更新日: 2021.02.16 貯金

2021年貯蓄体質になりたい! 収入の何%を貯蓄にまわす?

執筆者 : 杉浦詔子

2021年貯蓄体質になりたい! 収入の何%を貯蓄にまわす?
「ファイナンシャルプランナーに聞いてみたいことはありますか?」と会社員の方に質問をしてみたら、複数の方から「お金を貯める方法を教えて欲しい」と回答がありました。
 
2021年こそ貯蓄体質になるために、収入のうちの何%を貯蓄にまわせばよいのでしょうか。給料やボーナスからそれぞれいくら貯蓄すればいいかも計算してみました。
杉浦詔子

執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)

ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
 
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
 

平均的な貯蓄額

家計の金融行動に関する世論調査では、2人以上の世帯の2020年の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合の平均は10%、臨時収入等からの貯蓄割合は20%と報告されています。
 
例えば、年収500万円世帯では年間50万円の貯蓄が平均となり、年間2回ボーナスがあり合計が70万円と仮定すると、毎月3万円の貯蓄、1回のボーナスにつき7万円貯蓄している計算となります。
 
なお、1985年から2020年までの、貯蓄割合の平均は8%~13%で推移しており、毎年おおよそ10%の貯蓄割合が平均のようです。
 

貯蓄体質になる貯蓄割合

2人以上の世帯の2020年の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合は、5%~10%未満の世帯が14.3%。10%~15%未満の世帯が21.1%、15%~20%の世帯が5%と報告されています。
 
「今よりもお金が貯まる貯蓄体質になりたい」と考えるのであれば、平均以上の貯蓄割合にする必要があります。まずは年収の15%の貯蓄を行い、可能ならば年収の20%の貯蓄を目指しましょう。
 
貯蓄割合を15%とするには、年収500万世帯では、毎月4.5万円とボーナス毎に10.5万円の貯蓄となり、貯蓄割合を20%とするには、毎月6万円とボーナス毎に14万円となりますので、目安としてください。
 

お金を貯める方法

目安となる貯蓄額を知ったら、次は貯蓄を増やす行動が必要です。貯蓄を増やすには、主に3つの方法があります。
 

(1)収入を増やす
 
(2)支出を減らす
 
(3)資産を運用する

 
収入を増やすには、パートから正社員になる、昇格や昇給をする、収入が高い会社に転職する、副業を行うなどがあります。自分の持ち物を売却して収入を増やす方法もあります。
 
支出を減らすには、家賃の安い物件に引っ越す、住宅ローンや保険を見直す、通信費や水道光熱費のおまとめ割引を利用する、生活費を節約するなどがあります。
 
資産を運用するには、普通預金から利息の高い金融商品に預け替える、株式や投資信託などで投資を始めるなどがあります。投資などのリターンの高い金融商品には、元本を割り込むリスクがあることも理解しておきましょう。
 
なお、いきなり貯蓄額を大幅に増やすために我慢ばかりの生活になると貯蓄は続きません。徐々に貯蓄割合を増やし、少しずつ体質を変えていきます。2021年は11%、2022年は12%などとし、10年後に20%を目指す方法もあるでしょう。
 
出典 金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
 
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
 

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