急な車の修理で「30万円」が必要に…。NISAを一部売却したら、利益に税金がかかったり“非課税枠”が減ったりするのでしょうか?
ただし、途中で売却すると利益に税金がかかるのではないか、せっかくの非課税枠が減ってしまうのではないかと、迷う人もいるでしょう。
本記事では、NISAを途中で売却したときに税金がかかるのか、非課税枠はどうなるのかをまとめました。
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NISAは途中で売却できる?
NISA口座で保有している商品は、運用の途中であっても必要に応じて売却できます。そのため、車の修理などでまとまったお金が必要になった場合には、運用状況を確認したうえで、NISA口座で保有している商品を売却して資金を確保する方法もあります。
保有している商品は、すべてではなく、必要な分だけ一部を売却することもできます。売却する時期や回数にも基本的に制限はありません。ただし、購入時より価格が下がっているタイミングで売却すると、売却額が投資した金額を下回り、損失が生じる可能性があります。
なお、売却してから代金を受け取れるまでの日数や、売却時にかかる費用などは、商品や金融機関によって異なります。すぐに資金が必要な場合は、あらかじめ受け取りまでの期間や手数料などを確認しておくと安心です。
今回は「急な車の修理で30万円が必要」ということなので、金額と時間に問題はないか、慎重に検討したうえで売却した方がよいでしょう。
利益が出ていたら税金はかかる?
通常であれば、投資で利益が出た場合には20.315%の税金がかかります。例えば、100万円の利益が出た場合は約20万円の税金を納めなければなりません。しかし、NISAは投資で得られた利益が非課税になるため、100万円をすべて受け取ることが可能です。売却により得られた利益も同様で、税金はかかりません。
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が設けられており、非課税保有期間や年間投資枠・非課税保有限度額は表1のようになっています。
表1
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 非課税保有期間 | 無期限 | |
| 年間投資枠 | 120万円/年 | 240万円/年 |
| 非課税保有限度額(総枠) | 1800万円 (うち、成長投資枠は1200万円) |
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出典:金融庁「NISAを知る」を基に筆者作成
また、途中で商品を売却したことを理由に、それまでの非課税のメリットがなくなるわけではありません。NISAでは必要なタイミングで売却できるため、資金が必要になった場合には、運用状況を確認しながら売却を検討するとよいでしょう。
売った分の非課税枠は復活する?
金融庁によると、非課税保有限度額については、買付け残高(簿価残高)で管理されます。このため、NISA口座内の商品を売却した場合には、当該商品の簿価分の非課税枠を翌年以降に再利用できます
現在のNISAの制度では評価額ではなく購入したときの金額で管理されるため、売却した商品を購入したときの金額分だけ、翌年の非課税保有限度額が空く仕組みです。そのため、一度1800万円の枠を使い切っても、商品を売却すれば、購入したときの金額分を翌年以降にあらためて利用できます。
ただし金融庁の資料によると、再利用できる分がその年の年間投資枠に上乗せされるわけではありません。翌年に買い付けられるのは、つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の範囲内です。
NISAを途中で売却しても税金はかからない|非課税枠は翌年以降に再利用可能となる
NISAで運用している商品は、非課税期間の途中で売却することも可能です。売却したことで利益が出ても税金はかかりません。ただし、売却時に費用がかかったり現金化までに時間がかかったりすることもあるため、注意が必要です。
現在のNISAの制度では購入時の金額で管理されるため、翌年以降に売却した商品の購入時の金額分、非課税枠が再利用できるようになります。大きな資金が必要になった際などに、売却を検討してみるとよいでしょう。
出典
国税庁 パンフレット「暮らしの税情報」(令和8年度版) 株式・配当・利子と税
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
金融庁 NISA特設ウェブサイト よくある質問 Q.非課税保有限度額については、買付額ベースで管理されるのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
