更新日: 2024.10.10 働き方
副業経験がある人はどれくらいいるの? どんな仕事をしているの?
これにより、副業を解禁する企業が増えましたが、実際に副業をしている人はどれくらいいるのでしょう?
株式会社ワークポート(東京都品川区)は、全国の20〜40代のビジネスパーソン539人を対象に、「副業経験」についてアンケート調査を行いました(※2)。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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副業経験がある人は32.7%だが、現在副業中の人は18%と少数派
副業経験があるか尋ねたところ、「ある」と回答した人は32.7%。そのうち、現在も副業を継続している人は55.1%でした。
副業経験がある人の半数以上が、副業を継続していることが分かりました。なお、今回の調査対象全体で、現在副業中の人の割合は18.0%に留まり、副業をしている人はまだ少数派といえます。
副業経験者に、これまでにどんな副業を経験したか聞いたところ、WEBライターやブログ、アフィリエイト、動画編集など、WEB関連の仕事をしたことのある人が多いようです。
また、クリエイターがデザインやイラスト制作、エンジニアがシステム開発、企画・マーケティング職の人がコンサルティングをするなど、本業でのスキルを活かした副業をする人も多いことが分かりました。
副業をする理由を聞いたところ、「収入を増やしたい」と回答した人が77.3%でした。2位「スキルアップしたい」(39.8%)、3位「趣味と実益を兼ねたい」(37.5%)と続きました。
なかには「起業の準備をしたい」(17.6%)という人も多く、今後のキャリアアップのために副業をする人もいるようです。また、「余暇を有効活用したい」という人が27.3%で、コロナ禍で在宅勤務となり、通勤時間がなくなったことで生まれた余剰時間を活かしたいという人もいました。
ほとんどの人が副業経験して良かったと回答
副業経験者の96.0%が、「副業を経験して良かった」と回答しました。その理由を聞いたところ、「収入になるうえスキルもつく」「通常業務では出会えない方々と新たな繋がりができた」「本業では得られない経験ができている」「自己肯定感も上がり、本業にもいい影響を及ぼしている」というように、収入面だけでなく人脈づくりや自己肯定感のアップなどさまざまなメリットが挙げられました。
なお、「副業をして悪かった」という人からは、「収入が安定しないから」「本業の残業と副業時間で睡眠不足になる」といった声が寄せられました。
副業可能な勤務先で働いている人は36.4%。
現在の勤務先が「副業可能である」と答えた人は36.4%と4割に満たず、63.6%が「副業不可」であることが分かりました。
副業不可の会社に勤務している人に、もし、勤務先が副業可能であれば副業をしたいか聞いたところ、75.5%の人が「会社がOKなら副業したい」と回答しました。その理由は、「収入アップとスキルアップをしたい」という意見が大多数でした。
一方で、会社がOKでも副業をしたくないと答えた人に理由を聞いたところ、「時間と精神的余裕が無い」「本業に集中したい」という声が多く、中には「年末調整、税金の申告などが手間になりそう」と、手続きが面倒という人もいました。
副業OKな会社のイメージを聞いたところ、57.9%がよい印象を抱いていることが分かりました。「社員を尊重しているイメージ」「働き方に対しての理解がある」というようなコメントが寄せられました。一方「どちらでもない」(37.3%)は、そもそも副業に関心がない人が多いようです。また、「悪い」イメージだという人からは「給与が低いので代わりに副業OKにしていそうだから」という声もみられました。
最後に、副業OKな会社への転職を希望するか聞いたところ、80.0%が「希望する」と回答しました。「収入やスキルをアップさせたい、多様な働き方に興味がある」という前向きな意見がみられる一方で、「終身雇用制度が崩壊しているため、会社に依存することは厳しい」といった、将来を不安視する人も多いようです。
勤務先が副業可能の場合、少しでも副業に興味があれば一度試してみてはいかがでしょう。確定申告が面倒という人も、年間の副業収入が20万円を超えなければ申告する必要はないので、その範囲内で副業をしてみてはいかがですか?
出典
※1 厚生労働省 「副業・兼業」
※2 株式会社ワークポート 【調査報告】2月9日は「副業の日」 社会人の「副業経験」について 2018年の“副業元年”から4年… 副業経験がある人は32.7%と半数以下
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部