エアコンを「一日中つける」VS「家にいるときだけつける」 どちらがお得?
配信日: 2022.08.02 更新日: 2024.10.10

とはいえ、気になるのは電気代のこと。出掛けるときには一日中つけておいたほうがよいのか、それよりも家にいるときだけつけるほうがよいのか、気になりますよね?
いったい、どちらがお得になるのでしょうか?

執筆者:飯田道子(いいだ みちこ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト
金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっています。
どの金融機関にも属さない独立系FPです。
エアコンの電気代がかさむのは初動のとき!
まず知っておくべきことは、「最も電気代がかかるタイミングはいつなのか」ということです。
イメージ的には、電気代を節約するためには、こまめにスイッチをつけたり消したりしたほうが効果的だと思っている人もいらっしゃるでしょう。その答えも正解ではあるのですが、正しくは、電気機器によって違いがあります。
使わない電気のスイッチをこまめにつけたり落としたりして効果があるのは、照明機器が代表格です。
エアコンの場合、もっとも電気代がかさむのは初動のとき、つまり、スイッチを入れるタイミングです。そのため、何度もつけたり消したりしていると、最も電気代がかさむ初動のタイミングが増えてしまうことになります。近場へ買い物に出掛けるときなどは、スイッチを切らずに、つけっぱなしにしたほうが電気代を抑えることができます。
設定温度26℃でつけっぱなしにしたほうが良い時間の目安は、日中9:00~18:00なら外出時間35分間、夜18:00~23:00の外出なら18分間という調査結果もあります。
暑さを回避して夜間に散歩に出掛ける人は少なくないかもしれませんが、18分以上の外出になることも多いと思います。夜間の散歩時にはスイッチを切って出掛け、帰宅後、スイッチを入れるとよいかもしれません。
(出典:ダイキン工業株式会社 mission5-1 「“つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」)
また、会社や学校から帰ってくるときに部屋が冷えていないのは嫌だという人もいるかもしれませんが、その場合は、つけっぱなしで出掛けるのではなく、タイマー機能を使う、遠隔操作ができる機能があるエアコンなら、帰宅時にあわせてスイッチが入るように工夫をすると無駄がありません。