「ゆるブラック企業」はブラック企業とどう違うの?残業時間が多いほど「成長」を感じる?

配信日: 2022.08.10 更新日: 2022.08.12

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「ゆるブラック企業」はブラック企業とどう違うの?残業時間が多いほど「成長」を感じる?
ゆるブラック企業と呼ばれる会社があることをご存じでしょうか。ゆるブラック企業とは、仕事はきつくなく居心地も悪くない代わりに、スキルが得られず社員が成長できない会社のことを言います。
 
離職率も高くないため一見すると良い企業のように感じますが、ゆるブラック企業で働き続けることで思わぬリスクを抱えてしまうこともあります。ゆるブラック企業の沼にはまってしまう前に、その特徴を把握しておきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ゆるブラック企業の特徴

ゆるブラック企業の特徴は、長時間労働や残業もなく職場環境は悪くないけれども、昇給もあまりなく働き続けても何のスキルも得られないことです。
 
ブラック企業のように、長時間労働やノルマでストレスを抱えることもないので、職場の居心地は悪くありません。そのため、だらだらと働いてしまうと、ふと気がついたときには向上心を無くしてしまい何のスキルも得られていないという状況に陥ってしまうのです。
 
オープンワーク株式会社が運営する企業リサーチサイト「OpenWork(旧Vorkers)」をリサーチした分析レポート「残業はないが成長もない。“ゆるブラック企業”を見える化する」内の「自分の成長に繋がる修羅場体験」では、月60時間以上残業をする人を「ハードワーク率」が高いと位置づけ、また、ハードワーク率が高い上に20代成長環境スコアが5点満点で4点以上の人を「育った率」が高いと位置づけます。
 
この「ハードワーク率」と「育った率」の2軸を基に業種を分析すると、コンサルティングやIT、通信、インターネットの業種は仕事は厳しいけれど成長できる可能性が高く、インフラ、運輸、メーカーや商社、行政機関は仕事は厳しくないけれども20代で大きく成長する可能性が低く、ゆるブラック企業はこのような業種に多い可能性があると分析しています。
 
ブラック企業を敬遠するあまり残業時間などの労働条件を重視する傾向がありますが、残業時間だけではやりがいは測れないということも念頭に置いておきましょう。
 

ゆるブラック企業で働くリスク

「ゆるブラック企業で働くことの何がいけないの?」と思う人もいるでしょう。仕事に対してスキルアップややりがいを求めず、あくまで労働と割り切っている人は、ゆるブラック企業で働くことに何の疑問も感じないかもしれません。
 
しかし、ゆるブラック企業で働くリスクはその先にあるのです。漫然とゆるブラック企業でルーティンワークのように仕事を続けていくと、スキルも経験も身に付かないため、他の仕事へ応用することができません。
 
リストラされてしまったり、給料に不満を感じて転職を考えたりしても、何の武器も持たずに社会に放り出されてしまうことになるのです。ゆるブラック企業で働き続けるには、このリスクを覚悟しておく必要があるでしょう。
 
また、実際に自分が働いている企業がゆるブラック企業だと気付かないケースも多いのです。「仕事にやりがいを感じない」「このまま働いていいのかな」と感じたら、自分自身の働き方を見つめ直すチャンスかもしれません。
 

成長することで仕事を選ぶことができる

ゆるブラック企業は、一見すると働きやすくいい企業に感じてしまうので危機感がないまま時間だけが過ぎていってしまいます。
 
過酷な労働環境でストレスを抱えてしまうブラック企業を見分けることはもちろん大切ですが、ぬるま湯のようなゆるブラック企業で働くリスクも知っておかなければいけません。成長ややりがいは実感しにくいものですが、スキルや経験を積むことで仕事の選択肢が増えることは確かです。何のために働くのかを見つめ直し、時間を浪費する仕事をするのではなく、キャリアプランに合わせて仕事を選べるよう成長し続けることも大切です。

※ 2022/08/12 記事を一部、修正いたしました。
 

出典

働きがい研究所 残業はないが成長もない。ゆるブラック企業を見える化する
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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