更新日: 2022.05.20 キャリア

【海外移住】年収600万のエンジニアです。収入を上げるため海外に移住したいのですが可能でしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【海外移住】年収600万のエンジニアです。収入を上げるため海外に移住したいのですが可能でしょうか?
グローバル経済の発展により海外で仕事を探す人が増えています。特に工学的な専門性を持つエンジニアは文化的な背景に左右されにくいため、さまざまな職種の中でも転職の有利さが指摘されています。
 
この記事では、そのようなエンジニア職の海外転職の可能性について、収入やメリット・デメリット、求人の探し方などの面から考えてみます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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海外で仕事を探すときの注意点とは?

同じ仕事をしていても、環境によって給料に差が出ることがあります。たとえば、日本で働くより海外で仕事をしたほうが、同じスキルや時間を投入しても効率良く収入を得られるケースがあるのです。OECDの調査による「世界の平均年収ランキング」を見ると、西欧先進国と比べても日本の年収はそれほど高いとはいえません。
 
個別の企業や職種で違いはありますが、平均年収がエンジニアの年収にも反映されると考えると、日本で働くよりも年収が上がる可能性は十分にあるといえるでしょう。海外移住など外的な環境を変えることで収入を上げたいという積極性は海外の企業では高評価されます。あとは自分の決断力の問題といえますが、成功を目指すためには、いくつかの注意点があります。
 
まず、日本と比べて海外のほうが高いスキルを要求される可能性があります。日本に支社を持つ外資系企業もそうですが、海外の企業は実力主義・能力主義が基本です。自らに課された期待、役割をしっかり果たしていれば高収入が得られる反面、不十分な場合は解雇対象になります。
 
また、海外で仕事をする際に問題になるのが語学力です。グローバル・スタンダードのビジネスコミュニケーション言語は英語なので、ほとんどの国・地域で通じる言語といえるでしょう。エンジニアの場合も英語力が要求されることがほとんどです。
 
ただし、この場合の英語運用能力には、職務上の会話やプレゼンテーション、またメールでのやりとりが含まれます。事前に相応のトレーニングを積んでおく必要があります。
 
海外に移住して仕事をする際にもう一つ考えておかなければならないのは文化の違いです。短期の出張であれば、スキルと語学力だけで乗り切れるかもしれません。ただし、移住するとなると仕事以外の日常生活の適性も十分に考慮しておく必要があります。
 
よく問題になるのが食文化の違いです。短期であれば気にならない国・地域独特の食材や調理法の違いも、日々の生活となると心身の健康に影響を与えるかもしれません。また、子どもも一緒に移住するのであれば、教育環境や治安対策について事前に検討しておくべきでしょう。
 
海外での求人を探すにはいくつかの方法があります。とくに確実といえるのは私的な人脈によって紹介してもらうものです。スキルや人物について理解のある人からの紹介であれば、転職が成功する確率は高くなります。
 
もし、そのような人脈がない場合は、転職エージェントを利用する方法もあります。自分のスキルや希望の年収、就業したい国・地域などを伝えて探してもらうのです。優秀な転職エージェントであれば、就業先の労働環境や生活文化についても熟知しています。自分が希望する年収と、行きたいと思った国・地域の条件がマッチするかどうかのアドバイスも期待できます。
 
自分にとって最適な条件を相談しながら決めたいのであれば転職エージェントの活用もおすすめです。また、海外で仕事をする際に必要になる就労ビザの問題もあります。観光とは異なり、就労に関してはどのような国・地域であっても、厳しい審査を経なければビザの取得は厳しいのが現状です。
 
さまざまな書類の準備など個人で行うには負担の大きい煩雑な作業も、転職エージェントに依頼すれば比較的スムーズに進むことでしょう。
 

海外転職は事前準備を念入りに

大きな可能性のあるエンジニアの海外転職ですが、成功するには事前の準備が不可欠です。仕事に関しては、現地でのコミュニケーション能力を高めておくことや、専門的なスキルを上げておくことが重要です。
 
また、移住した際に快適な生活を送るためには、食文化や教育環境、治安についても下調べしておく必要があります。場合によっては、転職エージェントの活用も検討してみましょう。
 

出典

OECD.Stat Real minimum wages
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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