クレジットカードの支払いで「1回払い」を指定したのに自動的に「リボ払い」になっていました。どうしてでしょうか？

クレジットカード1回払いで決済したはずなのに、後から気づいたら「リボ払い」になっていることは、起こりがちなトラブルです。リボ払いは1回払いとは違って利息を支払わなければならず、支払総額がかさんでしまいます。
 
本記事では、リボ払いとはどのようなものなのか、なぜ自動的にリボ払いに切り替わってしまうのかについて解説します。さらに、自動的にリボ払いになることを未然に防ぐための対策も紹介します。不本意なリボ払いになることを防いで余計な支出を防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。

リボ払いとは

「リボ払い」とは、リボルビング払いの省略語形です。主に欧米で一般的なクレジットカードの支払い方法ですが、日本でも利用者が増えています。
 
「支払残高」に基づいて毎月の支払額が設定されるシステムで、元本と手数料を支払う方式です。「残高スライド方式」「定額方式」の2種類があり、クレジットカードによってどちらを採用しているかは異なります。
 
リボ払いは、毎月の負担が少なく済む便利な支払い方法ですが、利用する際は支払い条件を十分に理解しておきましょう。特に、支払残高に適用される手数料率に関しては、カードによって異なるため注意が必要です。
 

自動的にリボ払いになる理由

カード会社によっては、カード利用者が一括払いを指定した場合でも、支払いが自動的にリボ払いに変わる設定、いわゆる「自動リボ」というサービスを設けていることがあります。
 
この設定は、カード入会時や、入会後に電話やWebサービスから申し込みが可能です。自動リボに申し込んでいると、支払時に1回払いを選んでいたとしても、自動的にリボ払いに変わってしまいます。
 
また、クレジットカードのなかには、リボ払いしか選択できないカードもあるので注意しましょう。このタイプのカードを使用すると、店頭で「一括払い」と告げても自動的にリボ払いとなります。
 
このように、「自動リボ設定」「リボ専用カード」を利用することで、一括払いにしたつもりでも自動的にリボ払いへ切り替わってしまうことがあります。支払い設定やカードの特性を十分理解し、想定外の利息負担を避けるためにも、適切な支払い方法を選ぶよう心掛けましょう。
 

自動的にリボ払いになるのを防ぐための対策

自動的にリボ払いになることを防ぐための最も基本的な方法は、利用明細をこまめに確認することです。「隠れリボ」を見逃すことなく、支払い方法が希望するものになっているかどうかを確認できます。
 
自動リボでは店頭で一括払いを指定しても、気がつかないまま自動リボに登録していたケースもあるので、契約内容をしっかりと確認することも忘れないでください。自分のクレジットカードは自動リボ払いが設定されていないか、どのような条件で適用されるかを把握しましょう。
 
また、クレジットカードのキャンペーンでの自動登録にも注意が必要です。一部クレジットカード会社のキャンペーンによっては、自動でリボ払いに登録されることがあります。このような登録は後から気づくことが多いため、キャンペーン参加時には細心の注意を払い、参加条件を確認しましょう。
 
さらに、自動リボ払い設定が解除されたとしても、既存の支払残高に対してはリボ払いが続くことに注意が必要です。意図せず自動リボ払いになった場合の解除や、すでにリボ払いになっている支払残高を一括払いする場合には、手続きが必要です。手続き方法はクレジットカードによって異なりますが、Webでの手続きや電話連絡で行うことが多いです。
 

契約内容に注意してリボ払いへの自動登録を未然に防ごう

クレジットカードは、現金を持ち運ばなくても支払いに使えるという便利さがありますが、会計時に「1回払い」を指定したはずなのに「リボ払い」に自動的に変更されることもあります。
 
自動リボを防ぐためには、利用明細の確認や契約内容の確認を定期的に行いましょう。また、リボ払いへの参加登録を伴うキャンペーンは、注意して条件を確認することで、不意のリボ払い登録を避けられます。
 
意図せず利息の負担を増やさないためにも、日頃からクレジットカードの契約内容を理解し、設定を確認しながら利用しましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー