【個別株】1株「47円」の「ジャパンディスプレイ株」が“20~50代”に幅広く買われてるのはナゼ?「配当・優待なし」で赤字続きでも、ソフトバンク・楽天グループより上位…人気を集める背景
1株数十円で買える銘柄ですが、そもそもどのような会社なのでしょうか。本記事では、同社の事業内容や株価、配当・優待の状況とあわせて、人気の背景を解説します。
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ジャパンディスプレイはどんな会社?
ジャパンディスプレイ(証券コード6740)は、公式サイトの「会社概要」によると、ディスプレイデバイスや関連製品、部品の研究、開発、製造、販売などを手がけるメーカーです。
同社の「IRに関するよくあるご質問」によると、2012年4月1日にソニーモバイルディスプレイ、東芝モバイルディスプレイ、日立ディスプレイズの3社を統合して事業を開始し、2014年3月19日に東京証券取引所へ上場しました。
設立当初の主力は、スマートフォン向けをはじめとする中小型ディスプレイでした。その後、スマートフォン向け事業は縮小し、同社の「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」によると、2026年3月期は売上高の82.2%を車載分野が占めています。
楽天証券のランキングでは20~50代のすべてで上位に
楽天証券の「初心者必見!年代別日本株デビュー銘柄ランキング~現物取引・信用取引~」は、日本株を初めて取引した人がどの銘柄を買ったかを年代別に集計したものです。
2026年6月のデビュー者(現物取引)の買付人数によるランキングでは、ジャパンディスプレイは20代から50代までのいずれの年代でも2位に入っています。
NTT、ソフトバンク、楽天グループなど知名度の高い大型株が上位に並ぶ中で、同社が2位に食い込んでいる形です。また、同ランキングに記載された同社の最低購入金額は5600円(2026年6月30日終値をもとにした単元株取引の場合)で、少ない資金で買える点も特徴です。
株価はいくら? 配当や株主優待はある?
ジャパンディスプレイ株の、2026年7月23日の終値は47円でした。同社株は100株単位で取引されるため、4700円ほどで購入できる計算になります。
ただし、2026年の値動きは荒く、1月6日に年初来安値の19円を付けた後、3月17日には年初来高値の164円まで上昇し、その後は50円前後まで下落しています。
なお、上場来高値は上場翌月の2014年4月に付けた836円で、長期でみると現在の株価は低い水準です。配当については、前記の決算短信によると2026年3月期は無配で、2027年3月期も無配の予想です。
また、楽天証券の「ジャパンディスプレイの株主優待」のページには、「株主優待情報はありません」と記載されています。保有していても配当や優待は受け取れないため、利益を得る手段は株価の値上がりにほぼ限られます。
赤字続きでもなぜ人気? 考えられる3つの理由
業績をみると、2026年3月期の売上高は1323億2800万円(前期比29.6%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は198億1000万円でした。期末時点では74億1200万円の債務超過(負債が資産を上回る状態)となっており、財務面は厳しい状況です。
それでも人気を集める背景として、筆者は次の3点を挙げます。
・少額で買える:数千円で単元株主になれるため、投資初心者が最初の1銘柄として試しやすい
・値動きが激しい:2026年は19円から164円まで短期間で急騰しており、短期の値上がり益を狙う対象になりやすい
・知名度がある:ソニー、東芝、日立のディスプレイ事業を統合して生まれた経緯から、社名を知っている人が多い
なお、同社は、米国でのディスプレイ事業に関する取り組みを検討しており、その内容や実施の有無によって、業績が大きく変動する可能性があると決算短信で説明しています。期待と不安の両方が値動きに表れやすい銘柄といえるでしょう。
まとめ
証券会社のランキングで上位にある銘柄が、必ずしも業績の良い会社とは限りません。ジャパンディスプレイの人気の背景には、少額で買える手軽さと値動きの激しさがあると筆者は考えます。
一方、同社は赤字が続き、債務超過かつ無配の状態です。購入を検討する場合は、失っても生活に影響しない余裕資金の範囲にとどめ、ランキングはあくまで銘柄を知るきっかけとして、業績や財務状況を確認したうえで判断しましょう。
出典
楽天証券株式会社 初心者必見!年代別日本株デビュー銘柄ランキング~現物取引・信用取引~
株式会社ジャパンディスプレイ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
執筆者 : 金子賢司
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