを解説
「NISAでオルカンを買っておけば老後は安心だよ」と友人に勧められたものの、本当にその通りなのか不安に感じる人も多いでしょう。特に貯金300万円のうち半分を投資に回すとなると、損をした場合の影響が気になるものです。
 
この記事では、NISAでオルカンを選ぶメリットやリスク、投資初心者が事前に確認しておきたいポイントについて分かりやすく解説します。
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NISAで「オルカン」を買えば安心といわれる理由

オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称であり、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、新興国など、世界中の株式市場に広く分散投資することができます。
 
多くの投資家から支持されている理由は、1つの商品を買うだけで世界中の企業に分散投資できるためです。特定の国や企業の業績が悪化しても、ほかの地域の成長によって影響を和らげられる可能性があります。
 
また、NISA口座で購入した投資信託の利益には通常かかる約20%の税金が非課税になります。そのため、長期間にわたって積み立てるほど制度の恩恵を受けやすくなるでしょう。
 
金融庁も、資産形成では長期・積立・分散投資が有効な考え方だと紹介しています。
 
ただし、「老後は安心」という言葉をそのまま信じるのは危険です。将来の運用成果は保証されておらず、相場環境によって結果は大きく変わるためです。
 

貯金300万円の人が投資を始める前に確認したいこと

投資を始める際に重要なのは、投資額そのものではなく、生活防衛資金を十分に確保できているかどうかです。
 
生活防衛資金とは、病気や失業など予想外の出来事が起きた際に生活を支えるためのお金です。一般的には生活費の3ヶ月から6ヶ月分程度が目安とされています。例えば毎月の生活費が20万円なら、60万円から120万円程度はすぐに使える預金として確保しておきたいところです。
 
今回のケースでは、仮に年収の半分の150万円を投資に回しても、残り150万円が預金として残ります。その金額で十分な生活防衛資金を確保できるなら、大きく危険とはいえないでしょう。
 
一方で、近いうちに住宅購入や結婚資金、車の購入など大きな支出を予定している場合は注意が必要です。投資したお金は相場によって価値が変動するため、必要なタイミングで元本割れしている可能性があります。
 
そのため、「余ったお金を投資する」のではなく、「数年間使う予定のないお金を投資する」という考え方が大切でしょう。
 

「オルカン投資」で初心者が知っておきたい主なリスク

オルカンは世界中の株式に広く分散投資できる商品ですが、リスクがなくなるわけではありません。
 
最も理解しておきたいのが価格変動リスクです。世界的な景気悪化や金融危機が起きると、オルカンも大きく値下がりする可能性があります。
 
実際に過去の世界株式市場では、短期間で20%から30%以上下落したケースもあります。そのため、150万円を投資していた場合、一時的に30万円から50万円近く評価額が減ることも考えられます。
 
また、為替リスクもあります。オルカンは米国など海外株式の比率が高いため、円高になると資産価値が下がることがあります。
 
さらに、初心者が見落としやすいのが心理的なリスクです。
 
相場が大きく下落すると、「もっと下がるのではないか」と不安になり、安値で売却してしまう人も少なくありません。特に積立投資の場合は長期間続けることで効果が期待できる仕組みのため、一時的な値下がりに耐えられるかどうかも重要です。
 
高いリターンだけを期待して投資額を決めるのではなく、下落した場合も想定しておくことが大切でしょう。
 

老後資金づくりは投資と預金のバランスが大切

「NISAでオルカンを買えば老後は安心」という考え方には一定の根拠があります。世界株式への長期積立は、老後資金づくりの有力な選択肢のひとつだからです。
 
しかし、投資はあくまでも将来の資産形成を目指す手段であり、確実に老後資金が作れる保証はありません。特に貯金300万円の段階では、生活防衛資金や今後のライフイベントも考慮する必要があります。
 
もし投資経験がない場合は、最初から大きな金額を投入するのではなく、月1万円や月3万円など無理のない金額から始める方法もあります。実際に値動きを経験しながら、自分がどの程度のリスクを受け入れられるか確認することができます。
 
老後資金づくりで大切なのは、「預金か投資か」の二択ではありません。必要なお金は預金で確保し、当面使う予定のないお金を長期で投資するというバランスを意識することです。自分の家計状況に合った金額で無理なく続けることが、将来の資産形成につながるでしょう。
 

出典

金融庁 NISA特設ウェブサイト 資産形成の基本
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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