更新日: 2022.03.28 家計

「若いうちは工場が稼げる」は本当? どんなメリットとデメリットがある?

「若いうちは工場が稼げる」は本当? どんなメリットとデメリットがある?
年収は仕事選びの重要なポイントですが、一方で長期的な視野に基づいて判断することを忘れてはいけません。金額だけで仕事を選ぶと、あとになってから困った事態に陥ってしまう可能性もあるためです。
 
特に年齢や雇用形態による年収の違いは生活に大きく影響するので慎重に判断する必要があります。
 
ここでは工場勤務のメリットとデメリットについてお伝えします。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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工場勤務が稼げるという風潮の真相について

・雇用形態によっては多く稼ぐことが可能

就活の場において、しばしば「若いうちは工場が稼げる」という声があがります。これは工場の雇用形態によっては多く稼ぐことが可能になっているためです。
 
工場勤務は大別すると通年雇用と期間雇用があり、このうち多く稼げると評価されているのは期間雇用のほうです。
 
期間雇用は名前の通り、一定期間に限って雇用される形態ですが、これは工場の繁忙期が関係しています。工場は業種によって特定の時期に忙しくなる繁忙期がありますが、繁忙期に生産数が急増するため、設備を終日稼働させなければいけないからです。しかし、労働者の労働時間は法律で厳しく制限されていることから、時間別に人員を補充する必要が生じます。
 
期間雇用はこの繁忙期の人手不足を解消するのが目的で、雇用期間が限定されている分、時給単価が割高に設定されている特徴があります。また、期間雇用は残業や休日出勤も多いことから、同じ雇用期間に限ってみれば通年雇用よりも得られる収入が多くなります。
 
このように、工場が稼げるといわれているのは時給単価が高い期間雇用の働き方が由来なのです。
 
また、時給単価が高いという点については派遣社員としての働き方も該当します。さらに、雇用期間がある程度は限定されていることも期間雇用と似ている点です。
 

・長い目でみれば正社員として雇用されるほうが多く稼げる

一定の期間に限ってみれば人手不足の解消を目的とした期間雇用や派遣社員としての就労が多く稼げます。時給単価が高く、残業や休日出勤が多いためです。
 
一方でこれらの雇用形態はあくまでも繁忙期に限ったものであり、生産数が落ち着いて暇ができると仕事がなくなるのも事実です。繁忙期は市場の需要に影響されるため、当初に決めた雇用期間よりも早く仕事が終わってしまうことも珍しくありません。期間雇用や派遣社員は原則、繁忙期を過ぎると雇用期間が満了します。
 
反面、工場に直接雇用される正社員は通年雇用なので生産数に関係なく働き続けることが可能です。また、正社員はボーナスや各種手当が支給されるほか、勤続年数に応じた昇給もあります。
 
以上より、長期的な視野でみれば正社員として働くほうが多く稼げるといえるでしょう。
 

工場で働くメリットとデメリットの詳細

工場での就労はどのような業務に就くかでメリットやデメリットの詳細が異なります。
 
工場の業務は大別すると生産に関する作業とそれ以外の各種業務があります。
 
生産に関する作業は専門的なスキルを得られるメリットがある一方、特定の分野に限ったスキルなので異業種への転職には不向きというデメリットもあります。また、肉体労働が多いことから体力が低い中高年層の人は働きにくいのも注意点の一つです。
 
一方、運搬や営業、原料の調達など生産とは直接の関係がない業務は汎用性が高く、転職の際に有利です。体を酷使する機会も少ないので、年齢や性別を問わないのもメリットといえるでしょう。しかしその反面、生産に関する作業よりも年収がやや少ない傾向にあります。それは、技術職ではないため、専門的なスキルを必要とする生産作業よりも人員補充が難しくないことが理由になっています。
 
しかし、年収については勤続年数や会社の雇用形態などさまざまな条件で変わることから、一概に損得を言い切ることはできません。
 

工場での働き方を見据えて判断することが重要

若いうちは工場で働くほうが多く稼げるのでお得、という考え方は短期間に限っていえば誤りではありませんが、すべての工場勤務が多く稼げるわけではありません。雇用期間が決まっている期間工や派遣社員は時給単価が高い反面、長期的な就労は期待できないのも事実です。
 
長く働き、安定した収入を得るなら工場を運営する会社に直接雇われる正社員としての働き方が最適といえるでしょう。
 
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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