投資初心者が「ソフトバンク株」を勉強のため、3株だけ“約2万円”で購入! 友人に「成長投資枠でオルカン2万円のほうが確実」と言われましたが、3株だけって意味ないですか? 個別株はまだ早いでしょうか?
気になっていたソフトバンクグループの株式を3株だけ買ってみたものの、友人に「成長投資枠でオルカンを買うほうが確実」と言われ、3株では意味がないのかと迷うこともあるかもしれません。
本記事では、勉強のための3株という個別株投資に意味があるのかを、オルカンとの違いも踏まえて解説します。
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ソフトバンクグループ株は3株でいくら必要なのか
ソフトバンクグループ(東証プライム上場、証券コード9984)は、AI関連の投資で注目を集める有名企業です。投資の勉強として、まず知っている会社の株を持ってみたい人にとって選びやすい銘柄といえるでしょう。
同社は2026年1月に普通株式1株を4株に分割しており、以前より少額で投資しやすくなりました。
東京証券取引所に上場する国内の株式は、100株を単位として売買されるのが原則です。仮に株価が1株6500円であれば、通常の取引には65万円ほどの資金が必要になる計算です。
一方、証券会社によっては、100株に満たない株数を1株から売買できる単元未満株のサービスを提供しています。3株だけ購入できたのは、こうしたサービスを利用したのでしょう。なお、サービスの名称や取扱銘柄、手数料は証券会社ごとに異なります。
1株6500円の場合、3株購入すれば購入金額は約1万9500円です。ただし、株価は日々変動するため、実際の金額は購入時の株価によって変わります。ちなみに、6月12日の終値は6472円、6月15日の始値は7108円でした。
3株だけの投資は「意味がない」のか
金額の多少にかかわらず、自分のお金で株式を保有すると、株価の動きや決算、関連ニュースを自分のこととして受け止めやすくなります。
仮にソフトバンクグループに直接関連することでなくても、FRBや日銀の金融政策の結果、経済指標などで影響を受ければ、「ああソフトバンクの株はこういうことでも影響を受けるのだな」という経験値が生まれます。
値下がりしたときに自分がどう感じるかを少額で体験できるのも、今後の投資判断に生きる貴重な経験です。
また、3株であれば仮に株価が半分になっても、損失は1万円弱にとどまります。少額で学ぶという目的であれば、3株の投資にも意味はあり、初心者だから早すぎるということもないでしょう。
ただし、注意点もあります。金融庁の「資産形成の基本」にもあるように、株式は収益性の評価が高い一方、元本などの支払いの確実性を示す安全性の評価は低い金融商品です。
1銘柄だけへの投資は分散が効かず、その会社の業績や株価変動の影響を直接受けます。勉強のための投資であっても、損をした場合でも生活に支障のない余裕資金の範囲にとどめましょう。
成長投資枠でオルカンを買えば「確実」なのか
NISA口座で得た売却益や配当などには、通常かかる約20%の税金がかかりません。2024年からの新NISAでは、年間120万円のつみたて投資枠と年間240万円の成長投資枠を併用でき、生涯を通じた非課税保有限度額は1800万円(うち成長投資枠は1200万円)です。
成長投資枠では上場株式や投資信託(一部の商品を除く)を購入できるため、約2万円をオルカンに回すことも、個別株を買うこともできます。オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称です。
全世界の株式で構成されるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークとしており、1本で世界中の銘柄に分散投資できます。同社の月次レポート(2026年5月29日現在)によると、組入銘柄数は2463銘柄です。
ただし、オルカンも株式で運用する投資信託であり、元本は保証されていません。金融庁では、株式や投資信託などの運用商品には元本割れのおそれがあるとしています。分散投資には価格の変動をある程度抑える効果が期待できるものの、「確実」と言い切れるわけではない点には注意が必要です。
また、NISA口座での売却によって損失が生じても、その損失は税制上ないものとみなされ、特定口座など課税口座の利益と相殺する「損益通算」や、翌年以降に繰り越す「繰越控除」を利用できません。個別株かオルカンかにかかわらず、NISAで損失が出た場合は税負担を軽くする仕組みを使えない点は覚えておきましょう。
まとめ
3株だけの個別株投資でも、少額で値動きを体験しながら学ぶという目的であれば意味はあります。オルカンは、1本で幅広く分散できるものの元本保証ではなく、「確実」とは言えません。
また、投資信託はある程度プロにお任せできるため、いわゆる「ほったらかし投資」も可能ですが、投資の勉強という点では株式投資のほうが「投資に対する情報感度」が高くなるかもしれません。
出典
株式会社日本取引所グループ 売買単位
ソフトバンクグループ株式会社 株価チャート
執筆者 : 金子賢司
CFP

