50歳で「銀行預金500万円」ですが、友人は「年利0.4%じゃ10年で20万円しか増えない。オルカンなら年利7%で480万円増える」と言います。50代でリスクは負うのは不安ですが、まだ取り返せますか?

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50歳で「銀行預金500万円」ですが、友人は「年利0.4%じゃ10年で20万円しか増えない。オルカンなら年利7%で480万円増える」と言います。50代でリスクは負うのは不安ですが、まだ取り返せますか?
50歳になり、銀行預金が500万円あると、「老後のために少しでも資産を増やしたい」と考える人もいるでしょう。そんな時に、低い利率の銀行預金よりもオルカンなどの投資商品のほうが魅力的に映ることがあります。
 
一方、50代で大きな損失を出せば、老後までに取り戻せないのではという不安もあるかもしれません。本記事では、500万円を預金とオルカンで10年間運用した場合を比較し、50代から投資するときの考え方を解説します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

銀行預金500万円は10年間でいくらになる?

まず、500万円を年利0.4%の銀行預金で10年間運用したケースを考えてみましょう。利息をそのまま預金し、複利で運用すると仮定した場合、10年後は約520万円になります(税引き前)。
 
決して大きく資産が増えているわけではありませんが、老後生活に入る直前に大幅に値下がりする心配がない点は、大きなメリットでしょう。
 

オルカンを年利7%で運用すると?

次に、500万円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆるオルカンで運用する場合を見ていきます。仮に年平均7%で10年間複利運用できれば、500万円は約984万円になります(税金は考慮しない)。
 
預金の約520万円と比較すると、その差は約464万円にもなります。これだけを見ると「預金に置いておくのはもったいない」と感じる人もいるかもしれません。
 
ただし、年7%は約束された利回りではありません。実際のオルカンの基準価額は毎日変動し、10年後に984万円になっている保証はない点には注意が必要です。
 

50歳から投資を始めるのは遅い?

「投資は若い人がするもの」と考える人もいますが、50歳から始めること自体が遅すぎるわけではありません。例えば、65歳まで働くなら15年あります。老後資金についても、65歳になった瞬間に全額を使うわけではなく、70代、80代と長期間にわたって取り崩していく人が多いでしょう。
 
そのため、一部の資金については10年以上の運用期間を確保できる可能性があります。また、物価が上昇すると、現金500万円で購入できるモノやサービスは相対的に減っていきます。預金だけを保有することにも、インフレによる実質的な資産価値の低下というリスクがある点は認識しておきたいところです。
 

預金全てを投資するのは慎重に

50歳から投資することと、手元の500万円を全て投資することは別問題です。オルカンは世界中の株式へ分散投資できますが、元本保証ではありません。世界的な金融危機が起これば、大幅に値下がりする可能性があります。
 
仮に500万円を一括投資した直後に30%下落すると、評価額は単純計算で350万円です。20代や30代なら回復を長く待てる可能性がありますが、50代では退職や教育費、住宅ローン返済などが迫っているケースもあります。
 
近いうちに必要になるお金まで投資してしまうと、価格が下がったタイミングで売却せざるを得なくなるかもしれません。
 

投資とリスクのバランスを取ることが大切

必ずしも、「預金かオルカンか」の二択にする必要はありません。例えば、病気や失業、住宅修繕などに備える資金は預金で残し、それ以外の余裕資金だけを投資するなども1つの方法です。
 
また、500万円を一度に投資するのが不安なら、最初に一部を投資し、残りを毎月積み立てる方法も考えられます。積立投資なら購入時期を分散できるため、一括投資直後に暴落するリスクを和らげられます。ただし、相場が上昇し続けた場合は、一括投資より利益が小さくなるかもしれません。
 

まとめ

今回の試算では、銀行預金よりもオルカンに投資したほうが利益は大きくなります。しかし、預金と違い、オルカンの利回りは保証されているわけではありません。株価下落や円高などによって、必要な時期に元本割れしている可能性もあります。
 
50歳から投資を始めること自体は、決して遅すぎるとはいえません。一方、老後が近づいているからこそ、500万円全てを一括投資するのではなく、生活防衛資金を預金で残したり、積立によって購入時期を分散したりすることも重要です。
 
「預金では増えないから全部投資する」「50代だから一切投資しない」と極端に考えず、自分が取れるリスクに合わせて預金と投資を使い分けることが、老後資金を守りながら増やすポイントといえるでしょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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