【オリエンタルランド】優待で「1デーパスポート」を貰えても“投資の旨味”は意外と薄い!?「配当利回り0.5%」「2027年3月期も減益見通し」…優待目的・投資目的で買うメリットと注意点とは

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【オリエンタルランド】優待で「1デーパスポート」を貰えても“投資の旨味”は意外と薄い!?「配当利回り0.5%」「2027年3月期も減益見通し」…優待目的・投資目的で買うメリットと注意点とは
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(証券コード4661)は、株主優待でパークの1デーパスポートがもらえることで知られ、個人投資家に人気の銘柄です。
 
ただ、株価は2024年3月期の高値から水準を切り下げており、パークに行かない人にとっては買いにくい面もあるでしょう。本記事では、人気の実態、優待と配当の中身、株価の推移を整理し、優待目的と投資目的のどちらで買うべきかを考えます。
金子賢司

CFP

オリエンタルランド株は本当に人気なのか

まず、人気の実態から確認しましょう。オリエンタルランドの株式情報では、2026年3月31日現在の株主数は約69万人とされています。
 
所有者別の株式分布を見ると、個人・その他の比率は2022年9月末の20.16%から2026年3月末には25.75%へ高まっており、個人投資家の保有が増えている様子がうかがえます。
 
証券会社のデータでも同様です。楽天証券が公表する2026年7月の「日本株デビュー銘柄ランキング」(現物取引)では、年代別に4区分で集計されたいずれのランキングでも、オリエンタルランドは2位から5位に入っています。
 

人気の理由は「パスポート優待」と「毎年の増配」

人気を支えるのが株主優待です。
 
同社の株主優待制度では、500株以上を保有する株主には、3月末を基準日として、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーで使える1デーパスポートが、年1枚配布されます。
 
2000株以上なら9月末と3月末の年2回に増え、図表1のとおり保有株数に応じて枚数が変わる仕組みです。
 
図表1

図表1

※2023年9月30日の基準日以降、100株以上を3年以上継続保有(同一の株主番号で連続7回以上株主名簿に記載)した株主に、通常分とは別に毎年1枚を追加配布
株式会社オリエンタルランド 株主優待制度より筆者作成
 
100株では通常の優待はもらえませんが、2023年9月30日の基準日以降、100株以上を3年以上続けて保有した株主には、通常分とは別に毎年1枚が配布されます。
 
さらに、上場30周年を記念して、2026年9月30日の基準日に100株以上を持つ株主へ今回限りで1枚を追加する特別優待も実施されます。
 
パスポートは、大人8900円から(2026年8時点)の変動価格制なので、パークに通う人には特にメリットのある優待でしょう。
 
配当も着実に増えています。
 
1株当たり年間配当金は、2022年3月期の5.6円から2026年3月期の15円まで毎年増配され、2027年3月期は16円の予想です。2035年までに配当性向を30%の水準へ高める方針も示されており、図表2のように配当性向は上昇傾向にあります。
 
図表2
図表2

※2023年3月期以前は株式分割(2023年4月1日、1株→5株)を遡って換算した金額
株式会社オリエンタルランド 配当金より筆者作成
 

とはいえ株価はここ数年下がり気味 投資目的なら要注意

一方、株価はここ数年は下がり気味です。同社の第66期有価証券報告書から読み取れる株価は、2024年3月期の最高値5765円に対し、2026年3月期の最低値は2601円と半値以下になっています。図表3のとおり、年度ごとの高値・安値はいずれも切り下がっています。
 
図表3

図表3

※東京証券取引所プライム市場における株価
株式会社オリエンタルランド 2026年3月期(第66期) 有価証券報告書より筆者作成
 
足元の水準は、前記の楽天証券のランキングページでは、2026年7月31日終値ベースの最低購入金額は100株31万6700円と記載されており、1株3167円の計算です。この株価と2027年3月期の予想配当16円から求めた配当利回りは約0.5%にとどまります(筆者計算)。
 
業績も踊り場にあります。同社の業績ハイライトを見ると、2026年3月期の売上高は7045億円と過去最高を更新した一方、人件費や諸経費の増加で営業利益は1684億円と前期比2.1%の減益でした。
 
2027年3月期の会社予想は、増収を見込む一方で人件費やホテルの修繕費がかさみ、営業利益は4.5%減の見通しです。株価が上向くには、減益が続く局面を抜ける必要があると筆者は考えます。
 

優待目的で買うなら「パークに行く人」向け

500株で年1枚の通常優待を狙うと、2026年7月31日終値ベースの投資額は約158万円です(筆者計算)。
 
一方、100株なら約32万円で、2026年9月末の特別優待1枚に加え、3年以上保有すれば毎年1枚の長期優待が受け取れます。ただ、パークに行かない人には優待の金銭的メリットは小さく、判断は配当と株価の見通しに絞る必要があります。
 

まとめ

オリエンタルランド株は、株主数約69万人を抱える人気銘柄で、パスポート優待と毎年の増配が魅力です。
 
ただ、株価は2024年3月期の高値から半値以下まで下げた局面があり、配当利回りは0.5%程度、2027年3月期も減益見通しと、投資目的では慎重さが求められます。
 
パークに定期的に行くなら100株の長期保有で優待を楽しみ、投資目的なら減益局面の底打ちを見極めるという使い分けが現実的でしょう。
 

出典

株式会社オリエンタルランド 株式情報
株式会社オリエンタルランド 株主優待制度
株式会社オリエンタルランド 配当金
 
執筆者 : 金子賢司
CFP

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