NTT株を「有名企業が1株140円台だから」と“100株購入”するのは悪手? 配当金は「年540円」見込み、優待は「dポイント最大4500円分」…今後の成長性に期待できる? メリットと注意点

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
NTT株を「有名企業が1株140円台だから」と“100株購入”するのは悪手? 配当金は「年540円」見込み、優待は「dポイント最大4500円分」…今後の成長性に期待できる? メリットと注意点
2026年6月に日経平均株価がついに7万円の大台に突入しました。このようなニュースを聞いて「自分も株を購入したいけど、100株単位だと気軽に購入できない」と思う人もいるかもしれません。
 
しかし、価格が手頃な株もあり、NTTのように誰でも知っている有名企業の株を、わずかな負担で手に入れることも可能です。本記事では、NTT株を100株購入するのはお得なのか考えてみますので、参考にしてください。
松尾知真

FP2級

株は何株単位で購入する?

株の売買単位は1単元と呼ばれ、原則100株です。売買単位は、かつて銘柄によって「1株」「100株」「1000株」など複数ありましたが、2018年10月1日に原則100株へ統一されました。
 
そのため、仮に株価が1株2500円なら100株の購入費用は25万円です。この水準だと投資初心者にとっては、少しハードルが高い金額かもしれません。
 
最近は証券会社によって、1株単位などの「単元未満株」として購入できるサービスも提供されてはいます。しかし、銘柄によっては単元未満での取引ができなかったり、リアルタイムや指値での注文ができなかったりして、取引機能が制約されがちです。
 
また、株主優待のある会社では、少なくとも100株以上を保有していないと優待を受けられないことも多くなってしまいます。
 

NTTの株はなぜ安い?

「原則100株」と聞くと「株は気軽に買えない」というイメージを抱く人もいるでしょう。しかし、銘柄によっては、かなり価格の安い株も数多く見受けられます。
 
実際に株価が極端に安いものを探してみると、1株10円から20円、つまり100株購入しても1000円から2000円程度にしかならない株もあります。
 
さらに株価が1株100円台のものを見ていくと有名企業も数多く見受けられ、NTTもその1つです。
 
NTTの株価は2026年7月現在、140円~150円です。つまり1単元100株購入しても1万5000円ほどで購入可能です。3年ほど前までNTTの株価は1株4000円ぐらいでしたが、2023年7月に1株を25株に分割しました。これに伴い株価も25分の1になり、誰にでも手の届く株価水準になったのです。
 

NTT株を100株買うメリット

NTT株を100株購入すると、どんな利点があるのでしょうか。まず考えられるのは、配当金をもらったり、株主優待を受けられたりすることでしょう。もらえる配当金は2026年度の予定で1株5.4円です。つまり100株所有していれば5.4円×100株=年間540円の配当を受け取れます。
 
仮に1株145円で換算すると、配当利回りは約3.7%という比較的高い水準です。またNTT株の配当金は、2026年度予定で16期連続の増配となっており、今後も続く可能性もあります。
 
さらにNTT株を長期保有すると、配当以外にも株主優待として「dポイント」の受取が可能です。100株以上を保有していれば、保有期間2年以上3年未満で1500ポイント、5年以上6年未満で3000ポイントが進呈されます。
 
仮に5年以上保有し続け、配当や株主優待がそのままなら、540円×5年=2700円の配当に加え、dポイント4500ポイントも受取可能です。dポイント=1円に置き換えれば、実質的に購入した費用の半分程度を、配当と株主優待だけでまかなえることになります。なお、同一の株主番号で得られる最大のポイント数は4500ポイントです。
 
もちろん「配当はたった540円か」と思う人もいるでしょうし、もっと多くのリターンを得たいのであれば、それなりの投資額は必要です。しかし、わずか1万5000円ぐらいの投資で考えた場合、NTTの「100株購入」は決して「悪手」とまでは言えないでしょう。
 

NTT株購入の注意点

100株程度の購入でお得感もあるNTT株ですが、肝心の株価についてはあまり堅調とは言えません。3年前の株式分割直後の株価は160円から170円ぐらいでしたが、現在では140円台半ばで推移しています。
 
購入時から株価が下がれば、売却しても損失が生じ、結果的に配当や株主優待のメリットを食い潰してしまうでしょう。それどころか、株価が大きく下がってしまうと、配当や株主優待以上の損失が出る可能性もあります。
 
何より日経平均株価は3年前から2倍以上の水準まで上昇しているわけですから、その比較においてもNTT株価の低迷ぶりは気がかりな状況です。
 
さらに付け加えると、NTTは政府が株式の3分の1以上を保有するなど、特殊な性格を持つ会社であり、国内通信業界の成熟ぶりと併せて、その成長性を疑問視する声もあります。
 
もちろん、株価が今後どのように推移するかは誰にも分かりません。むしろ中長期的には、AIの爆発的な需要増加により、NTTのデータセンター事業や次世代通信インフラプロジェクトなどが、大きな収益に結びつく可能性も指摘されています。
 
いずれにしても、NTTに限らず、配当や株主優待は投資する上での判断材料の1つに過ぎません。
 
そのため、少ない投資額とはいえ、数ある会社の中でNTTに投資するかどうかは、自身の投資目的やほかの会社との比較で判断することも大切です。
 

まとめ

株価の安いNTT株は100株購入しても15000円ほどで、投資初心者には比較的手の届きやすい銘柄です。また、100株購入すれば、毎年の配当金のほか、長期保有でdポイントを得られるメリットもあります。ただ、最近は株価が低迷しており、価格低下による損失には注意が必要です。
 
いずれにしても、単に有名企業だからと言った理由だけで、投資するのはあまり好ましくないでしょう。自身の投資目的や投資可能額に沿って、ほかにも手頃な株がないか調べながら、NTT株の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者 : 松尾知真
FP2級

  • line
  • hatebu

LINE