息子に「NISAをやらないのは損」と言われ、少し焦っています。60代でタンス預金「500万円」をこのまま置いておくのはもったいないのでしょうか? 今から投資を始める際の注意点を確認
特に、500万円もの資産をタンス預金として保有している場合、そのままにしておくべきか迷うこともあるでしょう。そこで今回は、60代からNISAを始めるメリットや注意点について考えていきます。
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目次
60代のタンス預金「500万円」はもったいない? 物価上昇で「お金の価値」が目減りするリスク
子ども世代から「NISAをやらないのは損」と言われると、自分の資産管理がこのままでよいのか不安になることもあるでしょう。特に60代になり、手元にあるタンス預金500万円をそのまま置いておくのはもったいないのではないか、と焦る気持ちもあるかもしれません。
500万円をそのまま現金として自宅に眠らせておくことには、今の時代ならではのリスクがあります。それが「物価上昇(インフレ)」によるお金の価値の目減りです。
例えば、これまで100円で買えていたものが、物価高によって120円出さないと買えなくなった場合、現金の額面は同じ500万円でも、実際に購入できるモノの量は減ってしまいます。つまり、実質的に資産が目減りしているのと同じ状態になるのです。
もちろん、タンス預金には「いつでもすぐに使える」「元本が減らない」という安心感があります。しかし、低金利が続く現代において、銀行に預けてもお金はほとんど増えません。
大切な資産を守り、将来にわたってゆとりある生活を送るためには、現金のまま保有するだけでなく、資産の一部を「運用」に回して物価上昇に対抗していく視点を持つことが大切でしょう。
NISA(少額投資非課税制度)とは? 投資で得た利益が非課税になる仕組み
そこで選択肢に上がるのが、「NISA(ニーサ)」です。NISAとは、運用の専門家にお金を託して投資を行う「投資信託」や、「株式」などを購入した際、そこから得られた利益にかかる税金が一定の条件のもと非課税になる国の制度です。
通常、投資で得た利益や配当金には約20%の税金がかかります。例えば、投資で10万円の利益が出た場合、通常であれば約2万円が差し引かれ、手元には約8万円しか残りません。しかし、NISA口座を利用していれば、この10万円の利益を丸ごと受け取ることができます。
現在のNISA制度は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つを併用でき、非課税保有期間が無期限化されている点が大きな特徴です。これにより、いつでも自分のペースで、生涯にわたって非課税での運用を続けられるようになりました。
国が資産形成を後押しするために設けた税制優遇制度であることから、将来に向けた資産づくりの選択肢として注目されています。
60代からのNISA活用術! 500万円を一括投資せず「時期と資産」を分散させる重要性
60代からNISAを始める場合、現役世代と同じようなリスクの取り方をするのは避けた方がよいでしょう。なぜなら、60代はこれから資産を取り崩していく時期に入るため、大きな損失を出してしまうと、それを取り戻すための時間が限られているからです。
60代の投資において最も重要なのは「一括投資を避けること」と「分散投資を心がけること」です。手元にある500万円を一度にすべて投資に回してしまうと、購入した直後に市場が暴落した場合、資産が大きく減ってしまいます。
そのため、毎月5万円ずつなど、投資する時期を小分けにする「時間分散(積立投資)」を取り入れるのが賢明でしょう。
さらに、投資先についても、価格変動が大きい株式だけでなく、比較的値動きが穏やかな債券を組み合わせるなど、資産の分散を意識しましょう。自分のリスク許容度に合わせて、慎重に商品を選ぶことが成功のカギとなります。
焦って全額を投資に回すのは禁物! 無理のない範囲でNISAを始めてみよう
家族からのアドバイスをきっかけに、これまで関心のなかった投資について考え始めることは、資産形成を見直すよい機会になるかもしれません。
しかし、「早く始めないと損をする」と焦って、手元資金を一度にNISAに投じてしまうような極端な行動はおすすめできません。投資には必ず元本割れのリスクが伴うため、生活費や、急な病気・トラブルに備えるための「生活防衛資金」をしっかりと現金で手元に残しておくことが最優先です。
まずは毎月少額からの積立を設定し、実際の値動きを肌で感じながら、無理のない範囲でじっくりと資産を守り育てる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
出典
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

