5月11日に三回目の半減期を迎えたビットコイン。価格はこれからどうなる?
配信日: 2020.06.19
その後、ビットコインは投資の表舞台からは退き、投資家の話題に上ることも少なくなりましたが、今年3月のコロナショックで40万円程度まで下がった後、5月になると100万円を超える価格を付けました。
2ヶ月で価格が倍増した背景には、ビットコイン特有の半減期というシステムがあります。今後ビットコインはどうなるのでしょうか?
執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表。
ファイナンシャル・プランナーの上位資格であるCFP(日本FP協会認定)を最速で取得。証券外務員第一種(日本証券業協会認定)。
FPとしてのアドバイスの範囲は、住宅購入、子供の教育費などのライフプラン全般、定年後の働き方や年金・資産運用・相続などの老後対策等、幅広い分野をカバーし、これから人生の礎を築いていく若い人とともに、同年代の高齢者層から絶大な信頼を集めている。
2023年7月PHP研究所より「70歳の現役FPが教える60歳からの「働き方」と「お金」の正解」を出版し、好評販売中。
現在、出版を記念して、サマーアロー・コンサルティングHPで無料FP相談を受け付け中。
早稲田大学卒業後、大手重工業メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超え、海外の話題にも明るい。
サマーアロー・コンサルティングHPアドレス:https://briansummer.wixsite.com/summerarrow
ビットコインの半減期とは?
ビットコインの世界では、マイナーと呼ばれる人がコンピューターを使って複雑な計算をすることによりブロックを採掘し(マイニング)、採掘したブロックごとにマイナーはビットコインをもらいオーナーになります。
マイナーから見ると、投資のための費用はコンピューターの購入費と電気代で、その報酬はビットコインということになります。
半減期というのは、採掘したブロック当たりの報酬が半分になる時期のことをいいます。ビットコインの半減期は、今までに2012年、2016年と2回訪れ、2020年5月11日が3回目に当たります。
2020年5月11日の半減期では、今まで1ブロック当たり12.5ビットコインもらっていたマイニング報酬が半分の6.25ビットコインになりました。
マイナーにとっては、電気代などの費用が変わらないのに報酬が少なくなるので、儲からなくなります。すると今まで参加していたマイナーが撤退して、ビットコインの価格は下がるのではないかと思われるかもしれません。
ところが、そればかりではないのです。マイナーの報酬が半減するということは、世の中に出回るビットコインの数が少なくなるので、1ビットコイン当たりの価格は上がることにもなります。
マイニング報酬をいつまでも以前と同じにしておくと、時間の経過とともにビットコインの量が増えていき、インフレになり、ビットコインの価値が下がってしまいます。それを防ぐために、ビットコインの半減期があるのです。
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これからビットコインの価格は上がるのか?
2020年5月11日の半減期を迎えた時点での発行済み=マイニング済みのビットコインは約1837万ビットコインです。
2140年までにマイニングされるビットコインの総量は2100万ビットコインと決まっているので、現在まで87.5%のビットコインが発行済みで、今後の120年間で希少価値は徐々に高まっていくことになります。
半減期というビットコイン特有のシステムが今後の価格に与える影響は、次のとおりと考えていいと思います。
1.半減期により、ビットコインの希少価値が高まる(価格上昇要因)
2.半減期によるマイニング報酬の減少で、マイナーが撤退する(価格下落要因)
3.短期的に見ると、ビットコインの半減期により、マイナーがほかの仮想通貨のマイニングを始める(短期的な価格下落要因)
まとめ
ビットコインの価格がどのように決まるのか、ある程度分かっていただけたと思います。今後ビットコインはどのような値動きをするでしょうか? 目が離せないですね。
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー