更新日: 2023.08.04 融資

ファクタリングで即日現金化できる業者は?相手にバレない?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ファクタリングで即日現金化できる業者は?相手にバレない?
この記事では、売掛債権を即日現金化できるファクタリングサービスをご紹介します。
 
ファクタリングっていうのは聞いたことがあるけど、相手にバレると自社がお金に困っていると思われたり、今後の取引に影響しそうだから使ったことがない。でも、相手にバレないならすぐにでもお金を手に入れたい、という方も多いのではないでしょうか?
 
本記事では、即日入金サービスを行っている大手ファクタリング会社もご紹介しますので、最後までご覧ください。
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そもそも「ファクタリング」とは?

「ファクタリング」とは、支払期日前の売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、早期に現金化するサービスです。利用者は、売掛先に対して発行した請求書をファクタリング会社に提示して債権の存在を証明すると、ファクタリング会社はその請求書が本当に存在するかを審査し、審査が通ればファクタリング会社は売掛債権から手数料を引いた金額を利用者に支払います。
 
そして、利用者は売掛債権の支払いがなされた時にその金額をファクタリング会社に支払います。このようにして資金調達を行う方法がファクタリングですが、メリットとデメリットも説明いたします。
 

ファクタリングのメリット

利用者にとっては、売掛先の入金を待っていると仕入れ代金や従業員の給料を支払えないというような不測の事態が起こった時、どこからもお金が借りられなければ、最悪倒産ということも起こりえます。
 
しかし、ファクタリングを使えば数%の手数料を支払うことで請求書(売掛債権)を期日前に現金化して乗り切ることができるという大きなメリットがあります。
 
また、融資に比べて短期間でお金が手に入ること、請求書の存在と信用度がメインのために自社の業績が多少悪くても資金調達できる可能性があるという点もメリットです。そして、ファクタリングの特徴として、売掛先企業が倒産等しても受け取った対価を返金しなくても良いという点があります。
 
これは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡してしまうので、譲渡対価を受け取った後は、売掛先企業が売掛債権の弁済を行うまでに倒産等してしまった場合のリスクは、特別な事情がない限りはファクタリング会社が負うことになるからです。
 
このため、ファクタリングを利用して、売掛債権の未回収リスクを回避することも可能です。ただし、これは一般的な内容ですので、契約の際に契約内容をしっかりと確認する必要があります。
 

ファクタリングのデメリット

ファクタリングは、売掛債権の支払期限まで、売掛先の倒産リスクを請け負うので融資に比べて割高な手数料を取られてしまいます。また、ファクタリングは売掛先の業績や信用も審査の重要な要素ですので、売掛先の業績次第では資金調達できないこともあります。
 
そして、後の記事でも説明しますが、ファクタリングは「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」があり、前者は自社・ファクタリング会社の2社、後者は自社・ファクタリング会社・売掛先の3社での契約となります。
 
3社間ファクタリングでは売掛先にファクタリングで資金調達をすることを説明する必要があるので、自社の業績悪化が疑われたり、その後の取引に悪影響を及ぼしてしまうというデメリットがあります。
 

初めてファクタリングを利用する際の注意点

全国には大小様々なファクタリング会社が存在しますが、債権譲渡取引を行っている限りは貸金業のような規制がないために、ファクタリング会社を立ち上げる際に登録や免許は一切不要です。
 
従って、悪質業者が混ざっていたり、契約内容の不備などでトラブルになることもあります。初めてファクタリングを利用するという方は、この記事をしっかり読んで、被害に遭わないようにご注意ください。
 

ヤミ金まがいのファクタリング会社

ファクタリング会社の中には中小企業経営者を狙って、貸金業登録を受けていないヤミ金のような会社もあります。そういった会社の特徴は、ファクタリングとして勧誘を受けたが、契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」であることが定められていない、ファクタリング業者から受け取る金銭(債権の買取代金)が、債権額に比べて著しく低額である、といったことがあります。
 
こういう会社はファクタリングを装った、貸し付けの疑いがあるので十分注意してください。
 

契約書の内容をしっかり確認してトラブル防止

ファクタリング会社には規制がないために、手続きの流れ・仕組みを均一化する規制もありません。これにより、ファクタリング会社は自由度の高い営業ができ、「スピーディな資金調達」や「柔軟な審査」といったファクタリング特有のメリットが生まれています。
 
しかし、仕組みが均一化されていないということは、それぞれの会社が、思い思いのマニュアルやスキームを作って運用しているということなので、会社によって事務手続きのレベルに差があると考えられます。
 
ですので、ファクタリング会社が常にミスや漏れが無いとは思わず、分からない内容や気になることは契約前に必ず確認してから契約をするようにしましょう。
 
また、会社によっては過去のファクタリング実績、審査通過率、即日対応の実績を発表している会社もありますので、こうした内容を見て、信用できるファクタリング会社を選びましょう。
 

ファクタリングの契約に出てくる「債権譲渡登記」とは?

民法では、ファクタリングのように売掛債権を他人(ファクタリング会社)に譲渡(売却)した場合、ファクタリング会社が債務者(売掛先)に対して、自分が債権者であることを主張するためには、申込者(請求書を発行した人)から売掛先に対して債権譲渡の事実を通知するか、売掛先の承諾を得なければならないこととしています。
 
しかし、債権流動化をはじめとする法人の資金調達方法の多様化に伴い、平成10年10月1日から債権譲渡の第三者対抗要件に関する民法の特例として、法人がする金銭債権の譲渡等については登記をすることにより債務者以外の第三者に対する対抗要件を得ることができるとしたものが債権譲渡登記(制度)です。
 
法律用語が出てきて難しいですが、端的に申し上げると、「債権譲渡登記の制度」は、ファクタリング会社が売掛債権の権利者であることを主張するための手続きです。ファクタリング会社にとって債権譲渡登記をすることのメリット、利用する側にとってのメリット・デメリットは次のとおりです。
 

ファクタリング会社にとってのメリット

ファクタリング会社にとって債権譲渡登記を行うことのメリットは、2つあります。それは二重譲渡の防止と法的証拠として使える、ということです。
 
債権譲渡を行うと、ファクタリングを利用する法人(債権譲渡登記は法人が債権者の時のみ利用できます)が、同じ売掛債権を別のファクタリング会社に売却(二重譲渡)しようとしても、登記記録を調査するとバレてしまうので、現金化はできなくなります。
 
また、利用者とファクタリング会社の間でトラブルや、売掛債権の回収で訴訟問題が起こったとしても、ファクタリング会社が売掛債権の正当な債権者であることが登記されているので、裁判でも法的証拠として提示できます。
 

利用者にとってのメリット

利用者にとって債権譲渡登記されることのメリットは、売掛先に知られずに債権譲渡できることです。前述のとおり、本来は債権譲渡の要件として、売掛先に債権譲渡の内容を通知するか債権譲渡を承諾してもらう必要があるので、売掛債権を売却して現金化することはできませんでした。
 
しかし、債権譲渡登記の制度ができたことにより、登記を備えれば売掛先に通知したり承諾を得ることなく債権譲渡ができるようになったので、新たな資金調達方法として利用されています。
 

ファクタリング会社にとってのデメリット

ファクタリング会社にとって、債権譲渡登記のデメリットはほぼ無いと思われます。
 

利用者にとってのデメリット

利用者にとって、債権譲渡登記が行われることのデメリットは2つあります。
 
1つ目は余分な登記費用がかかることです。債権譲渡登記はファクタリング会社に支払う手数料とは別に、登録免許税(印紙代)や登記を依頼する司法書士への報酬がかかり、数万円~10万円を超えることもあります。また、登記のために余分な時間もかかってしまいます。
 
2つ目は売掛先にファクタリングがバレる可能性があります。登記記録は法務局で手数料を支払えば、誰でも登記内容を閲覧できるので、売掛先が閲覧して利用者の債権譲渡を知ってしまうかもしれません。
 
ただ、通常は会社にとって取引先は何社もあり、その取引先全てに対して売掛債権の債権譲渡登記を行っているかを調べる会社も多くはないと思われるので、ファクタリングがバレる可能性も現実的には低いかもしれません。
 

債権譲渡登記が必要と言われた場合はよく考えてから契約を!

債権譲渡登記が必須のファクタリング会社もありますが、債権譲渡登記無しで売掛債権を現金化してくれるファクタリング会社も存在するので、ファクタリング会社を選ぶ際には、審査から資金調達までの時間や手数料に加えて、債権譲渡登記の有無も判断要素として調査しましょう。
 
尚、債権譲渡登記は商業登記のため、利用者が法人の場合にしかできない登記です。ですので、個人事業主の方が持つ売掛債権についてファクタリングを利用する場合は、債権譲渡登記が条件と言われることはありません。
 

ファクタリングで即日資金を調達するコツ

ファクタリングには審査・入金という段階がありますが、できるだけ早いファクタリングを望まれる場合、書類を郵送したり、ファクタリング会社に訪問するとそれだけで大きく時間をロスしてしまいますので、オンラインと電話で審査をしてくれる会社を選びましょう。
 
また、審査と入金までの時間の目安を書いている会社もあり、早いと審査から10分で入金してくれる会社もあります。そういった企業努力をしている会社を探してみるのも大切です。
 
また、後述しますが、ファクタリングを検討し始めた段階で、必要になるであろう書類は事前に準備しておくと、即日資金調達が実現できるかもしれません。
 

取引先にバレない、2社間ファクタリングを利用する

ファクタリングには「利用者とファクタリング会社で契約する2社間ファクタリング」と、「利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社間で契約する3社間ファクタリング」が存在します。
 
2社間ファクタリングは利用者の提出した書類を元にファクタリング会社が審査するため、利用者が準備をしておけばスムーズに現金化が可能です。それに比べて3社間ファクタリングでは、売掛先にファクタリングで資金調達することを通知することになり、利用者にとっては資金繰りが苦しいイメージが付いたりして、その後の取引や融資に影響することが考えられます。
 
また、売掛先に納得してもらう必要があり、日程調整や売掛先の審査の時間もかかるので、手数料が高くても売掛先にバレたくない、できるだけ早く資金調達が必要な場合には、2社間ファクタリングがおススメです。
 

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング、それぞれのメリット・デメリット

ここまで読むと、2社間ファクタリングで資金調達すれば良く、3社間ファクタリングは売掛先にバレるリスクがあるだけのように見えますが、3社間ファクタリングにもメリットがあります。2社間・3社間、それぞれのファクタリングのメリットとデメリットを比較してみましょう。
 

2社間ファクタリングのメリット

先に書いた通り、2社間ファクタリングのメリットは、原則、売掛先に売掛債権を売却したことがバレないということです。
 
売掛先に売掛債権を売却したことが知られてその後の関係が悪化してしまうのを防ぐことができます。また、当事者が少ないために3社間ファクタリングに比べて早く資金調達が可能になります。
 

2社間ファクタリングのデメリット

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社にとっては売掛先の情報を直接入手できず、十分な審査ができないことと、売掛金の回収は申込者が行うために未収のリスクが上がるので、直接売掛先の情報が得られる3社間ファクタリング会社に比べて手数料が高くなってしまいます。
 

3社間ファクタリングのメリット

3社間ファクタリングのメリットは、上記のとおり2社間ファクタリングに比べて手数料が安く抑えられるということです。
 
これは、3社間ファクタリングの場合にはファクタリング会社が売掛先の情報を直接入手できるので、審査がしっかりと行うことができ、売掛債権の回収もファクタリング会社が直接行えるので、使い込まれてしまうリスクも無くなるからです。
 

3社間ファクタリングのデメリット

3社間ファクタリングのデメリットは、売掛先に売掛債権を売却することが知られてしまうことです。これは企業の信用問題にも関わり、後々の取引が減らされたりすることにもつながるかもしれません。
 

それでも3社間ファクタリングを使った方が良いケース

前述のとおり、審査の時間や相手先にバレるというデメリットはありますが、3社間ファクタリングには手数料が安い、審査のハードルが低いというメリットもあります。
 
これらのことをふまえて、3社間ファクタリングを利用した方が良いケースは下記の条件を満たすときです。それぞれの条件と理由を説明します。
 

売掛先と何でも相談できる信頼関係にある

3社間ファクタリングを利用するには、売掛先と何でも相談できる信頼関係にある、これが一番大切な条件となります。
 
どうしても今が厳しい山場で、ここを乗り越えることができれば資金繰りが回復する、といったことを正直に相談できる信頼関係にあれば、売掛先によっては理解を示して3社間ファクタリングに協力してくれたり、売掛債権の支払時期について相談に乗ってくれるかもしれません。
 

どうしても手数料を抑えたい

2社間ファクタリングは売掛先の情報が少なく、回収リスクも高まるために手数料が高額になります。そもそも資金不足からファクタリングの利用を考えているので、目先のお金が必要だからと高額な手数料を支払ってしまうと、本末転倒です。
 
本当に高額な手数料を支払う必要があるのかを考えて、売掛先は相談に乗ってもらえないかを考えてみましょう。手数料もどうしても抑えたい、そういった場合にはより手数料が抑えられる3社間ファクタリングの利用も検討する余地があります。
 

入金までの時間に余裕がある

2社間ファクタリングでは売掛先の審査が簡易なため、資金調達までの時間が短く、早ければ当日入金できるのに対して、3社間ファクタリングでは売掛先の審査も直接行うために1週間から2週間程度かかります。審査の時間を待つ余裕がある場合には、3社間ファクタリングの利用も考えてみましょう。
 

ファクタリングをスムーズに行うための準備

ファクタリングをスムーズに行うためには、審査前から必要書類の準備をしておきましょう。
 
必要書類の種類、提出タイミングはファクタリング会社によって変わることがありますが、ほとんどのファクタリング会社で共通して必要な書類は下記の書類です。すぐに審査が始まっても良いように、電話する前に準備しておきましょう。


・発行済みの請求書
・請求内容を裏付けるための必要書類(エビデンス)
・入出金明細書(通帳の写し)
・決算書
・売買契約書
・代表者の身分証明書
・法人の履歴事項全部証明書
・印鑑証明書(法人、代表者個人)
・納税証明書

見出し10.まとめ

この記事では売掛債権を現金化して資金調達できるファクタリングについて、仕組み、ファクタリングの種類、利用する際の注意点を紹介してきました。売掛債権が多く、現金が少ない時の一時的な対処療法として、ファクタリングの利用はとても有効です。
 
しかし銀行融資と比べて審査のハードルが低かったり、資金調達までの時間がかからないというメリットばかり追いかけて頼ってしまうと、手数料が負担になり、いつかは破綻してしまいます。
 
また、2社ファクタリングと3社ファクタリングは利用方法・メリット・デメリットも違いますので、売掛先との関係を考えつつ、慎重に選択しましょう。また、ファクタリングで現金化した売掛債権は期日が到来して入金されたら、一括でファクタリング会社に支払うことになります。
 
貸金債権ではないので、分割での支払いなどは認められていません。できれば何度もファクタリングを使わないようにしたいものですが、ファクタリング会社への信用を無くさないためにも、売掛債権が入金され次第、できるだけ早くファクタリング会社に支払いましょう。
 

出典

金融庁 ファクタリングに関する注意喚起
法務省 債権譲渡登記制度とは?
ペイトナーファクタリング公式HP
PAYTODAY公式HP
labol公式HP
QuQumo公式HP
ベストファクター公式HP
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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