本記事では、カードローンの審査に落ちる理由は何か、再申し込みするときの対策方法などを詳しく解説します。カードローンの利用を検討している人や、カードローンの審査に落ちたことがある人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
目次
カードローンの審査に落ちる理由
カードローンの審査内容は公表していません。カードローンの審査に落ちても、その理由を説明してくれることはありません。しかし、カードローンの審査に落ちる人の原因を探ると、大きく3つの共通点があることがわかりました。
この見出しではカードローンの審査に落ちる理由を3つ紹介します。ここで挙げた理由に当てはまるかもしれないと思った人は、再申し込みのときの対策に役立ててください。
過去に支払い遅延や滞納を起こした
過去にカードローンやクレジットカードなどを利用して、支払い遅延や滞納したことがある人は、新しく申し込みをしても審査に通らない可能性があります。カードローンやクレジットカードの利用状況や返済状況・金融事故はすべて、信用情報に記録されるからです。
消費者金融はCIC・JICCの2社の信用情報機関に加盟しており、申込者のカードローンの利用状況をすべて閲覧することが可能です。審査の際には、必ず信用情報機関へ照会するので、審査に落ちる人はここで引っかかっている可能性が高いでしょう。
過去に返済が遅れたことがある、債務整理や自己破産したことがあるなど、信用情報に傷がつく理由が思い当たる人は気を付けてください。信用情報機関では、これらの金融事故を起こした場合、契約が終了した日から5年間記録が残ります。
消費者金融としても、過去に金融事故を起こしている人に対して、またお金を貸すのは大きなリスクを伴います。「また同じ問題を起こすのではないか……」と考えるのは当然でしょう。
過去に金融事故を起こしたことがある人は、信用情報機関の情報が消えるのを待ってから再申し込みすることをおすすめします。なお、信用情報は自分で内容の確認が可能です。開示請求は、各信用情報機関の公式ホームページで申請できますので、確認してみてください。
複数の会社に申し込みをした
カードローンやクレジットカードに関する記録は、金融事故情報だけではなく申し込み情報も残ります。申し込み情報の記録が残るのは、CIC・JICCの2社とも申し込みした日から6ヶ月です。
短期間のうちに、複数のカードローン会社に申し込みをすると、「申し込みブラック」の状態に陥ることがあります。申し込みブラックとは、1~3ヶ月ほどの短期間に3社以上申し込みした状況を言います。
万が一のときの「保険」のために、2~3社カードローン会社に申し込みする人もいるでしょう。しかし、消費者金融としては、短期間のうちに数多くの会社に申し込みしているのは、「ものすごくお金に困っているからだ」と判断する恐れがあります。
「このような人にお金を貸したら、返済が滞るかもしれない」と判断され、審査に落ちる可能性があります。
申し込みブラックは、たとえ信用情報が良好だとしても、審査に落ちる可能性が高いため、カードローンの申し込みは1社ずつ行ってください。仮に審査に落ちた場合は、申し込みした日から6ヶ月後に再申し込みしましょう。
自分が申し込みブラックかについても、開示請求すれば確認できます。金融事故の確認とともに、開示請求したときはあわせて確認しましょう。
年収に対して借入希望額が大きい
カードローンの申し込みには、自分の年収と借入希望額を申告しなくてはいけません。年収に対して、借入希望額が多い場合、審査に落ちる可能性があるので気を付けましょう。
年収と借入金額は、総量規制の問題が大きく関わってきます。
消費者金融では、年収の3分の1を超える借り入れはできません。例えば、年収300万円の人がカードローンに申し込みする場合、借り入れができるのは3分の1の「100万円」までです。
すでにほかの会社でカードローンの契約をしており、複数の借り入れがある場合は、その金額も含めて「合計で100万円」になるよう申し込みをする必要があります。これは、多重債務や自己破産を防ぐために定められているルールです。
総量規制に引っかかりそうな時は、収入証明書類を提出して、契約できるかどうか判断してもらいましょう。カードローンは、申込時の借入希望額が少なければ、審査に通る可能性が高くなります。年収や現在に借りているお金のバランスをよく考えて、申し込みしましょう。
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カードローンに再申し込みする際の対策
カードローンの審査内容は、消費者金融で公表されていません。しかし、審査に落ちる3つの原因を踏まえたうえで、再申し込みする時はしっかりと対策を立てておきたいものです。
年収や勤務先、ローン残高などは簡単に変えられるものではないため、ほかのポイントで審査に通りやすいよう改善しましょう。
この見出しでは、カードローンに再申し込みするときの、3つの対策方法を紹介します。
簡易審査を受けて改善点を把握する
消費者金融のホームページでは、審査を受ける前にお金を借りられるかどうかがチェックできる簡易審査があります。申し込み前に確かめておくのも、審査に通りやすくするために有効だと言えます。
簡易審査に落ちてしまった場合は、何が原因なのかを探して、改善することが大切です。消費者金融主要4社の簡易審査を下記で紹介しますので、借り入れを検討している人はぜひ一度確かめてみましょう。
簡易審査 | 入力項目 | |
---|---|---|
アイフル | 1秒診断 | 年齢・雇用形態・年収・他社借入金額 |
プロミス | お借入シミュレーション | 生年月日・年収・他社借入金額 |
アコム | 3秒診断 | 年齢・年収・他社借入状況(金額) |
SMBCモビット | 10秒で簡易審査(モビットカードのお申し込み) | 氏名・生年月日・連絡先・年収・契約希望額など |
簡易審査は、あくまでも簡易的な診断になるため、実際の審査結果とは異なる場合があります。
SMBCモビットの「10秒で簡易審査」は、入力項目がほかの簡易審査と比べると多く、審査の精度がほかの簡易審査と比べると高い特徴があります。簡易審査でもできる限り、詳しい審査内容が知りたい人は、SMBCモビットがおすすめです。
仮に、簡易審査を受けて落ちてしまったら、次に挙げる対処方法を試してみましょう。
・借入希望額を低めに設定する
・他社への申し込みはしない
借入希望額が高く、年収の3分の1を超える場合は、審査に落ちる可能性があります。自分の年収に見合った借入額かどうか、今一度確認してみてください。
本当に借りたい金額だけを設定するか、特に金額の希望がない人は、最低金額にしておくと審査も通りやすくなるでしょう。また、同時に複数社に申し込みすると、申し込みブラックとなり審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
それぞれの会社の特徴をしっかりと確認して、申し込みは1社に絞ることをおすすめします。
信用情報を改善する
新しくカードローンを申し込みするにあたって、信用情報の改善は不可欠です。すでにカードローンやクレジットカードを利用している人は、返済日をしっかりと守るだけで信用情報を改善できます。
過去に金融事故や債務整理をした場合、信用情報に記録されますが、5年が経過すれば情報は消去されます。永久に記録が残るわけではないため、ほかに問題が無ければ5年を経過していれば審査に通る可能性があります。
他社への申し込みは、信用情報に6ヶ月記録されます。申し込みブラックが理由で審査に通らなかった人は、6ヶ月後に再申し込みしましょう。
人によっては5年と、信用情報を改善するのに時間がかかるケースもありますが、審査に通りやすくするための確実な方法です。
なお、信用情報に記録された情報は、情報開示すれば自分で内容確認ができます。審査に落ちた人で、原因がわからない人は、信用情報機関に申請して情報開示するのもよいでしょう。
借入希望額を最低限に設定する
借入希望額が高いと、消費者金融に返済能力を疑われてしまい、審査に落ちる可能性が高くなります。カードローンは、確実に返済してもらうことを前提にお金を貸していますので、無理のない範囲で借りられる金額を設定しましょう。
特に、年収と借入希望額のバランスが悪いのは、審査の際よくない印象を与える可能性が高いためおすすめできません。消費者金融は、「申込者の3分の1を超える貸し付けはしてはならない」と総量規制で定められています。
カードローンは、契約後に増額申請ができますので、最初はなるべく金額を低めに設定したほうが、審査に通りやすくなるでしょう。
また、利用限度額は最終的に、個別に査定したうえで消費者金融が設定しています。ケースによっては、審査に通ったとしても、借入希望額よりも少ない金額が限度額になる場合もあります。
支払い遅延や延滞を起こさず、実績を作り上げていけば増額申請ができますので、返済能力や信用力を高めることを心がけましょう。
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・ご利用限度額は10万円から最大800万円
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---|---|---|
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カードローンの審査落ちによる信用情報への影響
信用情報機関には、利用者のさまざまなカードローンや、クレジットカードなどの情報が記録されています。滞納や完済などの支払いに関する情報以外にも、消費者金融に申し込みした履歴もしっかりと残ります。
カードローンの審査に落ちた場合、信用情報にどんな影響が与えられるのでしょうか。信用情報の自分の記録は、将来に組むローンやカードローンに大きく影響してきますので、正しく理解しておきましょう。
審査落ちで信用情報は悪化する
すでに消費者金融のカードローン契約をしているのに、他社の消費者金融に申し込みすると「お金に困っている」印象を与えかねません。
また、すでに今持っているカードローンで、限度額ギリギリまでお金を借りている人がカードローンの申し込みをしたとしたら、お金にルーズな人だと思われても仕方ないでしょう。
消費者金融も、「この人にお金を貸したら多重債務になる可能性が高い」と判断してします。
カードローンを新しく申し込みする理由が、ほかの消費者金融のほうが自分に合っているなどの理由であれば、既存のカードローンを解約しましょう。そうすることで、消費者金融に悪い印象を与える可能性は少なくなります。
半年以内に他社に申し込むのも影響する
信用情報機関で記録される内容は、信用事故以外にも直近6ヶ月間の申し込み情報もあります。カードローンの申し込みをするときに、消費者金融は必ず申し込み情報を確認しています。
「過去に多くの申し込み履歴が原因で、審査に落ちる」とは言えませんが、過去にカードローンの申し込みを多くしたことで、収入面などに不安材料があるのではないかと判断されるかもしれません。
特に、1~3ヶ月のあいだでカードローンに複数社申し込みすると、申し込みブラックになる恐れがあります。半年以内でも、多くの消費者金融に申し込みしている人は、審査でマイナスの影響を与える可能性があることを理解しておきましょう。
カードローンの審査に関するQ&A
カードローンの審査で、消費者金融がどこをチェックしているかは公表されていません。そのために、カードローンの審査に関する疑問を多く抱いている人も少なくないでしょう。
この見出しでは、カードローンの審査でよくある疑問を、Q&A方式で解説します。これから先、カードローンに申し込みするときに、ぜひ役立ててください。
審査の甘いカードローンはある?
大手消費者金融の審査通過率は30~45%ほどであり、カードローンに申し込みした人の約3分の2の人は審査に落ちています。このことから、カードローンの審査は決して甘くないことがわかります。
しかし、審査通過率が低いカードローンでも、消費者金融が定める審査基準を満たせば、審査に問題なく通過します。逆を言えば、審査通過率が高いカードローンにも、その会社が定める審査基準を設けられており、基準を満たしていない人は審査に落ちるというわけです。
このことから、「審査の甘いカードローン=誰でも通るカードローン」ではないことを理解しましょう。
審査が通らない理由はいくつかありますが、「他社から多く借り入れをしている」「安定した収入がない」などがあります。まずは、自分が審査に落ちた原因をしっかりと調べて、審査に落ちないための対策を立てることが大切です。
利用額を増額したいが審査は必要?
カードローンは、無理のない範囲内であれば増額できます。申込時よりも年収が高くなった、勤続年数が増えたなどの理由があれば、増額申請するのもよいでしょう。
ただし、増額申請するときは、下記で挙げる点に気を付けてください。
・年収の3分の1までしか増額できない
・大幅に増額することは難しい
・即日融資は難しいかもしれない
・職場が変わった場合、在籍確認が必要になる
増額申請すれば利用限度額もあがり、カードローンの利用額によっては、これまで以上の返済が必要になるでしょう。申請する前に、本当に返済できるかしっかりと考えてみてください。
また、カードローンは年収の3分の1までしか借りられません。すでにほかのカードローンを利用しており、合計の利用限度額が年収の3分の1ほどあれば、増額申請しても審査に落ちる可能性が高いでしょう。
上記で挙げた点を踏まえたうえで、利用額を増やしたい場合は増額申請を検討しましょう。
申し込みや審査落ちの履歴も残る?
信用情報機関に記録された情報は、いつまで残るのか気になる人も多いでしょう。カードローンの申し込みや審査落ちの記録は、一定期間を過ぎれば信用情報から削除されます。
消費者金融に申し込みした記録は6ヶ月間残るため、一度審査に落ちてしまった人は6ヶ月後に再申し込みしましょう。
信用情報機関に記録されている情報は、自分で確認できます。内容を確認したい人は、各信用情報機関のホームページから、情報開示の申請を行いましょう。申し込み履歴や滞納など、審査落ちしやすい原因を作っている人は、自分の信用情報を確認しておくと安心です。
審査に落ちても冷静に再申し込みの対策をしよう
カードローンの審査に落ちる原因は、主に支払い遅延や延滞を過去にしている、複数の消費者金融に申し込みしている、借入希望額が多いなどが挙げられます。消費者金融は、カードローンの審査において、信用情報機関にある記録を確認しているため、申し込みのときにうその記載をしてもすぐにわかります。
特に気を付けたいのが、短期間で複数社に申し込みすることで起こる申し込みブラックです。申し込みブラックに明確な基準はありませんが、1~3ヶ月の間に3社以上申し込みしている人は気を付けてください。支払い遅延や延滞など、金融事故を起こしたことがない人でも、申し込みブラックだと審査に落ちる可能性があるでしょう。
審査に落ちたとしても、落ち着いて再申し込みの対策を立てましょう。信用情報機関に記録される申し込み情報は、6ヶ月で削除されます。申し込みをしても審査に落ちたら、6ヶ月後を目安に再申し込みをしてみましょう。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
※商号:アイフル株式会社
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