40歳で“預金350万円”ですが、夫が「200万円分オルカンを買う」と言います。10年後の“長女の大学費用”にするそうですが、貯金から「半分以上」も投資に回して大丈夫でしょうか?

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40歳で“預金350万円”ですが、夫が「200万円分オルカンを買う」と言います。10年後の“長女の大学費用”にするそうですが、貯金から「半分以上」も投資に回して大丈夫でしょうか?
子どもの大学費用を準備するために、「預金だけでなくNISAや投資信託も活用したい」と考える家庭は増えています。ただ、資産状況によっては投資に悩むこともあるかもしれません。
 
例えば、40歳で銀行預金が350万円あり、夫が「200万円分オルカンを買って、10年後の長女の大学費用にしよう」と言い出したら、迷う人もいるでしょう。
 
本記事では、オルカンで教育費を準備する場合のメリットや注意点について解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

オルカンとはどんな商品?

オルカンとは、一般的に「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を指します。先進国や新興国の株式に幅広く投資できる投資信託で、1本で世界中の株式へ分散投資できる点が特徴です。
 
長期の資産形成向きの商品として人気がありますが、株式に投資する商品である以上、価格は日々変動します。
 

200万円を10年間運用するといくらになる?

仮に、200万円分オルカンを買って、年利5%で10年間運用できた場合、金額は約326万円になります。つまり、利益は約126万円です。
 
現在の預金金利はこれほど高くなく、預金だけでは大きく増えにくいことを考えると、オルカンへの投資を魅力的に感じる人も多いでしょう。ただし、これは毎年5%ずつ順調に増えた場合のシミュレーションです。
 

10年後に必ず増えているとは限らない

オルカンは長期的な資産形成に向いた商品ですが、10年後の価格を正確には予測できません。世界的な株価下落や円高が起きれば、評価額が大きく下がる可能性もあります。
 
実際、オルカンが投資対象とする世界株式は、過去に何度も大きく下落しています。特に、目的としている大学費用は、「相場が悪いから入学を5年遅らせる」といったような調整は難しいお金です。
 
使う時期が決まっている資金を全て投資に回すのは、慎重に考えたほうがよいでしょう。
 

銀行預金350万円から200万円を投資して大丈夫?

教育費用をリスク資産であるオルカンで準備することとは別に、残った銀行預金で日々の生活に不安がないかを考えることも大切です。今回のケースでは、銀行預金350万円のうち200万円を投資に回すと、手元の預金は150万円になります。
 
この150万円で、急な病気や失業、家電の買い替え、車検、住宅関連費用などに対応できるかを考える必要があります。もし150万円では不安があるなら、200万円を一度に投資するのではなく、投資額を減らす選択肢も考えましょう。
 

教育費なら預金と投資を分ける方法もある

教育費を準備する場合は、預金と投資を組み合わせる方法もあります。例えば、入学金や初年度納付金など、確実に必要になるお金は預金で確保しつつ、しばらく使う予定のない資金をNISAなどで運用する方法です。
 
また、200万円を一括で投資するのではなく、毎月数万円ずつ積み立てる方法もあります。積み立てなら購入時期を分散できるため、高値づかみのリスクを抑えやすくなるでしょう。
 

まとめ

200万円をオルカンで10年間、年利5%で運用できれば、約326万円になる試算です。ただし、実際に10年後にその金額まで増えている保証はなく、相場次第では元本割れする可能性もあります。
 
特に大学費用などの教育費は使う時期が決まっているため、全額を投資で準備するのはリスクがあります。教育費は、確実に必要な分は預金で守り、一部を投資で増やすなど、戦略的に考えることが大切だと言えるでしょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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