転職した1番の理由は給与への不満。転職に満足している女性はどれくらい?
配信日: 2022.05.23
2021年の「労働力調査」によると、転職者数は2011年から右肩上がりで伸びており、2019年には351万人と、2011年の284万人から23.5%増加しています。しかし、コロナ禍で急激に落ち込み、2021年には288万人となっています(※1)。
株式会社インタースペースのグループ会社である4MEEE株式会社の運営する女性向けメディア『4MEEE(フォーミー)』は、20~40代の女性332名に「転職に関するアンケート」を実施しました(※2)。
転職経験者はどれくらいか、転職理由は何かなど聞いていますので、結果をみていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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転職経験者や転職意向がある人は6割以上。入社3年以内に転職する人が約半数
まず、転職経験があるか聞いたところ、経験がないと回答したのは51.8%でした。転職経験がなく、「転職をしようと思ったことはない」人は39.5%、「転職をしようと思っている」は9.0%、「転職活動中」は3.3%でした。
転職経験がある人では「1回」が14.8%、「2回」が12.3%、「3回以上」が21.1%という結果に。転職経験がある人、あるいは意思がある人は6割以上であることが分かりました。
新卒入社、もしくは初めて就職してからどのくらいで転職したか尋ねたところ、最も多い回答は「5年以上」で33.8%を占めました。ある程度の年数を勤務して、スキルをつけてから転職する人が多いようです。
また、「1年〜3年以内」が26.9%、「1年以内」が22.4%と、3年以内で転職する人が49.3%と約半数であることが分かりました。終身雇用が崩壊した現代、仕事や職場が合わないと思ったり、待遇面で不満があった場合には、早々に転職する人が多いようです。
転職の理由は給与への不満がトップ
転職理由を尋ねたところ、最も多い回答は「給与への不満」(60人)で、次いで「他にやりたい仕事がある」(48人)となりました。仕事内容より待遇面の不満で転職する人が多いようです。
3番めに多かったのは「残業が多い/休日が少ない」(44人)という回答に。残業が多くて体を壊してしまったら、元も子もないですよね。
ほかには、「会社、業界の将来性が不安」(31人)や、「雇用形態を変えたい」(27人)という理由もみられました。アルバイトやパートから正社員で採用してもらえる会社に転職するということもあるようです。
8割以上が想像した通り、もしくはそれ以上の転職先へ
次に、転職をした後の満足度を5点満点で聞きました。満足度5点をつけた人は21.3%、4点をつけた人は24.4%と、45.7%が満足度が高いことが分かりました。満足度3点、すなわち想像していた通りと回答した人が37.5%でした。
想像通り、もしくは想像以上の転職先に就けている人が8割以上となっています。一方、満足度2点が10.6%、1点が6.3%と、転職が不満だという人は16.9%いるようです。
満足度が低い人の理由をみると、「給料が下がった」「求人の内容と給与、職場環境が違っていたから」「人間関係に悩んだ」などのコメントが寄せられました。給与や職場環境等、転職前に思い描いていたものと現実とのギャップが大きいと、満足度は低くなるようです。
現職に不満があり、転職を考えている人は、転職して満足している人が多いため期待してしまうかもしれません。とはいえ、不満と回答した人のいう通り、よく調べないと入社後、思っていたのと違うという結果にもなりかねません。
実際に働いている人の声を聞いたり、給与体系について確認するなどして、満足できる転職先をみつけたいですね。
出典
※1:総務省統計局 労働力調査(詳細集計) 2021年(令和3年)
※2:株式会社インタースペース 転職に関するアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部