【個別株】“1株600円前後”だった「インスペック株」を持ち続け数年…ついに6月「1200円」と“約2倍”になり歓喜! 100株あるけど、このまま持ち続けるべき? 3つの判断ポイント

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【個別株】“1株600円前後”だった「インスペック株」を持ち続け数年…ついに6月「1200円」と“約2倍”になり歓喜! 100株あるけど、このまま持ち続けるべき? 3つの判断ポイント
株式投資では、長く保有してきた銘柄が急に値上がりし、このまま持ち続けるか売却するか迷う場面があります。半導体パッケージ基板の検査装置を手がけるインスペックも、2026年に株価が急上昇した銘柄の1つです。
 
本記事では、インスペックの概要とここ数年の株価、2026年の上昇の背景を確認し、1株600円で購入した100株を1300円で売却した場合の利益と、保有を続けるかどうかの考え方を解説します。
金子賢司

CFP

インスペックとはどのような会社? ここ数年の株価は?

インスペックは、秋田県仙北市に本社を置く検査装置メーカーで、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています(証券コード6656)。
 
同社の会社情報によると、創業は1984年で、半導体パッケージ基板検査装置とロールtoロール型フレキシブル基板検査装置を主力製品としています。
 
従業員数は85名(2026年5月1日現在)で、本社工場のほか東京オフィス、長野・滋賀のサポートセンター、台湾のグループ会社などを拠点としています。
 
同社の株価は、長く低迷が続いていました。
 
東京証券取引所がまとめた月間相場表によると、12月の終値は2024年が600円、2025年が567円と、2年続けて600円前後の水準です。2025年12月には一時499円まで下げる場面もあり、600円前後で買った人には我慢の時期が長く続いたといえます。
 

2026年に株価は一時1588円まで上昇! その理由は?

状況が変わったのが2026年6月です。6月は870円で取引が始まり、4日には1588円の高値を付けています。月末の終値は1208円で、2025年12月末の567円と比べて2倍を超える水準まで上昇しました。
 
株価が動いた背景にあるのが、生成AI関連の半導体需要の拡大です。生成AIの普及を背景にAIデータセンターへの投資が続き、最先端の半導体パッケージ基板向け検査装置の引き合いが好調に推移していることが、同社の決算短信から読み取れます。
 
半導体の微細化や高性能化に伴い、複数の半導体を1つのパッケージに集約する先端パッケージングへの投資も活発化しており、同社は高性能な検査装置の需要の高まりが当面続くとみています。
 

600円で買った100株を1300円で売却した場合の利益は?

ここでは、1株600円で購入した100株を、株価1300円のときに全て売却したと仮定します。購入金額は6万円、売却金額は13万円なので、差し引き7万円の売却益です(売買手数料は考慮していません)。
 
上場株式の売却益には、所得税15%と住民税5%を合わせた20%の税金がかかり、2037年までは復興特別所得税として所得税額に2.1%を乗じた額も課されます。
 
合計の税率は20.315%となり、図表1のとおり、税額は約1万4220円、税引き後の手取りは約5万5780円です(筆者計算)。なお、NISA口座で運用した場合、売却益は非課税となります。
 
図表1

図表1

※売買手数料は考慮していない
筆者作成
 

今後も保有し続けるべき? 3つの判断ポイント

将来の株価は誰にも分かりません。売却か保有かは自身の投資目的や資金計画に照らして判断することになりますが、その際に確認したいポイントを3つ紹介します。
 
1つ目は、値動きの激しさです。同社株は2026年6月の1ヶ月間だけで、安値849円から高値1588円まで700円を超える幅で動きました。急上昇した後の株価が、その水準を維持できるとは限りません。現に、7月28日の終値は943円となっています。
 
2つ目は、配当の有無です。同社は2025年4月期と2026年4月期の配当が0円で、2027年4月期も0円を予想しています。
 
当面は値上がり益だけが期待できる銘柄になるため、保有を続けるなら業績の推移を決算発表で確かめておきたいところです。
 
3つ目は、売却の単位です。国内の上場株式の売買単位は、日本取引所グループが100株に統一しています。
 
保有株数が100株の場合、証券会社の単元未満株サービスなどを使わない限り一部だけの売却は難しく、全て売るか持ち続けるかの判断になりやすい点も押さえておきましょう。
 

まとめ

インスペックは秋田県に本社を置く検査装置メーカーで、株価は2025年12月末で567円と低迷していましたが、2026年6月には一時1588円まで上昇しました。1株600円で購入した100株を1300円で売却した場合、税引き後の手取りは約5万5780円になる計算です。
 
ただし、値動きの激しい銘柄でもあるため、売却するか保有を続けるかは、業績の動向や自身の投資目的を踏まえて慎重に判断しましょう。
 

出典

インスペック株式会社 決算短信
株式会社日本取引所グループ 月間相場表
国税庁 No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)
 
執筆者 : 金子賢司
CFP

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