友人はNISAで「120万円」を一括投資し、私は「月10万円ずつ」1年間積み立てる予定です。同じ「120万円」でも、運用結果に差は出るのでしょうか? 一括投資と積立投資の違いを確認

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友人はNISAで「120万円」を一括投資し、私は「月10万円ずつ」1年間積み立てる予定です。同じ「120万円」でも、運用結果に差は出るのでしょうか? 一括投資と積立投資の違いを確認
近年、資産形成の手段として注目を集めているNISAですが、実際に投資を始めようとすると「一括でまとまった金額を投資するべきか」「毎月コツコツと積み立てるべきか」という買い方の違いで迷う方は少なくありません。
 
本記事では、それぞれの投資手法が持つ特徴やメリット・デメリット、 そして将来の資産額に与える影響について、分かりやすく解説します。
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一括120万円を投資する場合のメリットと高値掴みのリスク

まず、年初に120万円を一括で投資した人のケースについて見ていきましょう。NISAにおいて一括投資を行うことができるのは「成長投資枠」のみとなっています。成長投資枠は年間で最大240万円までの投資枠が認められているため、120万円というまとまった資金をご自身の好きなタイミングで一度に市場へ投入することが可能です。
 
この一括投資の最大のメリットは、購入したタイミングの後に市場が右肩上がりで成長を続けた場合、投資した資金の全額に対してその上昇益が乗ってくるため、短期間で大きな利益を得られる可能性がある点です。基準価額や株価が低い時期に購入できた場合には、その後の運用成果次第では、1年後に資産が大きく成長するケースもあるでしょう。
 
例えば、120万円を一括投資し、年率3%で運用できた場合には、1年後の資産額は約124万円となる可能性があります。
 
しかし、一括投資には表裏一体の大きなリスクが存在します。それは、投資した直後に市場が大きく下落してしまう「高値掴み」のリスクです。一括投資は一度に全ての資金を投入するため、購入したタイミングの基準価額がその後の運用成果を大きく左右します。
 
もし購入したタイミングが市場のピークであり、その後低迷が続くようなことがあれば、初期に大きな損失を被ってしまい、回復までに膨大な時間を要することになりかねません。
 

月10万円の積立で購入価格を平準化! ドル・コスト平均法の考え方

一方で、毎月10万円をコツコツと積み立てていくケースはどうでしょうか。NISAの「つみたて投資枠」では年間の上限額が120万円と定められており、これを12ヶ月で割ると毎月10万円ずつの積立投資を行うことができます。
 
積立投資の最も大きな強みは、「ドル・コスト平均法」と呼ばれる仕組みが自動的に働く点にあります。
 
これは、毎月一定の金額で同じ投資信託などを買い続けることで、価格が高いときには少ない数量しか買わず、逆に価格が安いときには多くの数量を買い付けることができる仕組みです。これにより、長期間にわたって買い付けを続けると、1口あたりの平均購入単価を自然と引き下げて平準化させることが可能です。
 
市場は常に上がったり下がったりを繰り返します。月10万円の積立投資であれば、市場が一時的に暴落したとしても、それは「安くたくさんの数量を仕込めるチャンス」へと変わるのです。そのため、一括投資のように購入タイミングの成否にハラハラする必要がなく、結果として大きな損失を被りにくいという安心感があります。
 
例えば、毎月10万円を1年間積み立て、年率3%で運用できたと仮定した場合、投資元本120万円に対して、資産額は122万円程度まで増える可能性があります。
 
まとまった資金が手元にない人でも始めやすく、投資のリスクを抑えながら着実に資産形成を行いたい初心者には最適な手法といえるでしょう。
 

一括か積立かで迷ったらどうする? 資金の状況と投資経験で決まる判断基準

それでは、一括投資と積立投資のどちらを選ぶべきか迷ったとき、私たちは何を基準にして判断すればよいのでしょうか。それは、その人の持っている資金の状況やこれまでの投資経験によって大きく変わってきます。
 
まず、手元に使う予定のないまとまった余剰資金があり、さらにこれまでに投資の経験があってある程度の価格変動にも動じないという人は、一括投資に挑戦する価値があるでしょう。市場が良いタイミングであれば、まとまったお金を一度に運用に回すことで大きな成果を得られる可能性があるからです。
 
一方で、これから投資を始める初心者の方や、手元にまとまった資金がなくて毎月の給与などから少しずつお金を回していきたいという人は、積立投資を選んだほうが安心でしょう。
 
投資のプロであっても今後の値動きを正確に予測することは不可能であり、一括投資にはどうしても高値掴みのリスクがつきまといます。そのため、リスクをできるだけ抑えて安全に資産を増やしていきたいと考えるのであれば、購入時期を分散して平均購入単価を下げられる積立投資からスタートするほうが賢明な判断となります。
 

1年後の差を決めるのは市場の波と自分自身のリスク許容度

NISAで120万円を一括投資した場合と、月10万円ずつ積み立てた場合では、想定される運用成果に差が生じる可能性があります。一方で、その差は単純にどちらが優れているというものではなく、投資を始めるタイミングや市場環境によって変わります。
 
一括投資は市場が順調に成長した場合に高い運用成果が期待できる一方、積立投資には購入時期を分散できるという特徴があります。自分のリスク許容度や資産形成の目的に合わせて選択することが重要といえるでしょう。
 
これからNISAでの運用を考えている方は、目先の大きな利益の可能性だけに目を奪われるのではなく、自分が許容できる損失の範囲をしっかりと見定めた上で、慎重に選択していくことが何よりも大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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