最近世界各国で金利が上昇中。日本も利上げ局面へ? 今こそ知っておきたい債券投資の基本

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最近世界各国で金利が上昇中。日本も利上げ局面へ? 今こそ知っておきたい債券投資の基本
世界各国ではインフレ対策として政策金利の引き上げが進み、日本でも日本銀行がマイナス金利政策を終了し、今後も金利動向が注目されています。「金利が上がるなら債券は危険なのでは?」「今から債券に投資する意味はあるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
 
実は、金利上昇局面だからこそ知っておきたい債券投資の特徴があります。金利と債券価格の関係、今のような金利環境で債券投資をどう考えればよいのかを、整理したいと思います。
柴沼直美

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

金利が上がると債券価格は下がる。その理由とは?

投資初心者がまず知っておきたいのが、「金利と債券価格は基本的に逆方向に動く」という関係です。
 
例えば、年利1%の債券を保有しているとします。その後、新しく年利2%の債券が発行されれば、多くの投資家は利回りが高い新しい債券を選びます。その結果、年利1%の既存債券は人気が下がり、市場価格も下落します。逆に、市場金利が低下すると、高い利率の既存債券の価値が高まり、価格は上昇する傾向があります。
 
つまり、金利が上昇する局面では、すでに発行されている債券価格は下落しやすいことを理解しておくことが重要です。
 

それでも今、債券投資が注目される理由

「価格が下がるなら債券投資は避けるべきでは?」と思うかもしれません。しかし、必ずしもそうとは言えません。
 
金利が上昇すると、新たに発行される債券の利回りも高くなる傾向があります。つまり、これから購入する投資家にとっては、以前より魅力的な利回りで運用できる可能性があります。また、債券は株式と比べて価格変動が比較的小さい資産とされ、資産全体の値動きを抑える役割が期待されています。
 
特に長期の資産形成では、株式だけでなく債券も組み合わせることで、価格変動リスクを分散する考え方が広く利用されています。
 

日本の金利上昇局面ではどう考えればよい?

日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を終了し、その後も政策金利を引き上げています。そのため、日本国債の利回りも以前より高い水準になっています。ただし、「日本の金利が上がるから日本国債だけ買えば安心」というわけではありません。
 
投資では、

・国内債券
・米国など海外債券
・株式
・現金

などを組み合わせて資産全体を考えることが大切です。
 
また、投資信託のバランスファンドには国内外の債券が組み込まれている商品も多くあります。初心者は、このような商品を活用することで、一つの商品で分散投資を行う方法もあります。
 

初心者が債券投資を始める前に知っておきたいポイント

債券投資は株式より値動きが小さい傾向がありますが、リスクがゼロではありません。初心者は次のポイントを意識するとよいでしょう。
 
(1)金利が上がれば価格は下がる
短期的には評価額が下落することがあります。
 
(2)満期まで保有する場合は性質が異なる
個別債券は、発行体が債務不履行(デフォルト)にならなければ、満期時に額面で償還される仕組みが一般的です。ただし、投資信託には満期がないため、この性質は当てはまりません。
 
(3)株式との組み合わせを考える
資産形成では、株式だけに偏らず、債券を組み合わせることで値動きを抑える効果が期待されます。
 
(4)長期目線を持つ
金利は景気や物価の影響で変動します。短期の金利変動だけで売買を繰り返すよりも、自分の資産配分を意識しながら長期で運用することが重要です。
 

まとめ

世界各国で金利が上昇し、日本でも利上げ局面を迎えています。そのため、債券価格は短期的に影響を受けやすい環境にあります。一方で、新しく購入する債券は以前より高い利回りが期待できる場合もあり、債券投資の魅力が高まる側面もあります。
 
初心者は、「金利が上がるから債券は危険」と考えるのではなく、株式とのバランスや長期的な資産配分の一部として債券を活用するという視点を持つことが大切です。資産形成では、一つの資産に偏らず、自分の目的やリスク許容度に応じた分散投資を心がけましょう。
 

出典

金融庁 NISA特設ウェブサイト
財務省 個人向け国債
 
執筆者 : 柴沼直美
CFP(R)認定者

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