父から「現金300万円」を相続! 投資は怖いので“預金のまま”の予定が、夫に「金(ゴールド)に代えたほうがいい」と言われました。預金より“資産価値が落ちにくい”のでしょうか? リスクも確認
一方、物価上昇や円安を背景に、「現金だけでは資産価値が目減りする」「金(ゴールド)を持ったほうがよい」といった声を聞く機会も増えています。金はインフレや有事に強い資産といわれますが、価格変動リスクや保管コストもあるため、預金より必ず有利とは限りません。
本記事では、預金と金の特徴を比較しながら、相続した300万円をどのように管理すればよいのかを、分かりやすく解説します。
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目次
相続した300万円を預金のままにしても大丈夫? まず考えたい資産管理の基本
普通預金や定期預金のメリットは、元本保証があることです。預金保険制度の対象金融機関であれば、万一金融機関が破綻しても、元本1000万円と破綻日までの利息などが保護されます。
一方、現在の日本では物価上昇が続いているため、預金額そのものは減らなくても実質的な購買力は低下していきます。例えば、物価が年間2%上昇すると、同じ300万円で買えるモノやサービスの量は少なくなる点に注意が必要です。
相続したお金は「使う予定のあるお金」と「当面使わないお金」に分けて考える
相続資金を運用する際は、いきなり商品選びから始める必要はありません。まずは、生活費の予備資金や住宅修繕費、教育費など、数年以内に使う予定があるお金を確保しましょう。そのうえで、当面は使う予定がない資金であれば、預金以外の選択肢を検討する余地があります。
なぜ金(ゴールド)は資産防衛に向いているといわれるのか
金は、株式や債券とは異なり、発行体が存在しない実物資産です。株式は企業が倒産すると価値が大きく下落する可能性がありますが、金には発行体の破綻などによる信用リスクがありません。歴史的に価値を担保されてきた資産である点も特徴です。
また、世界共通の価値を持つため、戦争や金融危機、インフレなどへの備えとして保有される傾向があります。さらに、物価上昇で通貨の価値が下がる局面では、金価格が上昇するケースも見られます。
預金・投資信託と比較した金の特徴
預金、金、投資信託にはそれぞれ異なる特徴があります。預金は元本保証があり値動きがない一方、インフレには弱いです。金は元本保証がなく価格変動もありますが、実物資産としてインフレや有事に強いとされます。
投資信託は、商品によってリスクや収益性が異なります。金には利息や配当がないため、「資産を増やす」というより「資産を守る」目的で活用するのが基本です。
金にもリスクはある? 購入前に知っておきたい注意点
「金は価値が下がりにくい」といわれますが、価格が変動しないわけではありません。
金価格は、為替相場や世界経済などの影響を受けて上下します。購入直後に価格が下落し、売却時に元本割れする可能性も十分にあります。「現金より安全」と考えて全額を金に換えると、大きな値下がりに不安を感じることもあるでしょう。
保管コストや手数料、換金時の注意点
現物の金を売買する場合、取引する重量によっては、購入手数料や売却手数料がかかります。また、自宅で保管する場合は盗難リスクがあり、貸金庫を利用する場合は保管費用も必要です。
少額から始めたい場合は、純金積立や金ETFという方法もあります。金ETFは、金価格との連動を目指して運用される上場投資信託で、現物を保管する必要がない点が特徴です。ただし、金ETFにも信託報酬などのコストが発生するため、事前に確認しておきましょう。
預金だけ・金だけに偏らない資産配分を考える
300万円をすべて預金にすると、インフレリスクに弱くなります。一方、全額を金にすると、価格変動リスクが大きくなるため注意が必要です。
そのため、生活防衛資金として預金を確保しつつ、一部を金や投資信託など異なる値動きをする資産に分散する方法が考えられます。1つの値動きに資産全体を左右されない状態をつくることが大切です。
相続したお金は「すぐに運用しない」という選択肢もある
投資に不安がある場合は、相続したお金をすぐに運用する必要はありません。
相続直後は気持ちの整理がついていないことも多いため、まずは預金で保管し、半年から1年ほどかけて資産の使い道を考える方法もあります。そのうえで、「当面使う予定のないお金」が明確になった段階で、少額から金や投資信託を購入していけばよいでしょう。
相続した300万円は「預金か金か」ではなく分散して考えよう
金は実物資産としてインフレや有事に強い側面がありますが、価格変動リスクや保管コストもあるため、「持っていれば安心」というものではありません。一方、預金には元本保証がありますが、物価上昇局面では実質的な価値が目減りする可能性があります。
大切なのは、使う予定のあるお金と当面使わないお金を分けることです。例えば、300万円のうち200万円は預金として確保し、残り100万円を金や投資信託に分散するなど、自分が安心して保有できる配分を考えましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

