オルカンに「5年前100万円」入れてたら、今頃「250万円」で“2倍以上”に!? 夫は「今からじゃ遅い」と言いますが、もうあまり“上がらない”でしょうか? 過去の値動きや背景も解説
そんなオルカンですが、今から始めるのは遅いのでしょうか? 本記事では、オルカンの概要や過去5年間の値動き、上昇した背景、そして今から始める場合の考え方について解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
オルカンとは?
オルカンとは、一般的に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を指します。この投資信託は、日本を含む先進国や新興国など、世界中の株式に幅広く投資する商品です。
個別企業の株を選ぶ必要がなく、1本で世界経済全体の成長を取り込めることから、長期の資産形成を目的とする投資家に人気があります。また、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象商品でもあり、多くの投資初心者が選んでいる投資信託の1つです。
オルカンは過去5年間でどれくらい増えた?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額を見ると、2021年4月26日は1万4681円でした。それが、2026年4月27日は3万5924円となっています。
単純比較すると、基準価額は約2.45倍になっています。2021年4月に100万円分を購入し、そのまま保有していた場合、2026年4月時点では250万円に近い金額になっていた計算です。
なぜここまで増えたの?
オルカンが大きく上昇した背景には、複数の要因があります。まず大きいのが、米国株の上昇です。オルカンは世界中の株式に投資していますが、その中でも米国企業の比率が高くなっています。
近年はAI関連企業を中心に米国株が大きく上昇し、オルカンの基準価額を押し上げました。また、新型コロナウイルス流行後の世界経済の回復も株価上昇の要因となりました。
さらに、日本の投資家にとっては円安の影響も大きかったといえます。海外資産を円換算する際、円安になると資産評価額が押し上げられるためです。こうした要因が重なった結果、過去5年間で大幅な上昇となりました。
今から買うのは遅い?
過去に大きく値上がりしたと聞くと、「もう上昇は終わったのでは?」と不安になる人もいるでしょう。しかし、今後の株価がどうなるかを正確に予測することは誰にもできません。
確かに、これまでのように5年間で2倍以上になる保証はありません。むしろ、今後は相場が停滞したり、大きく下落したりする可能性もあります。一方、「過去に上がったから今後は上がらない」とも言い切れません。
長期・積立・分散投資は、価格変動リスクを和らげる代表的な方法とされています。
そのため、一度に大きな金額を投資するのではなく、毎月一定額を積み立てる方法を選べば、購入時期を分散できるため、高値で一括購入するリスクを抑えやすいという特徴があります。ちなみに、2026年7月3日時点の基準価額は3万8009円となっています。
オルカンにも注意点はある
人気の高いオルカンですが、元本保証の商品ではありません。株式市場が大きく下落した場合には、資産価値が一時的に大きく減少することもあります。
例えば、新型コロナウイルス流行時には、短期間で20%~30%以上下落することもありました。また、オルカンは海外資産を多く含むため、為替相場の影響も受けます。円高が進むと、海外株が上昇していても円換算の資産価値が下がることがあります。
過去の高いリターンだけを見て投資するのではなく、こうしたリスクも理解しておくことが大切です。
まとめ
オルカンの基準価額はここ数年間でかなり上昇しており、その背景には米国株高やコロナ後の経済回復、円安などがあります。過去に大きく上昇したからといって、今後も同じような値上がりが続くとは限りません。一方、「今からでは遅い」と断言できるものでもありません。
投資を始める場合は、将来の値動きを予想するだけではなく、長期・積立・分散を意識しながら、自分のリスク許容度に合った方法で取り組みましょう。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
