オルカンに「月5000円」積み立て中、友人に「オルカンは無意味。パナソニック株なら半年で2倍になった」と言われ驚き!「個別株のほうが有利」とのことですが、初心者が手を出して大丈夫でしょうか?

配信日:
この記事は約 4 分で読めます。
オルカンに「月5000円」積み立て中、友人に「オルカンは無意味。パナソニック株なら半年で2倍になった」と言われ驚き!「個別株のほうが有利」とのことですが、初心者が手を出して大丈夫でしょうか?
多くの人がNISAで投資を始めていますが、その中には、オルカンを月5000円程度から積み立てるという人も少なくありません。
 
しかし、友人から「パナソニック株なら半年で2倍になった」と聞くと、「やはりオルカンよりも個別株のほうがもうかる?」と思うかもしれません。
 
本記事では、オルカンと個別株の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

オルカンとはどんな商品?

オルカンとは、一般的に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を指します。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、新興国など世界中の株式へ幅広く分散投資できる投資信託です。
 
購入すると数千銘柄に投資できるため、「どの会社の株を買えばよいか分からない」という初心者にも利用されています。なお、過去には世界経済の成長などを背景に、大きく値上がりしてきた実績がありますが、もちろん元本保証ではありません。
 

友人が「個別株のほうが有利」と言う理由

個別株には、短期間で株価が大きく上昇する可能性があります。実際、パナソニックホールディングスの株価は、2026年の初め頃には2000円台前半だったのが、6月末には4000円台半ばまで上昇し、8月時点でも400円台前半と約2倍となっています。
 
もし、上昇前に購入していれば、オルカンでは短期間で得られないような高いリターンを得られたかもしれません。そのため、「個別株のほうがもうかる」と感じる人がいるのも不思議ではないでしょう。
 

個別株には大きなリスクもある

ただし、個別株には、値上がりする可能性だけでなく、大きく値下がりするリスクもあります。業績悪化や不祥事、市場環境の変化などによって、株価が半分以下になることも珍しくありません。
 
また、半年で2倍になる銘柄を事前に見つけることは簡単ではありません。結果だけを見ると魅力的ですが、実際には値上がりする銘柄よりも、思うような成果が出ない銘柄のほうが数多くあります。
 
つまり、高いリターンが期待できる一方で、高いリスクも受け入れる必要があります。
 

月5000円のオルカンは本当に無意味?

「月5000円のオルカンには意味がない」と言われることがありますが、そのようなことはありません。例えば、毎月5000円を年利5%で運用できたと仮定すると、運用期間に応じた試算結果は次の通りです。


・5年間:約34万円(元本30万円)
・10年間:約78万円(元本60万円)
・20年間:約204万円(元本120万円)

このように、毎月5000円という少額でも、長期間続けることで複利の効果が期待できます。また、積立額は途中から増やすこともできます。
 
まずは無理なく続けられる金額で投資を始めることには、十分意味があるといえるでしょう。
 

初心者にはオルカンが向いている理由

投資初心者の場合、オルカンのような分散投資の商品は有力な選択肢です。個別株では1社の業績に大きく左右されますが、オルカンは世界中の企業へ分散投資しているため、1社の業績悪化が資産全体へ与える影響は比較的小さくなります。
 
世界的な大企業も組入銘柄の1つであり、世界経済全体の成長を取り込める点が特徴です。もちろん、オルカンでも価格は上下しますが、個別株よりリスクを抑えやすいと考えられています。
 

オルカンと個別株を組み合わせる方法もある

「オルカンか個別株か」の二者択一で考える必要はありません。例えば、資産の大半をオルカンで運用し、一部だけ個別株へ投資する方法もあります。
 
こうすれば、世界分散投資による安定性を確保しながら、自分が応援したい企業や成長を期待する企業へ投資する楽しみも得られます。リスクを抑えつつ、個別株にも挑戦したい人には現実的な方法ともいえるでしょう。
 

まとめ

パナソニック株のように、短期間で株価が約2倍になる個別株は実際に存在します。しかし、そのような銘柄を事前に見つけ続けることは簡単ではなく、大きく値下がりするリスクもあります。
 
一方、オルカンは世界中の株式へ分散投資できるため、初心者でも始めやすい商品です。毎月5000円という少額でも、年利5%で運用できれば20年後には約204万円になる試算であり、無意味とは言えません。
 
投資では、短期間で大きく増やすことだけが正解ではありません。まずは長く続けられる方法を選び、自分に合った資産形成を進めることを検討してみるのが良いでしょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

  • line
  • hatebu

LINE