【比較】「吉野家・すき家・松屋」3社から“優待目当て・投資目的”で買うなら、おすすめはどこ? 吉野家は「優待利回り1%超」だけど、すき家の優待は“はま寿司・ココス”でも使えてお得? 配当も確認
ただし、その中身は同じではなく、優待券をもらえる回数や条件には差があります。本記事では3社の優待と配当を比べ、優待目的と投資目的それぞれの視点で整理します。
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牛丼3社の株主優待は「回数」と「条件」が違う
吉野家ホールディングスの株主還元方針によると、100株以上199株以下の株主には、2月末と8月末の半期ごとに500円のご優待券が4枚贈られます。年2回なので、100株で年間4000円分です。さらに、200株以上なら1回10枚、1000株以上なら12枚、2000株以上なら24枚と株数に応じて枚数が増えます。
すき家を展開するゼンショーホールディングスの株主優待では、100株以上300株未満で受け取れるのが500円券2枚とされています。基準日は3月末と9月末で、年間2000円分です。こちらも、300株以上で1回6枚、500株以上で12枚、1000株以上で24枚など段階があります。
これに対し、松屋フーズホールディングスは年1回です。株主優待は、3月末時点で100株以上を1年以上継続保有した株主へ優待食事券10枚、3年以上なら12枚が贈呈されます。株数による区分はなく、金額ではなく指定メニューから1品と引き換える形式です。
また、吉野家ホールディングスやゼンショーホールディングスも、株数が増えた分だけ優待が増えるわけではありません。吉野家ホールディングスは200株で年間1万円分ですが、10倍の2000株でも2万4000円分です。ゼンショーホールディングスも、500株の年間1万2000円分に対し10倍の5000株は6万円分です。
3社の比較は図表1のとおりです。
図表1
筆者作成
優待目的なら「使う頻度」と「使える店」で選ぶ
優待のお得さを重視するなら、100株で年間4000円分を受け取れる吉野家ホールディングスが候補です。年2回受け取れるうえ、継続保有の条件もありません。ただし、優待券だけで支払う場合はお釣りが出ない点に注意が必要です。
対して、ゼンショーホールディングスの優待券は、すき家のほか、はま寿司やなか卯、ココスなど幅広い店舗で使えます。牛丼以外の店も利用する家庭には、金額より使い道の広さが利点です。
松屋フーズホールディングスの優待券は、利用可能メニューの1品と交換できるため、単価の高い定食を選ぶほど1枚あたりの価値は高まります。1年以上の保有が条件で、株を買ってすぐには受け取れません。
投資目的なら配当の方向性もあわせて見る
投資として持つなら、優待だけでなく配当も判断材料です。吉野家ホールディングスの年間配当金は、2022年2月期の10円から2026年2月期は22円まで増えました。ゼンショーホールディングスは、2026年3月期が75円、2027年3月期は80円の予想です。
松屋フーズホールディングスは2022年3月期から2026年3月期まで24円で横ばいです。ただ、同社の2026年3月期は営業利益と経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも過去最高となりました。
2026年8月21日の終値をもとにした3社の株価と利回りは、図表2のとおりです。
図表2
筆者作成
配当利回りは3社とも1%を下回りますが、吉野家ホールディングスは優待利回りが約1%あり、合わせると1.6%程度になります。なお、株主優待は変更や廃止になる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
3社の株主優待は、金額も回数も条件も異なります。どれが有利かは、使い方によって変わります。
よく利用する人なら年2回で条件のない吉野家ホールディングス、家族で幅広い業態を使うならゼンショーホールディングス、長く持つ前提なら松屋フーズホールディングスが候補です。
投資として見るなら、優待の額面だけでなく配当の推移や業績も確認したうえで判断しましょう。
出典
株式会社吉野家ホールディングス 株主還元方針
株式会社ゼンショーホールディングス 株主優待
株式会社ゼンショーホールディングス 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社松屋フーズホールディングス 株主優待制度
株式会社松屋フーズホールディングス 令和8年3月期 有価証券報告書
執筆者 : 金子賢司
CFP



