更新日: 2022.08.10 働き方

【働くなら今!?】ハローワークでの「新規求人」で一番多かった宿泊業、飲食サービス業の平均年収はいくら?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【働くなら今!?】ハローワークでの「新規求人」で一番多かった宿泊業、飲食サービス業の平均年収はいくら?
厚生労働省の発表によると、2022年5月新規求人の数は、前年同月と比べて17.2%増えていて、特に宿泊業、飲食サービス業は54.3%増となりました。同年6月の新規求人数は前年同月比で12.0%の増、宿泊業、飲食サービス業は30.9%増でした。
 
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いたこともこの結果につながっていると考えられます。足元では新規感染者数が増減を繰り返す「ウィズコロナ時代」に入り安心できる状況ではありませんが、飲食・宿泊サービス業の雇用は復調したともいえます。
 
この記事では「宿泊業、飲食サービス業」の仕事や年収がどのぐらいかを解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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飲食サービス業の仕事内容と年収


 
飲食サービス業は、飲食チェーン店の調理場で調理を担当したり、レストランなどで料理やサービスを提供したりする仕事です。飲食店で働くために特に必要な資格はなく、ホールスタッフ(レストラン)の最終学歴を見ると、大卒が37.1%なのに対し、高卒が35.5%です。店長として採用されるには「防火管理者」「食品衛生責任者」の資格が必要になる場合があります。
 
また、全体の半数以上がパートタイマーです。正社員の割合は26.2%ですが、転職などで中途入社する場合には、飲食店での経験がある人が優遇される傾向があります。
 
飲食サービス業で働く人の平均年収(全国)は317万2000円で、ハローワークの求人票に記載されている月額賃金の目安は24万円(令和3年度)です。新型コロナウイルス感染症の流行が広がる前は、日本人のライフスタイルの変化や外国人観光客の増加などの影響もあり、レストランの数に対して従業員の数は足りていませんでした。
 
そのため、従業員を獲得する目的で、福利厚生に力を入れている企業もあります。また、感染症を防ぐ目的でロボットを活用する企業もあり、そのことも従業員の負担軽減につながっています。人手不足で大変というイメージがある飲食業界ですが、働き方改革が進んでいます。
 

宿泊サービス業の仕事内容と年収

宿泊サービス業は、ホテルや旅館での仕事です。主にフロントなどで接客を担当する人、部屋の清掃を行う人、館内のレストランや調理場で調理を担当する人がいます。
 
また、それぞれの宿泊施設には最高責任者の「支配人」がいます。支配人以外のホテルの従業員は、63.2%が正規の従業員で、パートタイマーは24.6%にとどまります。また、夏季や冬季の繁忙期にはその期間だけ働く期間従業員を雇っているところもあります。
 
宿泊サービス業のうちフロント(ホテル・旅館)に従事する人の平均年収は320万1000円で、ハローワークの求人票に記載されている月額賃金の目安は20万7000円です。ちなみに支配人となると月額賃金の目安が29万2000人です。
 
宿泊サービス業の2021年度の有効求人倍率は1.5でしたが、支配人となると3.05となっていて、現場の従業員よりも従業員を管理する人材が不足していることがうかがえます。
 
ホテルや旅館は長期休みなどに忙しくなる傾向があり、従業員をまとめる支配人には高いコミュニケーション能力や人間性が求められます。支配人となるために資格は必要がありませんが、接客のベテランが選ばれる傾向があります。
 

飲食・宿泊業界で働くなら今がチャンス

2022年8月に入り、新型コロナウイルス感染症の再拡大が問題となっていますが、この2年間で飲食・宿泊サービス業を取り巻く状況が変わり、今後は感染拡大を防止しながら楽しみも提供する方向にシフトしていくこととなるでしょう。
 
飲食業も宿泊業も人をもてなすことにやりがいを感じる人なら長く続けられる仕事です。有効求人倍率が高くなっている今は、この業界で働きたかった人にとって大きなチャンスとなるでしょう。
 

出典

厚生労働省 一般職業紹介状況(令和4年5月分)について
職業情報提供サイト(日本版O-NET)飲食チェーン店店員 – 職業詳細
職業情報提供サイト(日本版O-NET)ホールスタッフ(レストラン) – 職業詳細

職業情報提供サイト(日本版O-NET)フロント(ホテル・旅館) – 職業詳細

職業情報提供サイト(日本版O-NET)ホテル・旅館支配人 – 職業詳細

職業情報提供サイト(日本版O-NET)客室清掃・整備担当(ホテル・旅館) – 職業詳細

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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