「米国高配当ETF」を“100万円分”購入したいけど、1ドル160円の“円安”で怖いです…円高に振れて一気に「含み損」になるなら、止めたほうがいいですか? リスクと損失額を試算

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「米国高配当ETF」を“100万円分”購入したいけど、1ドル160円の“円安”で怖いです…円高に振れて一気に「含み損」になるなら、止めたほうがいいですか? リスクと損失額を試算
米国の高配当ETFを100万円分まとめて買いたい。そう考えながらも、1ドル約160円という円安水準を前に、購入してよいのか迷っている人もいるのではないでしょうか。結論からお伝えすると、円安だからといって米国高配当ETFの購入をあきらめる必要はありません。
 
本記事では、米国高配当ETFの為替リスクの仕組み、円高に振れたときの具体的な損失額、円安局面で投資を控えるべきかどうかを、順を追って解説します。
高柳政道

FP1級、CFP、DCプランナー2級

米国高配当ETFに関わる為替リスクとは

米国高配当ETFの為替リスクとは、ドルなど外貨建ての資産を円に換算したときの金額が、為替相場の動きによって増減する不確実性を指します。
 
米国の高配当ETFは、中身がドル建ての株式資産のため、ETF自体の株価が同じでも、円高が進めば円換算の評価額は目減りします。逆に、円安が進むと、ドル建ての価値が変わらなくても、円ベースの評価額は膨らんでいく構造になっています。
 
為替の影響を抑えたい場合は、米国ETFを直接購入するのではなく、為替ヘッジ機能が付いた国内の投資信託(ファンド)を選ぶ方法もありますが、相応のヘッジコストが信託財産から差し引かれる点には注意が必要です。国内の投資信託を検討する際は、為替ヘッジの有無やコストについて、事前に目論見書で確かめておくと安心でしょう。
 

為替が1ドル160円から155円になった場合の損失とは

1ドル160円で購入したドル建て資産が155円まで円高に振れると、円換算では約3.1%の為替差損が生まれます。例えば100万円分を160円で買い付けた場合、ETFの株価が横ばいのままでも、円ベースの評価額はおよそ96万9000円まで目減りする計算です。差額にすると3万円ほどで、想像していたより小幅だと感じるかもしれません。
 
もっとも、円高が1ドル145円や140円までさらに進むと損失幅は広がり、為替の影響は無視できなくなります。一方、保有するETFの株価が上昇すれば、為替差損を株価の値上がり分が打ち消していく展開も十分に考えられます。
 

円安が収まるまで投資は控えるべきなの?

円安が落ち着くのを待つよりも、購入のタイミングを分散させる進め方が初心者には向いています。為替も株価も将来の動きを正確に予測するのは、プロでも難しいと言われているからです。100万円を一度に投じるのが不安なら、毎月一定額を買い付けるドルコスト平均法を取り入れると、高値づかみのリスクを抑えられます。
 
ドルコスト平均法では、円安のときは少ない数量(外貨)を、円高のときは多くの数量(外貨)を買い付けることになるため、平均購入単価が自然とならされていきます。長期保有を前提にすれば、短期的な為替の上下に振り回されず、配当をじっくり積み上げる戦略を取りやすくなるでしょう。
 

まとめ

米国の高配当ETFはドル建てで運用されるため、円高が進むと円換算の評価額が目減りする為替リスクをともないます。1ドル160円から155円まで円高に振れても、ETFの株価が変わらなければ、100万円あたりの為替差損は約3.1%(金額にして3万円ほど)にとどまります。
 
差額が想像より小さいかもしれませんが、円高がさらに進めば損失幅は広がるため、為替の動きと正しく向き合う姿勢が欠かせません。100万円を一度に投じるのが不安なら、ドルコスト平均法で購入時期を分散すると、高値づかみのリスクを和らげられます。
 
円安だからと購入を見送るよりも、長期目線でコツコツ買い付けていくのが、安定した資産形成への近道といえるでしょう。
 
執筆者 : 高柳政道
FP1級、CFP、DCプランナー2級

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