8月に「オルカン」が“過去最高値”を更新!「毎月3万円」積み立ててますが、友人は「今さら遅い」と笑います…“高値圏から始める”のはリスクですか? 積立投資の考え方とは
確かに、オルカンは2026年8月に基準価額が過去最高値を更新しており、高値圏にあります。しかし、「過去最高値=今から投資するのは遅い」と単純に判断することはできません。
本記事では、オルカンが高値圏にあるときに積立投資を続ける考え方や、注意点について解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
目次
そもそも「オルカン」とは?
オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称です。日本を含む先進国や新興国の株式に幅広く投資する投資信託で、1本購入するだけで世界中の企業へ分散投資できます。
NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象商品でもあり、長期的な資産形成に利用している人も多い商品です。2026年8月には基準価額が過去最高値を更新するなど、現在も高い水準で推移しています。
「過去最高値だからいまさら遅い」とは限らない
過去最高値と聞くと、「ここからは下がるしかないのでは」と考えてしまうかもしれません。しかし、株式市場が長期的に成長していけば、過去最高値は何度も更新されます。
例えば、ある商品の価格が1万円から2万円、3万円、4万円と長期的に上昇した場合、2万円を初めて付けた時点でも過去最高値です。そこで「高すぎる」と投資をやめていれば、その後の上昇を取り逃すことになります。
もちろん今回も、このまま上昇する保証はありません。ただ、「過去最高値だから」という理由だけで、今後の値上がり余地がないと判断することもできないのです。
毎月3万円の積立なら一括投資とは考え方が違う
今回のケースでもう1つ重要なのが、100万円や500万円を一度に投資するのではなく、「毎月3万円」を積み立てている点です。仮に今月一括投資し、その直後に20%下落したとした場合、投資した資金全体が値下がりの影響を受けます。
一方、毎月3万円の積立なら、来月以降も購入を続けるため、価格が下がったときには同じ3万円でより多くの口数を購入可能です。反対に価格が高いときには購入できる口数が少なくなります。
このように一定額を定期的に購入する方法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、購入価格を平準化する効果が期待できます。積立投資では、「今が最高値か」を当てることよりも、長期間続けることが重要になってくるでしょう。
それでも高値圏から始めるリスクはある
もちろん、「積立だから絶対安心」というわけでもありません。例えば、今から積立を始めた直後に世界的な株価下落が起これば、一時的に大きな含み損になる可能性があります。
また、オルカンは海外株式の割合が大きいため、為替変動の影響も受けます。海外株がそれほど下落していなくても、急激に円高が進めば、円換算した基準価額が下がるかもしれません。
そもそも投資信託は預貯金とは異なり、元本保証ではありません。10年、20年と運用しても、必ず利益が出ると保証されているわけではない点は理解しておきましょう。
積立投資で考えたいこと
オルカンなどへの積立投資で重要なのは、現在の基準価額だけではありません。例えば、2~3年後に住宅購入や教育費として使う予定の300万円をオルカンへ投資するのであれば、暴落したときに回復を待てない可能性があります。
一方、老後資金など20~30年先に使うお金を毎月3万円ずつ積み立てるのであれば、目先の最高値だけに振り回されず、長期的な視点を持つことが重要です。
まとめ
オルカンは、2026年8月に過去最高値を更新し、高値圏で推移しています。しかし、「最高値だから今から始めても遅い」とは限りません。株式市場が長期的に成長すれば、最高値は何度も更新されます。今が本当の天井なのかを、事前に判断することは困難です。
また、毎月3万円の積立なら、一括投資とは異なり購入時期を分散できます。価格が下がったときにも購入を続けることで、安い価格で多くの口数を購入可能です。
ただし、オルカンには株価下落や円高、元本割れのリスクがあります。「最高値だから買わない」「下がったからやめる」と短期的な値動きだけで判断するのではなく、いつ使うお金なのかを考え、無理のない金額を長期的に積み立てることが大切でしょう。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
