【魁力屋】最低株数で「年5杯も無料」で食べられる!? 投資資金“20万円”なら「一風堂・幸楽苑・日高屋」よりお得? 優待利回りは? 優待率UPのラーメン銘柄を解説
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種
優待の基本は年2回もらえるクーポン券
株式会社魁力屋は、「京都北白川ラーメン魁力屋」を主力ブランドとして、全国に店舗を展開する会社です。
株主優待は3月と9月の年2回、優待券(電子チケット)を株式保有数に応じてもらえます。シンプルで分かりやすい優待制度といえます。2026年6月、株主優待の内容が拡充され、よりお得になりました。主な変更点は次の通りです。
・最低額面が実質倍増:100株保有の場合、従来の年間2000円相当から年間4000円相当へ拡充(図表1)。
・株数区分の新設:300株以上、500株以上の区分が新たに作られ、多く保有するほど優待額面が上がる仕組みに変更。
・利用可能店舗の追加:従来の「京都北白川ラーメン魁力屋」に加え、「三田製麺所」でも優待電子チケットが利用可能予定。
図表1
株式会社魁力屋 IRニュース より筆者作成
魁力屋の主力メニューであるラーメンは一杯800~900円程度。最低株数の100株を保有していれば、2000円分の優待券が年2回、計4000円分もらえるので、1年に5杯食べることができます。
300株保有していれば8000円、500株以上だと1万2000円と保有株数に応じて優待金額も上がり、保有株数が多い株主にとってはお得度が最大6倍になる計算です。
20万円の投資金額でラーメン銘柄のお得度を比較
もし20万円を投資するなら、ラーメン銘柄のうち最もお得度が高いのはどの企業の株式でしょうか。魁力屋を含む主なラーメン銘柄4種で比較したのが図表2です。
図表2
2026年6月10時点での25日移動平均株価を基準に、各社株主優待情報をもとに筆者作成
いずれの銘柄も、株主優待を受けるための最低株数は100株です。株価が2000円を上回るハイデイ日高は、20万円で100株購入することができず、優待を受けることができません。残る3銘柄のうち最も購入可能株数が多いのは、株価が1000円強の幸楽苑ホールディングス(HD)です。
ただ、幸楽苑HDは保有株式数にかかわらず優待内容は変わらないため、優待利回りだけを考えるなら最低株数の100株だけ購入するのが最もお得と言えます。
魁力屋と、「一風堂」で有名な力の源HDは、保有株式数に応じて優待金額がアップしますが、20万円では優待アップの適用となる株数までは購入できません。この点は幸楽苑HDと同じです。そこで、優待に必要な最低株数100株購入した場合で比べてみます。
最も優待利回りが高いのは、魁力屋と力の源HDです。両社とも、保有期間1年未満で100株保有する場合の優待利回りは2.7%程度と同等です。ただし、保有期間が1年以上の場合は力の源HDの優待率が2倍にアップするため、長期保有を予定している場合は同社株のほうがお得かもしれません。
まとめ
実際に購入を検討する際は、配当利回りを含む総合利回りや、予定する保有期間、受けられる店舗が生活圏にあるか、といった複数の視点が大切なことは言うまでもありません。
とはいえ、分析的な視点もさることながら、ラーメン銘柄の株主優待で得られる最大の「お得感」とは、そこのラーメンを食べることで得られる満足感の高さではないでしょうか。どれだけ食べたいと思うか、という実はシンプルな視点をポイントに据えてもよいかもしれません。
出典
株式会社魁力屋 IR情報 IRニュース
株式会社力の源ホールディングス IR情報 株主優待
執筆者 : 掛川夏
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種



