40歳から「月3万円貯金+退職金1500万円」で20年後“資産3000万円”を目指し中…夫は「オルカンで利回り10%なら月1万5000円でも大丈夫」と言います。本当に現実的な数字と考えて良いですか?

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40歳から「月3万円貯金+退職金1500万円」で20年後“資産3000万円”を目指し中…夫は「オルカンで利回り10%なら月1万5000円でも大丈夫」と言います。本当に現実的な数字と考えて良いですか?
「60歳までに資産3000万円」を目標に、40歳から毎月コツコツ貯金している人もいるでしょう。とはいえ、月3万円の銀行積み立てでは、退職金を考慮しても3000万円に届くのは簡単ではありません。
 
しかし、3万円のうち半分だけでもオルカンに投資して、年10%くらいで運用できれば、退職金1500万円と合わせて3000万円に届く可能性があります。
 
本記事では、毎月3万円を20年間積み立てた場合について、銀行預金とオルカンを比較します。
三浦大幸

2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

銀行預金に20年間預けるといくらくらいになる?

まず、毎月3万円を20年間積み立てると、元本だけで「3万円×12ヶ月×20年=720万円」になります。銀行預金の金利が年0.4%の状態で20年間続くと仮定すると、20年後は税引前で約749万円です。
 
つまり、約720万円を積み立てたことに対し、増える金額は約29万円となります。銀行預金は大きく増やすことには向いていない一方、価格変動によって数十%値下がりするようなことはありません。60歳で確実に使いたいお金を準備する方法としては、大きな安心感があるでしょう。
 
とはいえ、この場合は銀行預金749万円と退職金1500万円で合わせて2249万円ですので、3000万円までの距離がかなりあります。
 

半分をオルカンにすると20年後はいくらになる?

次に、毎月3万円のうち1万5000円を銀行預金、残り1万5000円を「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆるオルカンへ積み立てるケースを考えてみます。
 
まず、それぞれの元本は20年間で360万円です。銀行預金を年0.4%で運用した場合は約375万円になります。一方、オルカンで年平均10%の運用ができたと仮定すると、単純計算では約1086万円です。
 
合わせると約1461万円になります。さらに60歳で退職金1500万円を受け取れるとすれば、1461万円+1500万円=2961万円になりますので、計算上は「60歳で資産3000万円」という目標にかなり近くなります。
 

オルカンで「年10%」は現実的?

それでは、20年間にわたって年平均10%で運用するという想定は、現実的なのでしょうか。オルカンの年間収益率は、年によってバラツキがあるものの、直近5年間のデータは次のとおりです。


・2022年:-5.6%
・2023年:+30.4%
・2024年:+32.5%
・2025年:+20.5%
・2026年(4月まで):+7.6%

このように、過去の実績から見ると、年10%の利回りは「あり得ないほど高い数字」とはいえません。ただし、ここ数年の好成績を、そのまま今後20年間に当てはめるのは危険です。
 
オルカンは今後も確実に年10%で増える商品ではありません。先ほどの試算も、年10%ならこのくらいになるというシミュレーションとして考える必要があります。
 

オルカンの注意点

オルカンは、世界各国の株式へ幅広く投資するため、1社だけに投資する個別株と比べれば価格変動のリスクは分散されています。とはいえ、金融危機などが起きれば大きく値下がりするかもしれません。
 
さらに、海外株式が多いため為替変動の影響を受けます。60歳になる直前に円高に振れれば、「3000万円を達成する予定だったのに大きく減ってしまった」ということもあり得ます。
 

60歳まで積み立てるなら「出口」も考えておく

もう1つ大切なのが、60歳になったときにどうするかです。例えば、60歳で住宅ローンを完済するために500万円が必要なら、そのお金まで株式で運用し続け、直前の暴落で減ってしまうのは避けたいところです。
 
そのため、まず病気や失業などに備える生活防衛資金を預金で確保し、そのうえで当面使わないお金を投資へ回すことが重要です。
 
また、60歳が近づいたら、数年以内に使う予定の資金については、徐々に現金などへ移すことも選択肢になります。「20年間積み立てる」だけでなく、「いつ、何のために、いくら使うのか」まで考えることが、老後資金づくりでは重要です。
 

まとめ

40歳時点から、毎月3万円を年0.4%の銀行預金と10%のオルカンで半分ずつ積み立てると、1500万円の退職金と合わせ、60歳には3000万円に達している可能性もはあります。
 
ただし、年10%は保証された利回りではありません。過去のオルカンは高いリターンを記録していますが、今後20年間も同じとは限りません。
 
生活防衛資金を確保したうえで、長期・積立・分散を意識し、60歳が近づいたら使う予定のお金をどう守るかという「出口」まで考えておくことが大切でしょう。
 
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/ITパスポート/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

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