【JT株】6年前“配当金目当て”で「1株2000円×200株」購入したら、株価が「約7000円」と3倍にアップ! でも「たばこは斜陽産業」なら、そろそろ売るべきですか? 高配当株の注意点とは

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【JT株】6年前“配当金目当て”で「1株2000円×200株」購入したら、株価が「約7000円」と3倍にアップ! でも「たばこは斜陽産業」なら、そろそろ売るべきですか? 高配当株の注意点とは
株に投資する動機の1つに、毎年もらえる配当金があります。例えば、「JT(日本たばこ産業)株」は、株価に対する配当利回りが高く、配当金目当てで購入する人も多い銘柄です。また、JT株に関しては、ここ数年で株価が大きく上昇しているため、タイミングよく購入した人は、含み益も大きく膨らんでいることがあります。
 
本記事では6年前にJT株を200株購入していたら、今は含み益がいくらぐらいになっているのかを試算します。さらに、JT株の特徴やメリット・デメリットなどから、今後の売買をどう進めたらいいのか考察してみますので、参考にしてください。
松尾知真

FP2級

6年前に「JT」の株を200株購入していたら含み益や配当金はどうなった?

JTの株価は、近年どのような動きを見せているでしょうか。ここ10年で見れば、コロナ禍だった2020年の夏ごろ、つまり6年ほど前に1株2000円ぐらいだった時期があります。
 
それが2026年8月には一時約7200円、9月時点で約6800円まで上昇しており、実に3倍以上です。つまり、6年前に200株×2000円=40万円分購入していたら、現在の評価額は200株×6800円=136万円となり、含み益は約100万円にもおよびます。
 
さらにもう1つのメリットが、毎年もらえる高利回りの配当金です。この6年間、1株あたりの配当金は140円から234円の範囲になっています。つまり、数年前に200株所有したことで、100万円近い含み益に加え、年間2万8000円から4万6800円(税引き前)の配当金を毎年得られたのです。
 

「JT」はどんな会社?

株価も配当も絶好調と言えるJT株ですが、今後の売買については、どう考えればいいのでしょうか。まずJTはどんな会社なのかから見ていきましょう。
 
JTの大きな特徴は、日本で葉たばこを製造できる唯一の企業であり、「たばこ」が売り上げの大半を占めている点です。これは、JTの前身が公共企業体の日本専売公社であることと深く関連しています。
 
古くから日本では、葉タバコの製造・販売管理は当時の大蔵省が独占しており、それが1949年に日本専売公社に引き継がれました。さらには1985年に専売制度の廃止とともに、日本たばこ産業株式会社として設立されました。
 
そのため、現在も法律によって、葉たばこの製造許可はJTだけに与えられ、全株式の3分の1以上は国所有が義務付けられています。
 
民間企業の中では、NTTなどと似た経緯・性格を持つ特殊な会社と言って差し支えないでしょう。付け加えると、近年はたばこ以外の事業として、加工食品や医薬品の事業にも取り組んできましたが、医薬品事業は撤退を余儀なくされるなど大きなシェア獲得には至っていません。
 

株主の立場から見た「JT株」の魅力は?

ここ数年は市場で企業価値が見直され、大きく株価が上昇した「JT株」ですが、本来は景気の変動を受けにくく、値動きの小さい「ディフェンシブ株」と考えるのが一般的でしょう。そのため、株主としてJT株を保有する最大のメリットは、キャピタルゲイン狙いではなく、高い配当利回りにあるのかもしれません。
 
実際に6年前の配当利回りはなんと7%台で、3%から4%以上が目安と言われる「高配当株」の中でもかなり高い水準でした。その後、株価が急激に上昇したため、利回りは低下傾向ですが、1株あたりの配当金自体は増加しており、現在も3%台後半を維持しています。
 
配当金は、一時的な減配もありましたが、直近5年間は毎年1株あたり100円ほどのペースで増加傾向です。このような状況から、JT株は依然「高配当株」の代表格と言って差し支えないでしょう。
 

「JT株」の注意点は?

2020年以降、絶好調だったJT株ですが、今後もずっと保有し続けたり、買い増ししたりしてもいいのでしょうか。ここで気になるのは、主力商品である「たばこ」の国内需要減かも知れません。
 
日本でたばこの喫煙者や販売本数が大きく減っていることは、国の統計などを見ても明らかです。そのため、「JTは今後もたばこで食べていけるのか」という疑問が湧くのは自然なことでしょう。
 
しかし、JTは国内だけでなく、実に130以上の国と地域で製品の販売を手掛けるグローバル企業です。
 
たばこに関しては、アジア諸国や西ヨーロッパなどでも販売しており、海外での売り上げのほうが圧倒的に多くなっています。国内も値上げなどで利益は確保しており、国内のたばこ需要減少からくるネガティブなイメージだけで、JTが「斜陽産業」であると決めつける必要はないでしょう。
 
ただし、たばこの規制は世界的に広がっており、世界全体で見た喫煙者や喫煙率は長期的には低下傾向です。また、海外への依存度が高くなればなるほど、為替変動によるリスクも大きくなってしまうでしょう。
 
また、海外のライバル企業に比べ出遅れが指摘されている「加熱式たばこ事業」の成否も、業績に大きな影響をもたらすかもしれません。これらの要因から業績悪化し、株価の低下だけでなく、配当金が減配になる可能性もあることは否定できないでしょう。
 

まとめ

もし、数年前にまとまった金額のJT株を購入していたら、株価急上昇による多くの含み益と高い利回りの配当金を効率よく得られたでしょう。また、高配当株としての評価の高いJT株は今後の配当も増える可能性があります。
 
一方、国内のたばこ需要減少はもちろん、現在は主力となっている海外たばこ市場も長期的には縮小していくかも知れません。また、海外事業は為替の行方も業績に大きく影響します。
 
もし、JT株の売買を迷っている場合は、これらの要素がもたらす株価低迷や減配リスクも念頭に、ほかの資産とのバランスも考慮しながら、慎重に検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本たばこ産業株式会社 JT JTウェブサイト
 
執筆者 : 松尾知真
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