更新日: 2022.01.04 家計の見直し

シンプルライフで家計上手に。無駄を少なく必要なものだけに

執筆者 : 藤井亜也

シンプルライフで家計上手に。無駄を少なく必要なものだけに
先日、引っ越しをされたお客さまのご自宅を訪問する機会がありました。それまで、お母さまと2世帯で暮らしていた一軒家から、ご夫婦だけで暮らす1LDKのマンションへのお引っ越しでした。新居に伺うと、お部屋はとてもきれいに整頓されていて、物も少なく、すっきりとしたお住まいでした。
 
お母さまが介護施設に入られたのがきっかけで、実家を売却し、ご夫婦での引っ越しとなったそうです。実家の荷物を片付けるのに数ヶ月かかったそうで、新居には必要なモノだけしか置かないと決められたそうです。近年、このようなシンプルライフを心がける方がいらっしゃいます。
藤井亜也

執筆者:藤井亜也(ふじい あや)

株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。

<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)

<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定

シンプルライフとは

シンプルライフとは、簡素・質実な生活という意味で使われていますが、必要なモノや好きなモノだけを身のまわりに置き、無駄なモノを少なくする暮らしかたです。
 
長く暮らしていると、どうしてもモノは増えてしまうもの。捨てるにはもったいない、思い入れがあるので手放せないなど理由はさまざまですが、家の中のモノは次第に増えてしまいます。
 
特にご高齢の方はモノを大切に、という思いが強いため、捨てることに抵抗があります。実家を整理してそれを実感したというお子さま世代の方もいらっしゃると思いますが、モノの整理や処分には時間もお金もかかり、かなりの労力です。
 
住み替えなど、お引っ越しの際、整理や処分をされておくと、その後の暮らしは必要なものだけでシンプルに送ることができるかもしれません。
 

無駄をなくし必要なモノだけにすることで

家の中が整頓され、必要なモノだけ、好きなモノだけに囲まれて生活をすると、次第に無駄なものを買わなくなるかもしれません。物質的なシンプルさだけでなく、お金の使い方もシンプルになることで、無駄な支出も少なくなり、必要なモノや趣味など好きなことに使うお金を増やすことができます。

<例>シンプルライフにすることで変化するお金

広い家からコンパクトな広さの家へ:固定資産税の軽減、光熱費の削減
必要なモノだけを買う・行動する:食費、外食費、日用品費、交際費、雑費等の削減

シンプルライフによりお金の使い方も変わってきますので、住み替えなどの予定がない方も大掃除や日々のお掃除の中で無駄をなくし、必要なモノだけにしていくなど、心がけてみてはいかがでしょうか。その後の暮らし方やお金の使い方にも変化が出てくるかもしれません。
 

最後に

冒頭でご紹介したお客さまも、お母さまの荷物の整理がとても大変だったことで、自分たちの荷物を少しでも減らしておきたいと思われたそうです。思い出の品などもお子さまへ引き継いだり、写真を撮ってから処分したり、時間をかけてご自宅を整理されたとのことでした。
 
この作業が高齢になってからでは体力的にもできなかったとおっしゃっていました。お母さまの場合、家具や家電などの処分費用も数十万円かかったそうです。現在、ものを処分するにはお金がかかります。使わなくなった家具や家電、寝具など、処分代もばかになりません。一度にすべてを行うには労力もお金もかかりますので、数年計画で行うのもお勧めです。
 
また、モノだけでなく生活に必要なくなった行動など、目に見えないものを少なくすることもシンプルライフの1つです。例えば、年末年始にアウトレットで大量にお買い物をする、7年ごとに家電を買い換えるなど、それまで恒例で行っていたことも見直してみると必要ではない可能性もあります。
 
必要なときに必要なモノ、好きなモノだけを身のまわりに置くという習慣にすることで、家計の無駄を減らしていくのはいかがでしょうか。これからの暮らしのヒントにしていただければ幸いです。
 
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長

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