月5万円「S&P500」に積み立て中…「アメリカ一極集中は良くない」「中国とインドが成長中」と聞き“オルカン”へ乗り換えたいです。総額「200万円」ほどですが、一括で乗り換えて大丈夫ですか?

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月5万円「S&P500」に積み立て中…「アメリカ一極集中は良くない」「中国とインドが成長中」と聞き“オルカン”へ乗り換えたいです。総額「200万円」ほどですが、一括で乗り換えて大丈夫ですか?
NISAでの積み立てをS&P500で始めたものの、「アメリカへの集中投資でよいのだろうか」と考える人もいるでしょう。近年では中国やインドなどが経済的に成長しており、「オルカンにしたほうがよいのかも……」と感じる人も珍しくありません。
 
ただし、オルカンに切り替えたとしても、中国やインドの割合は数%のため、劇的には変わらないことを把握しておく必要があります。本記事では、S&P500からオルカンに切り替えてもよいのか、買い直す際の注意点などを解説します。
藤岡豊

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

S&P500からオルカンへの切り替えはあり?

アメリカ全体に投資できるS&P500は人気がありますが、「アメリカ一極集中でよいのだろうか」と不安を感じる人もいるでしょう。近年では中国やインドの経済成長に勢いを感じ、世界全体の経済成長を取り込めるオルカンが気になっている人もいるかもしれません。
 
現在、S&P500を200万円保有している場合、一度売却してオルカンを買い直すのは問題ないケースがほとんどでしょう。今まで積み立ててきた利益、損失の履歴は消えますが、一括で買い直せば今まで投資してきたことと同じです。
 
オルカンに切り替えれば、中国やインド以外の国が発展した場合でも、安心できる点がメリットです。アメリカだけでは不安で、「世界全体の成長に投資したい」と考えるのであれば、オルカンへの切り替えは悪くない選択肢といえます。
 

切り替えるなら一括? 分散?

S&P500からオルカンに切り替える際、「一括で購入するのは不安……」と考える人もいるでしょう。「数百万円のものを買い直す」ことになるため、分散したほうがよいのか心配になるのも無理はありません。
 
今まで数百万円のS&P500を保有していたのだから、一括でオルカンに切り替えても、やっていることはあまり変わりません。どうしても不安な場合は、100万円ずつ数回に分ける、毎月50万円ずつ時期を分散して購入する、なども選択肢です。
 
買い直す期間を分散した場合、一度に市場の影響を受けにくくなります。一方、相場が右肩上がりで推移した場合には、「一括で切り替えたほうがよかった……」となる可能性もあります。そのため、一概に「一括のほうがよい」「分散したほうが安心」とはいえないのが実情です。
 

S&P500からオルカンに切り替える際の注意点

S&P500からオルカンに切り替える際は、いくつかの注意点があります。
 
まず、オルカンに切り替えたとしても、構成国の中心はアメリカのため、S&P500と劇的に変わるわけではありません。アメリカの割合は60%以上なのに対し、中国やインドは2~3%程度です。
 
そのため、アメリカ市場で暴落があった場合は、オルカンも大きな影響を受けます。
 
また、切り替える際には、NISAの年間投資上限額を意識する必要があります。NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠がありますが、つみたて投資枠は年間120万円が上限でスポット購入ができません。
 
つまり、月10万円ずつ買い直すか、一括購入するのであれば成長投資枠を利用する必要があります。成長投資枠の年間投資上限額は240万円です。
 
400万円や500万円あるS&P500をオルカンに買い換える場合、NISA枠では一括で購入できないことを把握しておく必要があります。また、切り替える際、「もう少し下がってからにしよう」とタイミングを読もうとすると、結果的に損をするケースも考えられます。
 
「全額買い換えが面倒」「高額の取引が不安」と考える場合、保有しているS&P500はそのままにしておき、次回の積み立てからオルカンにするのも選択肢の1つです。次回からの積み立てをオルカンにすれば、売買のタイミングを気にする必要がなく、今後は少しずつ全世界の比率を高められます。
 

まとめ

オルカンは国や銘柄の構成比率を自動で調整してくれるため、世界全体の成長に投資できる点が大きな魅力です。「S&P500からオルカンに切り替えたい」と考えている人は、一括か分散投資か、または次回からの積み立てのみ変更するかをよく検討しましょう。
 
将来のために投資しているのに、「切り替えで損をした……」とならないようにしてください。
 
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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