新NISAは「オルカン1本で十分」と聞き“200万円投資”したら、友人の「NASDAQ100」と6月末時点で“約20万円も差”が!「オルカンを選んだのは失敗」でしたか? 運用成績を比較
しかし、投資を始めた後に、ほかの商品が自分の選んだ商品よりも高い運用成績を上げていると知り、「別の商品を選んだほうがよかったのでは」と感じることもあるかもしれません。実際、2026年6月末までの直近1年間では、NASDAQ100に連動する投資信託が、オルカンを上回る運用成績となりました。
本記事では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS NASDAQ100インデックス」の運用成績を比較し、オルカンを選んだことは失敗だったのかについて解説します。
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士
オルカンよりもNASDAQ100のほうが良い?
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)は、先進国や新興国の幅広い企業へ分散投資できる特徴を持つ投資信託です。
一方、「eMAXIS NASDAQ100インデックス」(以下、NASDAQ100)は、米国のNASDAQ市場に上場する主要企業約100社で構成される「NASDAQ100指数」に連動する投資信託です。AppleやMicrosoft、NVIDIAなど、米国の大型ハイテク企業の比率が高いという特徴があります。
2026年6月末時点の直近1年間では、オルカンのトータルリターンは約38.2%、NASDAQ100は約48.7%でした。仮に、2025年6月末に、NISAの成長投資枠を利用して200万円を一括投資したケースで試算すると次の通りです。
・オルカン:約276万円
・NASDAQ100:約297万円
この期間だけで比較すると、NASDAQ100のほうが、オルカンよりも資産が約20万円多く増えた計算になります。
投資時期による違いや投資リスクの差はある?
特定の期間の運用成績だけを見て、一概にオルカンを選んだことが失敗だったと判断することはできません。前記のように、2025年6月末に200万円を投資したケースでは、1年後に約20万円の差が生じました。一方、購入時期が1ヶ月遅い2025年7月末だった場合、2026年7月末までの1年間のトータルリターンは次の通りです。
・オルカン:約29.5%
・NASDAQ100:約30.0%
200万円を投資していたとすると、1年後の差は約1万円にとどまります。このように、購入するタイミングがわずか1ヶ月違うだけでも、両商品の運用成績の差は大きく変わる場合があります。
また、両者の投資対象が異なる点に注意が必要です。NASDAQ100は米国の大型ハイテク企業などの比率が高い一方、オルカンは世界各国の企業へ幅広く分散しています。
そのため、NASDAQ100のほうが、オルカンと比べて特定の国や企業、業種の値動きの影響を受けやすく、価格変動が大きくなる可能性があります。リターンだけでなく、リスクの違いにも目を向け、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。
自分の投資目的にあった商品を選択しよう
2026年6月末までの直近1年間では、NASDAQ100に連動する投資信託がオルカンを上回る運用成績となり、200万円を投資していた場合、約20万円の差が生じる計算になります。しかし、購入時期が1ヶ月違えば、両者の差は約1万円に縮まるケースもあるなど、短期間の運用成績だけで、自分の商品選びが正しかったかどうかを判断することはできません。
また、オルカンとNASDAQ100では投資対象が異なり、値動きの特徴やリスクにも違いがあります。一時的な運用成績に一喜一憂するのではなく、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。
執筆者 : 東雲悠太
FP2級、日商簿記3級、管理栄養士
