更新日: 2022.02.10 家計の見直し

食べ物や日用品の高騰から家計を守る3つの見直し方法

執筆者 : 秋口千佳

食べ物や日用品の高騰から家計を守る3つの見直し方法
2022年がスタートして、ガソリンの高騰や水道光熱費の値上げなど、さまざまな値上げのニュースを目にするようになりました。それを聞くと「節約しないと」という思いだけが先走り、窮屈な生活になりがちです。
 
そこで、値上げの時代を乗り切るための家計の見直し方法についてまとめてみました。まずはできることから挑戦してみてください。
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

家計を守る見直し術

昔から家計を見直すポイントは「固定費を見直すこと」とされてきました。固定費と言われると具体的にイメージできないかもしれませんが、簡単に考えるならば「毎月引き落とされている費用」のことです。
 
例えば、水道光熱費、携帯電話代、インターネット代、住宅ローンの返済、生命保険等の保険料、新聞代などのことで、毎月通帳から引き落とされているものが固定費と考えるのがよいでしょう。
 
では、どの固定費から見直すのがよいのでしょうか。たくさんありすぎて分からない、どれもこれも大切、となると結局行動ができなくなるので、今回は3つに絞って見ていきましょう。
 

見直すのは「携帯電話代」「保険料」「サブスクリプション」

固定費は一度契約をするとなかなか見直すことがないので、契約を結ぶ最初が肝心です。「携帯電話代」「保険料」「サブスクリプション」はすべて、最初の契約時は悩むものの、その後はほったらかしにしてしまいがちです。具体的な内容を見て、1つ1つの契約が必要なものなのか検討が必要です。
 

(1)携帯電話代

今の時代、多くの人は携帯電話の電話機能よりも「ギガ数」による値段の違いに意識が向いています。すると、ギガ数以外の細かな契約内容に意識が届かず、数百円程度の細かい契約がいくつか結ばれていて、毎月1000円ほどの金額を余分に支払っていることもあります。
 
これを見直すには、携帯電話代の明細を見て、必要なものと必要でないものを振り分ける必要があります。仮に携帯電話代が毎月1000円程度下がると、年間1万2000円ほどの節約になります。
 

(2)保険料

昔から「家計の見直し=保険の見直し」とも言われています。保険の見直しが叫ばれるようになってから10年以上は経過しているので、見直しをする方も多くなりました。
 
しかし、今持っている保険商品が今のあなたのライフステージに合っているのかまで考えていない場合もあり、万一のことが起こったときに、今に必要な保障が足りない、ということもあるので注意が必要です。保険料とともに保障内容を見直すことが適切な節約につながります。
 

(3)サブスクリプション

サブスクリプションとは、商品やサービスの購入ごとに代金を支払うのではなく、一定期間その商品やサービスを受ける権利を購入するといったビジネスモデルのことで、音楽配信サービスや有料動画サービスのように1ヶ月単位で請求されることが多いです。
 
このようなサービスは、初めは無料のものが多く、つい申し込んでしまうこともあるでしょう。
 
そして知らないうちに費用がかかるようになっていて、「辞めようかな」と頭をよぎるものの、解約の手続きが面倒なこともあり、「数百円だし、まあいいか」といった気分にもさせられ、ついつい支払っていることが多いです。
 
これも1つだと数百円かもしれませんが、「ちりも積もれば・・・」となりますので、見直しポイントになるでしょう。
 

すべて「ちりも積もれば・・・」なので見直しが必要

家計は、永遠に続くものです。そのため、1つの契約にかかる費用は少額でも、それが複数存在すればそれなりの金額になります。ましてや、1年(12ヶ月)、5年(60ヶ月)、10年(120ヶ月)と考えると、かなり大きな金額になるでしょう。
 
先ほど例に挙げた通信費で見てみると、1ヶ月(1000円)、1年(1000円×12ヶ月=1万2000円)、5年(1000円×60ヶ月=6万円)、10年(1000円×120ヶ月=12万円)と膨らみます。
 
手続きが面倒だと感じるかもしれませんが、「ちりも積もれば・・・」なので、少しの時間を確保して、本当に必要なものだけを選択する・考える時間を作ってください。
 
2022年は4月以降も値上げラッシュであると叫ばれています。1つずつ見直しを始め、無駄なお金が出ていかないように家計を守ってください。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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