更新日: 2024.10.10 働き方

働き方に満足している女性は何割?年代別の働く理由や満足度とは?

働き方に満足している女性は何割?年代別の働く理由や満足度とは?
かつて、女性は専業主婦が多かったですが、今では働いている方が多数派です。内閣府「男女共同参画白書 令和3年版」によれば、2020年の15~64歳女性の就業率は70.6%であり、2001年から13.6ポイント上昇しています(※1)。また、社会の高齢化に伴い65~69歳女性の就業率も上昇しています。
 
株式会社ハルメク(東京都新宿区)生きかた上手研究所と、株式会社キャリア・マム(東京都多摩市)は、30~79歳の女性470名を対象に「『働くこと』に関する意識実態調査」を実施しました(※2)。女性の働く理由や働き方に対する満足度など聞いています。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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働く理由で最も多いのは「社会とつながりを持ちたいから」

現在、働いている理由を聞くと、「社会とつながりを持ちたいから」が56.8%と最も多い結果に。次いで、「現在の生活のためにお金が必要だから」(47.5%)、「生活にメリハリをつけたいから」(45.0%)が続きました。
 
なお、令和2年賃金構造基本統計調査によれば、30代女性の平均月給は25万円前後、40代・50代では27万円前後、60代では22万円前後、70代以上で約21万円となっています(※3)。女性が働くと、世帯収入が大きく上がりますね。
 
年代別に働いている理由を見ると、30~40代では1位「現在の生活のためにお金が必要だから」、2位「将来のために貯蓄したいから」となりました。子どもの教育費やマイホームなど、何かとお金がかかる年代のため、生活費や将来の貯蓄を目的に働くという人が多いことがわかりました。他には「育児・家事・介護から離れた時間を持ちたいから」がこの年代でのみ見られました。
 
50代では子育てがひと段落した人が多いのか、「社会とつながりを持ちたいから」が1位となりました。2位は「現在の生活のためにお金が必要だから」、3位は「生活にメリハリをつけたいから」となりました。なお、「将来のために貯蓄したいから」は4位となりました。
 
60〜70代はいずれも1位「社会とつながりを持ちたいから」、2位「生活にメリハリをつけたいから」となりました。この年代は「健康のために頭を使いたい」「健康のために外出したい」が多いことが特徴です。
 

働き方に満足している女性は6割以上。60代以上では満足度が高い

次に、現在の働き方に対する満足度を聞きました。全体では「満足している」(25.8%)、「やや満足している」(37.6%)を合わせた63.4%が満足と回答しました。
 
年代別に見ると、50代でいったん下がるものの、年代が上がるほど満足度は高くなっており、30代では43.3%であったのが、70代では83.3%と非常に高くなっています。
 
満足と回答した理由を見ると、「満足している」回答者では、30代~50代で「家庭との両立が無理なくできている」、60代以上では「自分の知識や経験を活かせる」「人とのつながりが感じられる」といったコメントが見られました。「満足していない」回答者では、「もっと働きたい(収入を得たい)」という人がいる一方で、「もっと自由な時間が欲しい」という相反する理由が挙げられました。
 

30〜40代では理想より働く時間が少ない?

最後に、1日における「働く時間」の割合の理想と現実のギャップを見ていきましょう。全体では、「理想的=現実(ギャップがない)」という人は33.2%であり、「現実>理想(理想よりも多くの時間を仕事に当てている)」が27.6%、「現実<理想(仕事にあてている時間が理想より少ない)」が39.1%となりました。
 
年代別に見ると、30~40代では「現実<理想」の割合が他の年代と比べて高くなりました(30代:70.0%、40代:48.1%)。理想ではもっと働きたいのに、現実はそれほど働けていないということでしょうか。50代では「現実>理想」の割合が39.0%、60代では「現実=理想」の割合が48.8%と、それぞれ全世代で最も高くなりました。
 
少子高齢化で労働人口が減りつつあることや、年金受給年齢の引き上げが予想される中、女性も働くことが当たり前であり、さらに高齢となっても働き続ける人が増えると思われます。働くことは社会とつながりを得ることができるほか、体や頭を使って健康や若さを維持することにもつながるでしょう。
 
※内閣府「男女共同参画白書 令和3年版」第1節 就業をめぐる状況
※厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況(年代別に集計)
※出典「ハルメク生きかた上手研究所・キャリア・マム調べ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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