今回は、消費者金融の概要と、銀行系・信販系カードローンとの違い、違法業者との見分け方について解説します。お金を借りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
消費者金融とは
消費者金融とは、消費者に直接お金を貸すことです。現在は、消費者金融というと、個人向け融資を行っている業者や、業者が取り扱うローンを指します。
消費者金融は、あくまで個人向けのローンを扱う金融機関であり、違法業者ではありません。ヤミ金のような危険性はなく、法律上定められた金利や貸付限度額の上限を守って貸し付けをしています。ここでは消費者金融について詳しくご紹介します。
消費者金融は個人向けのローンを扱う金融機関
消費者金融業者は、個人に対してお金を貸し付ける金融機関です。
主な取扱商品はカードローンで、契約時に取り決めた借入限度額内であれば、繰り返し借り入れと返済ができます。
銀行は法人向けの大口融資と個人向けの少額融資を行っていますが、消費者金融は個人向けの少額融資がメインです。法人や個人事業主向けのローンを取り扱う消費者金融もありますが、銀行と比べると少額です。
サラリーマン金融やヤミ金との違い
かつて消費者金融はサラリーマン金融と呼ばれていました。そのため、サラリーマン金融というと、現在の消費者金融を指します。もともとはサラリーマン向けの融資を行っていましたが、個人事業主など給与所得者以外の方の利用が増え、消費者金融という名称になりました。
サラリーマン金融と聞くと厳しい取り立てや高金利など、良くないイメージを持っているかもしれません。かつてはグレーゾーン金利と呼ばれる高金利が許されており、返済能力を超える貸し付けが可能で、多重債務に苦しむ方がたくさんいたためです。
しかし、2010年の貸金業法改正によって金利や融資額の上限が決められ、現在は安心して使えるようになりました。
一方、ヤミ金は法律を守らず、貸金業を営む違法業者です。法外な金利での貸し付けや過度な取り立てを行います。関わってしまうと危険なので、利用しないでください。
消費者金融の安全性
消費者金融は貸金業法を守って貸し付けを行っており、法律で定める上限金利を超える融資はしません。
上限金利は、以下の通り決められています。
元本 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20% |
10万円以上から100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
上記を超える金利で融資を行うと、業者は行政処分となります。
また、貸金業法が改正される前は、返済能力を超える貸し付けが可能でしたが、総量規制という制度が導入されたことで、年収の3分の1までしか融資できなくなりました。例えば、年収300万円の方の借入上限額は、100万円です。借入金額が大きくなって返済困難にならないよう、法律で守られるようになりました。
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消費者金融系・銀行系・信販系カードローンの違い
借入限度額内であれば、カードを使って借り入れと返済を繰り返せるカードローン。実はカードローンには、消費者金融が取り扱う消費者金融系以外に、銀行系カードローンと信販系カードローンがあります。
銀行系カードローンは、銀行や信用金庫などが提供するカードローンです。信販系カードローンは、信販会社やクレジットカード会社が取り扱っています。
消費者金融系・銀行系・信販系の3つは融資までのスピード、金利、独自のサービスや特徴が異なります。ここでは3つのカードローンの違いをご説明します。
融資までのスピード
申し込みから融資までのスピードは、消費者金融系カードローンが速いです。審査時間は最短30分、土日・祝日でも申し込み可能としている業者が多く、急いでいるときに助かります。
銀行系カードローンと信販系カードローンは、どちらも即日融資に対応しているところがあまりなく、融資スピードが遅いです。特に銀行系は審査時に警察庁のデータベースを照会することが義務付けられており、早くて翌営業日になります。
銀行系、信販系も最近は土日・祝日でもネットから簡単に申し込みできるカードローンが増えました。しかし、審査通過や融資までは少し時間がかかるため、急ぎでお金を借りたい方には不向きです。
金利
金利は、銀行系や信販系カードローンが低い傾向です。銀行はカードローンのほかに預金業務や振替、送金などで手数料を取る為替業務を行っています。そのため、消費者金融より資金が十分にあり、低い金利でも貸し付けができるのです。
急いで借りてすぐに返したい方は消費者金融系が向いていますが、低い金利で長期的に借りたい方は銀行系、信販系がよいでしょう。
ただし、低い金利で貸し付けることから、審査は消費者金融より厳しい傾向です。
独自のサービスや特徴
大手消費者金融には、初回の方に限り「30日間は利息ゼロ」など無利息キャンペーンを行っている会社があります。すぐに返せそうな方、初めて利用する方にぴったりです。
銀行系カードローンは、メガバンクや地元の地方銀行なら安心感があります。すでに口座を持っている銀行、古くから地元に根付いている銀行に良い印象を持っている方も多いでしょう。
信販系は事業用に使えるもの、女性向けの特典がついたものなど、独自のカードローンを提供しているところがあります。希望に合う商品があれば利用を検討してみてください。
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消費者金融を利用するメリット
次に消費者金融を利用するメリットは大きく3つです。
●最短即日で資金調達可能
●電話よる在籍確認が原則行われない
●返済プランが多い
それぞれ詳しく説明します。
最短即日で資金調達可能
まず最大のメリットとして、消費者金融の多くは最短即日で資金調達が可能です。最短で3分で借入ができる会社も存在します。
銀行系カードローンの多くの場合は、借入まで2~7日ほど時間がかかります。すぐに借入したい方にとっては、消費者金融は心強い味方になります。
大手消費者金融の最短融資時間は下記になります。
会社名 | 審査時間 |
---|---|
アイフル | 最短18分 |
プロミス | 最短3分 |
アコム | 最短20分 |
レイク | 最短25分 |
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
電話よる在籍確認が原則行われない
多くの消費者金融では、職場や自宅への電話による在籍確認を原則行っていません。銀行系カードローンの場合、多くの場合で職場への在籍確認の電話が必要となっています。
また、自宅への郵送物なしで借入が可能です。
職場や自宅にカードローンを借りることが知られるリスクを減らしたい方にとっては、大きなメリットとなります。
質問 | 申込みの時に、自宅や勤務先(在籍確認)へ確認の電話がかかってきますか? |
回答 | お申込みの際に自宅・勤務先へのご連絡は行っておりません。 在籍確認が必要な場合でも、お客様の同意をいただかない限り実施いたしません。 実際、99.7%のお客様には、 電話での在籍確認を実施しておりません※。 ※調査期間: 2023年4月1日~5月31日 |
アイフルのよくある質問より引用
返済プランが多い
銀行カードローンの場合は、返済日の選択が少ないもしくは、返済方法が少ないことがあります。
消費者金融の場合は、返済方法や返済日などが比較的多く用意されています。例えばプロミスの場合は、5日・15日・25日・末日のいずれかで返済日を設定することができ、返済方法も7種類用意されています。
返済プランが多いことで、利用者は自分のライフスタイルに合わせた借入が可能となり、延滞による遅延損害金のリスクを減らすことができるため、利用者にとっても大きなメリットです。
消費者金融を利用するデメリット
消費者金融を利用する際のデメリットにも注意が必要です。デメリット大きく2つです。
●金利が比較的高め
●年収の3分の1以上は借りられない
それぞれ詳しく説明します。
金利が比較的高め
まず、最大のデメリットは金利が高いことです。消費者金融の金利は一般的に銀行のカードローンに比べて高く、多くの場合で最大で年利18%程度の設定になっています。
銀行系であれば、最大でも年利14~15%です。3%でも返済期間が長引くと返済総額が大きく膨らむリスクがあります。
対策として、初めての方であれば、消費者金融の無利息キャンペーンを利用することや、早めに返済を行うことで返済額が増えるリスクを減らすこが重要です。
年収の3分の1以上は借りられない
消費者金融のカードローンは、貸金業法の総量規制によって、利用者の年収の3分の1以上の融資が行ないようになっています。
そのため年収が120万円の方が消費者金融のカードローンを利用しようとすると最大でも借入可能額は、40万円となります。
銀行のカードローンであれば、この総量規制の対象外であるため、年収以上の借入が可能です。
ただし、2017年以降は、銀行のカードローンであっても独自で規制を設けており、年収の3分の1以上が必ず借りられるわけではないので、消費者金融のカードローンの大きなデメリットではなくなってきています。
これらのデメリットを踏まえ、消費者金融を利用する際には慎重な計画と自己管理が求められます。短期的な資金繰りには便利な手段ですが、長期的な視点で見た場合のリスクも十分に考慮する必要があります。
違法な貸金業者との見分け方
消費者金融を利用するうえで注意したいのが、違法な貸金業を行うヤミ金に引っかからないことです。大手消費者金融であれば安心ですが、あまり聞きなれない業者だと違法業者なのか分からないときもあります。
消費者金融はどこも申込時に必ず審査をします。無審査をうたう業者は、違法業者の可能性が高いので避けましょう。
ここでは、違法な貸金業者の詳しい見分け方をご紹介します。
金利や融資額の法律を守っているか
申し込み前に、金利や融資額が法律を守っているかどうか確認しましょう。貸金業で定められた金利より高い、年収の3分の1を超える額の融資が受けられるなど、法律を守っていない業者は危険です。
ただし、銀行や信用金庫は貸金業者ではないため、銀行系カードローンは総量規制の対象外です。年収の3分の1以上の額を融資してもらえる場合があります。問題は、銀行や信用金庫ではないのに総量規制を守っていないところです。
無審査など魅力的な条件を提示されても、法律を守っていない業者には近づかないでください。一度借りてしまうと、過度な取り立てをされたり、完済できないよう画策されて利息が増えたりします。
貸金業登録をしているか
きちんと法律を守って貸金業を営んでいる会社は、貸金業者として登録しています。
金融庁や日本貸金業協会の公式サイトで、業者として登録しているかどうか確認すると安心です。両サイトでは、業者の名称や所在地、電話番号などから検索できます。登録していることが分かったら、名称や所在地、電話番号がすべて一致しているか確認してください。
名称は登録されているのに所在地や電話番号が異なるなど、一致しない場合は要注意です。悪徳業者の中には、正式な業者の情報を一部使用して貸し付けを行っているケースがあります。
日本貸金業協会には、一般の方を対象とした貸金業相談窓口があるので、不安なときは一度相談してみてもよいでしょう。
消費者金融とは個人向けに融資を行う金融機関
消費者金融とは、個人向けに融資を行う金融機関や取扱商品のカードローンを指します。かつてはサラリーマン金融と呼ばれていましたが、貸金業法の改正により法律が厳しくなったため、高い金利での貸し付けや過度な取り立ては行っていません。
また、銀行系・信販系カードローンより融資までのスピードが速く、大手消費者金融なら初めての方に限り無利息期間が設けられているところもあります。
お金を借りるときは借り入れと返済のバランスを保つことが大切ですが、賢く利用すれば安心です。急な出費でお金を借りたいときは、ぜひ消費者金融系カードローンを検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
※商号:アイフル株式会社
※登録番号:近畿財務局長(14)第00218号
※貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)
※遅延損害金:20.0%(実質年率)
※契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)
※返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
※返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)
※担保・連帯保証人:不要
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